117 俺と王妹姫
アブランに移動した後、イルアラエ姫の距離が非常に近い。最初の城塞都市アムリでの首輪破壊を見ていなかったので実際に見たのはさっきなのだ。
「ディエゴ様本当に破壊できるんですね!凄いです。これで聖国に捕まってる者達も安心です」
と隣を歩きながら自分の右手を彼女のお尻あたりに誘導してサワサワさせてくれる。アビスの元配下の娘だが王国の王妹という立場の彼女にどう接すればいいかタニヤとティファニーは分からずオロオロしている。アビスはいつも通りだ。アリアがボソリと姫をみながら
「イルアラエ。元配下の娘だから最初に言っておくけどディー君の血を吸ったら殺すよ?」
と言うとイルアラエ姫は目が真っ赤で牙が少し見えるアリアを見てビクッとしたが
「私。。。種族的に男の人の好みとか見つけるのは上手なんです。例えばディエゴ様はある程度フランクに話されるのが好きな方ですわ。後は、勿論女性が大好きみたいですが精通するまで後、、、2年、いえ一年程でしょうか?結構早熟ですわ」
ジッと自分の目を見ながらそんな事を言い出す。
「後は夜は攻められるより攻める方がお好きみたいですわ。。。あとーーーー」
「イルアラエ姫!皇国の奴隷も解放しなければならないので後でお話しよう??!!」
と慌ててさえぎる。アリアは真っ赤だった目が普通になりほぅほぅとうなづいている。タニヤとティファニーも聞き耳をたてていた。アビスはいつも通りにみえる。サキュバスオカシイ。何で俺の性癖を目を見ただけでわかるねん!!とまた変な関西弁が頭を駆け巡る。そうこうしているうちに奴隷首輪の反応がある場所に着いた。
そこは娼館だった。‘ あれ?こんなに人が出入りする場所に奴隷首輪を嵌められた者がいたら絶対に噂になるだろうに。。。’ と思いながら中に入っていく。まだ昼間だからか5人とも1箇所にいる。自分を先頭にズカズカと入っていくと後ろでアリアが ‘ ディー君、ここがどんな場所かわかってるのかな? ’ と呟き、それにイルアラエ姫が ‘ ディエゴ様は間違いなくご存知ですわ。女性の事も分かっていらっしゃいますし。 ’ とか話している。。。
しまった。。。イルアラエ姫をほっておくのは危険すぎる。。。タニヤとティファニーは未だに分かっていないっぽい。アビスはどうでもいい感じだ。しかし今はどうにも出来ない。真っ直ぐに続いていた通路を抜けて扉がある。扉を開けると強面のお兄さん、おっさんと何故か女性もいる。彼らは椅子やソファーに座っていたがこちらを見ると立ち上がり
「お!客かぁ?悪いけどまだ店はやってないんだよ。夕方、日が沈む前に開くから出直してきてくれねぇか?いいなぁおい!わけぇから昼間からか!!」
と厳ついおっさんが意外と優しく話しかけてくる。なんか勘でこのおっさんは奴隷首輪をつけられたものがここに居るのを知らないと感じる。
「お兄さん達はここの護衛なの?ここの主人と話がしたいんだけど?」
と返事をすると
「あぁ冒険者組合から派遣されてる護衛だよ。ここの主人と話がしたいなら商業者組合にいってアポ取った方が早いぞ。アポ無しは通さない様に俺たちが居るわけだ!」
と鋼の組合員証を見せながら真っ当な返事が来る。
「通さない様にって事はここに居るって事だよね?」
とアリアに目配せするとアリアがイルアラエ姫と一緒に前に出る。イルアラエ姫が胸元から何やら竜の翼に抱かれた太陽の様な紋章が入ったネックレスを取り出し
「ここの館の主人に用があるわ」
と自分が ‘ 通さない様にって事はここに居るって事だよね? ’ と言った瞬間に武器に手をかけた冒険者達に見せながら伝えると彼らの雰囲気が変わる。
「王家の方が何の用かしらねぇがこっちも仕事放棄は信用問題になるんだよ。。。」
と苦り切った顔で返事をしてくる。まぁ彼らも仕事だしそうなるよねと思いながら有無を言わさず機動要塞改に命じて麻痺と麻酔系の魔法をぶち込む。フラフラと倒れこむ彼らをヒョイっと優しく椅子に座らせながらアリアにヒヒイロカネの組合員証を出してもらい彼らに見せる。
「大丈夫だよ。冒険者組合にはアリアとイルアラエ姫から説明が行くから信用は落ちないと思うよ?でもお兄さん達が話し合い出来る人達で良かったよ!」
と彼らをそのままに奴隷首輪の反応がある最上階に向かったのである。因みに部屋に直接飛ぼうと思えば飛べるが事の最中にはちあいたくない。奴隷首輪をつけた5人以外にもう1人探査に引っかかっているのだ。
サクサクと最上階に登ると奴隷達の居る部屋は厳重な鍵がかかっている。いや、他の部屋にも厳重な鍵がかかっているのは一緒だけど。。。覚悟を決めて機動要塞改からの映像を見るとやっとと言うとおかしいがうら若い女性5人が奴隷首輪を嵌められてお尻を突き出した格好で拘束されていた。
獣人族が3人にドワーフ族?なのか?幼女っぽいのに身体は大人の娘が1人とエルフっぽいが耳が少し短いハーフエルフっぽい。彼女達の突き出されたお尻を1人のデップリ太った男がデカい卓球ラケットの様な物でパンッパンッパンッパンッパンッと叩いた後に真っ赤になった彼女達のお尻をサワサワしている。調教タイムだったらしい。凄く興味がある。プロの調教ってどんな物なのか知りたい。。。そして自分も身につけたい。参加したい気持ちも凄くある。。。確か、、、
痛い思いをさせる
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気持ちよくさせる
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痛い思いをさせる
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気持ちよくさせる
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きつめの痛い思いをさせる
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超気持ちよくさせる
↓
超痛い思いをさせる
↓
普通に気持ちよくさせる
とか繰り返していくと調教出来ると前世で聞いた事がある。試してみたーい!!と思うが解放が先だ。。。鍵を壊す前に後ろにいる皆んなの顔を眺めて
「今から解放する奴隷達は城塞都市アームか帝国にある学院の寮で保護すーーー」
「あれがディエゴ様がすっごくエッチな事を考えている時の顔です。覚えていてください」
とイルアラエ姫が皆んなに言う。。。みんなから覗き込む様に顔を見られて少し頑張ったが俯いてしまった。ハハハッ。。。サキュバスすげー邪魔。。。サキュバスをハーレムにいれるのはヤバイ。。。俺は機動要塞改に命じてドアをレーザーでぶち壊し突入した。未だにパンッパンッパンッパンッパンッと奴隷女性のお尻をリズム良く叩いているおっさんの四肢にも腹いせにレーザーをぶち込む。おっさんはギャーと叫んで一瞬で気絶した。ふ。。。峰打ちなのにみっともないと思いながら5人の女性を解放したのであった。