118 皇都の宴
結局新たに救い出した5人も王都に運ぶことになった。首輪を外してもデップリ太ったおっさんの側を頑なに離れようとしない彼女達を動かしておっさんだけを影移動の範囲外に出すのに苦労した。真っ赤に腫れた彼女達のお尻を触りながら自前のヒールで治していたらイルアラエ姫が
「あぁやってお尻とか胸とかを治療する事でディエゴ様も堂々と触れたりするのですわ!」
とみんなにコソコソ伝えているイルアラエ姫は無視した。どうせみんな俺がお尻とかおっぱいが好きなのは知っているのだ!しかし彼女はどうにかしないといけない。。。サキュバスの生態をマジで調べねば!王都に着きイルアラエ姫がしゃがみ胸の谷間を自然に見えるようにしながら自分を見上げると
「母様と姉上達にアビス様を会わせてあげたいのですがアビス様をーーーアリア様もお久し振りですし姉達とは会っておられないのでアビス様とアリア様をお連れしてもよろしいですか?」
と自分に聞いてくる。あの谷間で活花とかしてみたい。。。いや、アビスに会ってあれだけ喜んでいたのだ。彼女の仲間も会いたいに違いない。アビスも外の世界に実際に出たのはつい最近だから良いかも知れない。自分もダンジョンにアクセスしてサキュバスの生態を調べたいと思っていたところだった。
「いいんじゃない?じゃあ自分はタニヤとティファニーと一緒に帝都の奴隷を解放しておくよ」
胸の谷間に心惹かれながらもササっと帝都の奴隷を解放してイルアラエの弱点を見つけよう!!と2組に分かれたのであった。後で思えば痛恨のミスであった。。。鬼に金棒、発情しているバンパイアにサキュバスの組み合わせが如何に酷い事になるか俺はまだ知らなかった。。。
皇居の密室に戻った自分達はメナー皇帝に帝都の奴隷解放に行きましょうと告げる。密室に流している映像は3秒程遅れて流すようにしてあり聞かれるとまずい会話は流れない様にしてある。王国の奴隷達が全て解放されたのを見ていた皇帝は渋々と言った感じで後ろに控える護衛に
「我等も行くぞ。。。」
と伝えたのである。
影移動で移動した屋敷は皇居からさほど離れていない場所にあった。みんなで移動して
「あの屋敷から装着されている奴隷首輪の反応が5個あります」
と皇帝に伝える。皇帝は屋敷を見て目を閉じ
「まさかあやつが聖国と繋がりがあったとはな。。。」
と非常に絵になるセリフを言っている。護衛の騎士も無念そうな顔付きである。そしてその屋敷に向かってズカズカと歩き出したのであった。
屋敷は豪華という訳ではなく大きいが質素なイメージがある。門番に騎士がいる。ありゃ、、、これって絶対法衣貴族か地方の大貴族の別宅だろう。近づいてきた皇帝に気付き誰何しようとして相手が誰か気づいたのだろう。門にいた騎士2人が膝をつき頭を下げる。
「副宰相はいるか?」
と聞いた皇帝に騎士の1人が
「はっ!気分が優れないとの事で誰も通さない様に指示がでております」
と答え続けて
「ですが皇帝陛下におきましてはそれに含まれておらぬと愚考いたします」
とササっと門を開ける。
「そうか。少し騒がしくなるかも知れぬゆえお前達も付いてくるがいい。門を閉じて1人は屋敷の護衛達を門前に集めておけ」
と皇帝が門番をしていた2人に告げる。ほほぅ。相手の護衛を勝手に門の封鎖に使った上に相手からも引き離すとか。。。この皇帝かなりこう言った修羅場に慣れているのかも知れない。門から1人が付き従い1人は護衛達を呼びに行ったのだろう、離れていく。離れていく門番に皇帝が
「集めた護衛達は我以外の命を聞かぬ様に門前に集めてから伝えよ。我が帰ってくるまでお前が指揮を取るのだ」
と伝えてもう1人の門番の先導に付いていく。屋敷に着き屋敷の扉を開けた門番が ‘ 執事を呼んで参ります。’ と皇帝に伝えると皇帝は彼に
「それには及ばぬ。お前はこの扉を守っておれ。必要で有れば門前に集めた護衛達から援軍をよんでもよい。誰も出入りをさせるな。逆らう者は我の名の下に切り捨てて良い」
と言って自分の顔をみる。こっからは自分が先導するようだ。ここまで封鎖してくれたなら気配のする部屋に影移動してもいいな!
「メナー皇帝、今より奴隷達がいる部屋に転移しますので側に寄ってください」
とみんなが寄って来るのを待ち影移動した先は酒池肉林のお祭り中であった。薄暗いが大きな地下室には様々な料理が並び酒と女の匂いも充満している。奴隷首輪(イビル・チョーカーを着けられた女性が5人ちゃんといる。素っ裸で男達が群がっているが彼女達以外にも裸の女性はまだまだいる。タニヤとティファニーは口を抑えて声を出すのを抑えたようだ。。彼女達には悪い事をした。。。取り敢えず皇帝と皇帝の護衛に
「ここに居るもの全てを無力化しますのでお待ちを!」
と伝えて機動要塞改から麻痺と麻酔をぶち込んで一旦場を収めたのである。