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124 とあるエルフの目覚め

痛い。。足が痺れていたい。痛いのか痒いのか両方なのかもしれない。。。メナー皇帝は自分が正座してタニヤとティファニーに説教を喰らっているのを少しの間眼を丸くして見ていたが ‘ ゴホン!! ’ と咳をすると


「ディエゴ殿・・・とハイ・エルフの護衛の方々。。。我とメルクリルは街の者達に安全であると伝えてくるので、、、そうであるな。。。陽が沈んだあたりで我の気配のする館に直接転移してほしい。いや!もっと後でも構わぬが最短で皆を歓迎する準備が出来るのが日暮れぐらいであるのだ! 今宵はこの城塞港街カルメの絶品特産品を用意するでな!!」


と頭をさすりながら涙目の自分と自分を座らせてお小言を始めた二人を置いてスゥーとメルクリルと一緒に街に帰って行ったのである。確かに俺が悪いがもうちょっとなんて言うのかな、、、貴方の言い方だと日暮れまで俺を説教しろと言っているようにも聞こえるよ。。。?


お説教は

今朝の聖国兵の戦いに勝手に行った!酷い!!

折角の夕陽がディーの火球で霧に隠れて見えなくなった!

何で私達にディーは相談してくれないのか!!悲しい!!

でもあれを今日は歌が歌えて楽しかった。また歌いたい!

ディーの魔法で今も街の人はびっくりしている(高さ20メートルの結界のギリギリで転移されていく海水を見ながら)。ディーはもうちょっと私達に相談してから行動した方がいい!

次に歌を歌いにいくのはいつなのか?

ディーはちゃんと反省しているの?

まだ子供だから仕方無いけどちゃんとお姉さん達に相談したり頼りなさい??

あら?そんなに足が痛いの??


と非常に多岐に渡った。。。次に来る話題を全く予想出来なかった自分は白旗を上げ続けるしか無かった。。。


‘ 今度から気をつけるのよ? ’ とティファニーから言われて俺はやっと正座から_| ̄|○の格好に身体を動かしてお尻を突き出すように足の痺れに耐えていた。。。二人がなんか見ているがそれどころでは無い。。。足が痛痒い。。。なんだっけ??急に血行が良くなるから血液が流れ出した血管にこういった痛痒みが出るとなんかの番組で見た記憶があるがどうでも良い!!


折角膝をつきながら血行を良くしていたのに足をツンツンする奴がいる。。。首を回してみるとティファニーが自分のお尻側に回り込んで足をツンツンしている。。。タニヤはすっごい心配した顔で俺の頭の撫でている。。。


「ねぇディー。何処が痛いの?ここ?こっちは?こうしたら??」


と少し顔が赤いティファニーが俺の脚をあちこちで触りながら質問してくる。顔は心配げなのに目がキラキラしてる。。。ティファニーって間違いなくSだな。。。俺のM子ちゃんを囲ってハーレム三昧の野望が潰えた瞬間でもあった。。。


「ねぇタニヤ。。。私、、、男は最低でもカイト兄さんぐらい大人じゃ無いといけないと思っていたの。だけど今日初めてイザベラ姐さんとかアビス姐さんの気持ちがわかった気がするの。。。。。男は可愛くてもカッコよくてもいいの。。。それが真実なの!!」


と俺の脚をツンツンしながらタニヤに話すティファニーは夕焼けを背景にして美しかった。。。。



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