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急な不幸
「誰だ!」
目の前にいる少年は自分が住んでいる国では、見た事のない服装をしていた。少年は二本の剣を持っている。本物の剣を生で見るのは初めてだったが、見入っている暇は無かった。目の前に剣を持った知らない少年がいるのだ、俺は恐怖で足が震えている。
「あなたが灰霧夜空ですか?」
なんなんだ、何で名前を知っている。そう思ったが、俺は恐怖で声を発することが出来なかった。目の前の少年は今にでも人を殺しそうな眼をしていたからだ。
「どうやらそのようですね。いきなりで悪いですが、何か言い残す事はありますか?」
何を言っている、こいつは。本当に俺を殺すつもりなのか。俺は死にたくない、死んでたまるか。
目の前にいる少年を倒すため、素手で殴りかかった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉりゃー!」
「醜いですよ。」
俺の渾身の一撃は見事にかわされた。そして、腹に何かが刺さった。
「何だ…これ…血じゃねぇか…。」
俺はその場に倒れ込んだ。すぐに床は血の海になった。剣が刺さったのだ。
「これでとどめです。」
そう言って見知らぬ少年はもう一本の剣を振り下ろそうとした。すると、
「そこまでよ!」
出血が酷く意識が朦朧としている。幻覚だろう。そのまま目の前は真っ暗になっていった。




