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115 アビスと王妹姫

王国の都市の名前は全て ‘ ア ’ から始まり王都の名前は ‘ アビスティア ’ と言う。今辿り着いた城塞都市の名は ‘ アキリー ’ 王都下側に二個存在する城塞都市も王都側から ‘ アブラン ‘、’ アギス ‘ になる。教わった記憶では王国の国民はアビス崇拝の気質が非常に強いとの事であったが何をしたのかまでは聞いていなかった。白城ムーアの地下にアビスがいる事は知っていたが会ったことも無かったし興味があまりなかった為でもある。アリアやメイド達のパンツを見る事で大抵の空き時間は埋まっていたのだ。。。城塞都市アキリーに到着してから奴隷首輪(イビル・チョーカー)の反応がある大きな屋敷に向けて歩きながら


「ねぇアビス!アビスって王国では敬われているんでしょう?何をしたの?」


と聞くとアビスの歩みがピタッと止まる。合わせて止まった自分達の顔を見ながらアビスはすっごく困惑した顔をしている。そして地面をジッと見始めた。。。覚えてないのか。。。一方皇居にいるイルアラエ姫から凄い反応がある。いきなり椅子から飛び上がると


「え?アビス様が皇居にいらっしゃったの??何処に?!メナー皇帝陛下!メナー皇帝陛下はアビス様がディエゴ様とご一緒だったのはご存知だったのでしょうか?」


とメナー陛下に詰め寄っていく。皇帝の後ろに控える騎士も両手を上げながら身体をはってイルアラエ姫を押し留めている感じである。イルアラエ姫の護衛もどっちかと言うとイルアラエ姫と一緒に詰め寄っているようにも見える。。。今のうちにアリアに聞いておくか。


「アリア、なんで王国の者達はアビスの事好きなの?」


と聞くと


「シルビア姉様にボコボコにされたアビスが腹いせにここら辺を縄張りにしていたワイバーンとか小型の竜種を追っ払ったんだよ。タニヤとティファニー達が歌を歌った場所のあたりまで追いかけ回してたかな」


とアビスを見ながらクスクス笑っている。アリアの言葉を聞いたアビスがハッとした顔をして真顔になり


「違うよー、シルビアのご飯が人間って聞いたから人間が生きやすいようにしてあげただけだよー」


と思い出してスッキリしたのかニコニコしながら言う。スッキリニコニコ顔のアビスを見ながら


「王国の王様の妹姫がアビスに会いたいみたいだけどどうする?」


とアビスに聞きながら皇居の画面越しにイルアラエ姫と皇帝をみる。直ぐにイルアラエ姫から


「ディエゴ様!なにとぞ、アビス様をお連れください。お願い致します」


と画面の自分に深々と頭を下げながらお願いしてくる。胸の谷間が素晴らしい。エロい雰囲気と合わさって ‘ マジ卍! ’ と意味はわからないが褒め言葉であろう言葉をつぶやく。この言葉は凄くエロい光景を見た時にしか言わないようにしているのだ!なんか前報酬をもらった気になって


「アビス。イルアラエ姫からは今対価を頂いたから少しだけ挨拶しにいこう! メナー皇帝陛下も宜しいでしょうか?」


と皇帝に聞くとイルアラエ姫のプレッシャーに負けたのか


「勿論ですぞ。イルアラエ姫には・・・元よりアビス様にお会いしていただく予定だったのですぞ!」


と凄く嘘くさい返事が来るが許可は貰った。皇帝の後ろから前に出て身体を張ってイルアラエ姫を留めていた騎士は少し残念そうな顔になる。合法的にあのムチムチに迫られていたのだから気持ちはわかる。


また影移動で密室の中に影移動する。アビスがイルアラエ姫の前に来るように移動したおかげでイルアラエ姫は直ぐに両膝を床につけるように座り両手を組み合わせた手をヘソの前あたりで組みアビスに向かって挨拶を始める。アビスは当たり前のように姫を見下ろしながら平然と立っている。


「あぁアビス様。偉大でお優しいアビス様のお陰で我が王家は今も無事に栄えておりますわ。我が王家の永遠の忠誠と感謝の印を捧げますわ!」


と言ったイルアラエ姫にアビスがニコニコしながら


「要らないかなー? 取り敢えず今欲しいのは世界に一個しかないとか一番大きいとか言うプレミアのついた財宝だけなんだよ。そしてそれは自分で見つけないと意味が無いんだよ??何かしたいなら私の旦那様、ディー君の助けでもしてくれたら嬉しいかなー。・・・うーん?・・・君ってうちの子じゃないー?」


とよく分からない返事をイルアラエ姫に返す。するとイルアラエ姫が感極まった感じで


「えぇアビス様。我が母もアビス様の事を今でもお話していますわ」


と返事をしながら身体が変わっていく。。。タニヤとティファニーがすぐさま自分を後ろに庇うがアリアは何もしない。皇帝と皇帝の護衛も呆気に取られていたが護衛がすぐさま叫ぼうとする瞬間にチラッとイルアラエ姫だった者に見つめられるだけでボーッとし始めた。皇帝もニヤニヤ顔でボーッとしている。


変身し終わったイルアラエ姫は。。。小さな翼が背中に生えてマイクロビキニの様な格好をした少女になっていた。。。ハートマークが先っぽについた尻尾も生えている。少女なのにエロい。有りえないぐらいエロい。彼女について説明しろと言われたら ‘ エロい ’ で全てが伝わるエロさだ。おい!彼女ってダンジョンで密かに生み出そうと思ってたサキュバスちゃんじゃないのか??


「僕達よりの眷属属性の筈なんだけどなんかアビスにベッタリなんだよね。。。」


と呟いたアリアはなんか悔しそうであった。



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