120 皇都の奴隷解放
女性達が運び出されて30分程すると皇帝がやってきた緑色っぽい色の金属の鎧で現れる。初めて見る!なんの金属だろうと疑問に思うがサイラス騎士団長は少し前に騎士達と多数の兵を連れて出発しているので皇帝に
「メナー皇帝、サイラス殿は出立しましたので自分達も屋敷の前に移動しましょう」
と声をかける。皇帝は
「ディエゴ殿。何から何まで有難い。本来我が国の問題なのでな」
と返事をしてくる。屋敷の門前に移動した自分達がサイラス騎士団長より早かったようだ。門を潜ると30名ほど騎士や兵達が整然と並んでいた。それを見た皇帝は
「お前達は今よりくるサイラス騎士団長の指揮下に入れ。それまで屋敷に出入りしようとするものは全て拘束せよ」
そういうと皇帝はそこにドッシリと構えながらも30名と少し世間話を始めた。そうこうしているうちにサイラス騎士団長が到着する。皇帝はサイラス騎士団長に
「サイラス、あとはお前に任せる。関係したもの、期間全て調べ上げよ。我はディエゴ殿と残りの場所に行ってくる」
伝え、それを聞いたサイラス騎士団長は
「・・・御身の護衛は?」
と返事をする。返事を聞いた皇帝は
「我に護衛など要らん事はお前が一番知っておろう?ディエゴ殿に全てを丸投げするなどあってはならん!」
と短く答え俺の顔を見るとニヤッと笑うと
「いざとなったらディエゴ殿の後ろに行かせてもらうでな」
と言ってくる。奴隷解放を優先したいのでありがたい!機動要塞改でアリアとアビスを観ると女性6人でお茶会をしているようだ。好きにさせておこう!とタニヤとティファニーを見て
「アリアとアビスは王国でお茶会してるから自分達だけで帝国の奴隷解放はしてもいい?」
と聞く。2人ともまだ側仕えの心得がある訳ではないので自分からいつも通りに話しかけて彼女達に要らない気苦労がいかないようにする。
「えぇ大丈夫なの。私達も何かしてるってわけではないしディーがしたいようにするといいの」
とティファニーが返事をしてタニヤはウンウンとうなづいている。まだ日暮れまで時間はあるがあと2箇所今日中に回りたいな。西州の方から片付けるか!と、
「メナー皇帝、次は帝国西州に移動しようと思います。そこに30名、その後移動する南州には24名います。。。あと帝国全土にある未使用の奴隷首輪が8000個程あるのですがそれは回収しました」
と伝えると
「あぁ我が帝国も奴隷首輪を調べておったのだが、、、聞いていたよりも少し数が多いな。。。まぁ良い。ディエゴ殿が回収したのであれば出回る事もあるまい。ではディエゴ殿には面倒をかけるが行くとしよう」
と帝国西州の港街に影移動で移動したのである。