第八話
あれからフィチナの朝飯を食って今、雪江と学校に向かっている。
フィチナは「手続きがありますので」と先に行っている。
それにしてもフィチナの料理旨かったのに驚いた。
雪江と同等またはそれ以上の旨さだった。
神様って怖いな。
その事を雪江に話したら
「へぇ〜私も負けてられませんね。私の料理でいっちゃんを私の料理なしで生きられない胃袋にしてあげる。ふふ」
なんて黒い笑みを浮かべて雪江は言ってきた時は・・・・怖くて何も言えなかった。
で、まあ他愛のない話しをしているうちに学校に着いた。
俺達が通う学校「大和学園」は簡潔に言うとデカイ。
今でも迷うぐらいだ。
入学当初なんて・・・・・・・・・・
おっと話が逸れたな。
俺達はくそデカイ校門を抜けて、上靴に履き替えて、教室に向かった。
暫く歩くと「2年A組」に着いた。
俺達はドアを開けて教室に入った瞬間、
「おはよう!!一聖。静村。」
と元気よく挨拶してきたのは俺の親友、狭川照彦だ。
「ああ おはよう。テル」
「おはようございます。狭川君。」
「今日も綺麗だな。静村。なんなら俺と・・」
「すみません。私いっちゃん一筋なんで」
「ガーン(|| ゜Д゜)」
ああ フラれてやんの。ったく、こいつも黙ってらゃイケメンだのに勿体ない。オールバックの髪型が似合うイケメンだな。
と思案しているとテルは復活して
「なぁ!!!今日転校生が来るらしいぞ!!!」
「ああ!!!耳元で大声出すな!!」
「すまんすまん。つい興奮しちまった。」
「わかればいいんだよ」
「それにしてもどんな子が来るのかな。楽しみだ!!!」
テルは鼻息を荒くしながらそう叫んだ。
「うるさいぞ!!」
「あべし!!」
テルを叩いたのは俺達の担任の井藤だ。科目は体育を担当していてキン肉マンみたいな体をしている。
先生の拳骨痛いんだよな。
「お前らも席に着け!!」
まだ座ってない奴らは席に座った。
「うむ、席に着いたな。それでは・・・知っていると思うが転校生が入ってきた。」
多分フィチナの事だな。
まさか一緒のクラスになるとは。
「先生!!!!女の子ですか!?」
テルが先生に質問した。
「ああ 女子だ。」
「ああ、神様!!!!私は今、幸せです!!」
と感激の涙を流しながら叫んだ。大袈裟な奴だな。
「そうゆう事たがら。紹介する。入って来い。」
と井藤は転校生に入ってくるように言った。
そして教室のドアが開いた。
入ってきたのは俺が知っているフィチナと・・・・・・・・・・・・見知らぬ美少女がいった。