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116 アビスと王妹姫 (2)

王国の王妃はアビスダンジョンで生まれたサキュバスで個体的にはサキュバス姫とか言うらしく普通のサキュバスより断然強いらしいが物理戦闘はからっきしとの事である。今は娘が3人いて娘はサキュバスで息子達は魔力の強い普通の人族だが寿命が少し長めで容姿が優れているそうだ。イルアラエ姫はその娘のうちの1人で種族特性で歳を取りながら死んだふりをしてまたサキュバス姫の子供として生まれ変わる(表向き)を繰り返しているとの事だった。母親の王妃もそうしているらしい。


ダンジョンの管理者にアビスが遊びで母上を追加した時に創造できるようになったサキュバスを試しに創ってみたが戦闘をさせるのも可哀想と言う事で外の世界の情報をアビスに伝える仕事をしていたとの事だった。1500年前程の事らしい。出来たばかりの王国のお妃になったサキュバス姫にアビスは ‘ 旦那様と一緒にいなよー!’ とサキュバス姫に自由を与えまたシルビア達とダンジョンに宝を求めてやってくる冒険者達と戯れる毎日に戻ったのだとか。アビスに賞賛の言葉を続けながらそう言った事情を話すエロサキュバスに


「皇帝とか護衛の騎士大丈夫なの?見られちゃったみたいだけど?」


と聞くとイルアラエ姫は


「大丈夫です。男が相手なら私達は最強なんです。記憶弄ったり消したりとか死ぬまで逝かせ続けたりとか何でも出来ます。たまに。。。男が好きと言う方がいらっしゃるのでそう言う方々は無理ですが」


と自分がアビスの旦那様と紹介されてからフランクな感じになった彼女から自信満々で返事がくる。彼女の身体を控えめに見ながら賛同する。何時もならジロジロ見るのだがアリア、タニヤとティファニーの視線が少し怖いのだ。


「王都の北と南にある城塞都市の奴隷を解放しに行きたいんだけど?」


と伝えると凄く申し訳なさそうに


「私達三姉妹で城塞都市を周って不埒者が出ないようにしていたのですがどうにも漏れが出たみたいで申し訳ないです。私も付いて行きますのでお手数は取らせませんわ」


とシュンとなる。ヤベー凄く嗜虐心をそそられる。。。王国のサキュバスちゃん達の居場所は把握した。一機づつ彼女達に直庵させる。なんせ物理系の攻撃には凄く弱いらしいから保護しなければ!!!と王都に2人、一番南の城塞都市アギスで1人見つけたサキュバスちゃんとイルアラエ姫達は機動要塞改(サードアイ)に見守られる事になったのだ。


皇帝と護衛は元の姿?に戻ったイルアラエ姫の種族特性だろうか?を解かれて ‘?’ と言う顔をしていたがイルアラエ姫と彼女の護衛が奴隷解放の続きに付き従うと伝えると渋い顔をしながらも見送ってくれた。王国の王族が王国国内の手出しを認めたように感じて皇国側としては自分達も譲らないといけないとプレッシャーを感じているのだろう。


再び王国の城塞都市アキリーに戻った自分達は直接大きな屋敷の前に飛んだ。今度はイルアラエ姫が居る為である。屋敷の前に2人いる門番が


「誰だ?」


と誰何してくるがイルアラエ姫に


「開けなさい」


と言われただけで嬉々として従っている。サキュバスすげー俺も従いたいーとかアホな事を思っている間にも明け放れた門から悠々と姫は入っていく。奴隷首輪(イビル・チョーカー)の反応は地下からだ。それを伝えるとそのまま屋敷の入り口に向かって歩き始めた。


屋敷の入り口に来た執事もイルアラエ姫に直ぐにくだった。サキュバス使えるかも知れない。。。思った以上に対男陣に対して強力な力を発揮している。執事に案内されながら地下に向かう間に誰にも会わなかったが地下に繋がる隠し扉の部屋に2人護衛がいた。そしてその2人ともイルアラエ姫の力は及ばなかった。虫でも見る様な目でイルアラエ姫を見た2人はいきなり抜剣して切りかかってきたがアビスの魔法でぶっ飛んだ。かなり大きな音がしたが誰もこの屋敷から逃す気はない。


機動要塞改で入るのは自由だが出るのは不可能な結界を既にはっているのだ。地下に逃走用の通路もあったが勿結界で封鎖してある。護衛を魔法で縛り上げた後地下に入るとそこは拷問器具で溢れていた。。。


奴隷首輪(イビル・チョーカー)の反応を辿って奥に行くと檻もない部屋に筋骨逞しい男達が首輪を付けられたままグッタリしている。とりあえず首輪を破壊して解放する。奴隷達の身体は傷一つなかった。。。あれだけ拷問器具があったのに意味が分からない。。。一応、完全治癒(パーフェクトヒール)完全回復(フルリカバリー)をキャストしておいたが。。。


奴隷達の保護は任せてくれと言われたので任せる。アビスとか母上達の知り合いなら問題ないだろう。そのまま首謀者は無視して奴隷を王都に一緒に運ぶと次の城塞都市アブランに移動したのである。



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