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第十二話
今回は短いかも
悪魔界に存在する城にて
暗闇が支配する謁見の間には二人の人物がいた。
一人は漆黒の玉座に座る威圧的な雰囲気をもつ女性。
赤と黒を混ぜ合わせったロングな髪。
顔も端正な顔立ちで美女
そしてもう一人は美女の目の前で膝まつき家臣の礼をとっている男性。
容姿はワイルドな 少し長生きしてそうな顔立ち。
男性は玉座に座っている女性に言った。
「陛下。黒炎が末裔と接触しました。」
「うむ。黒炎はサタン騎士団の一人。実力は申し分ない故、今の末裔はただの人間だ。たやすく討ち取れるだろう。」
陛下と呼ばれた女性は呟くように言った。
「お言葉ですが、陛下。確かに今はただの人間ですが、彼はあのエビウスの末裔。覚醒したら・・・・・黒炎では荷が重いと思います。」
男性はそう進言した。
「それに、彼の傍にはあのフィチナ・ライスルがいます。」
「ほう。あの炎神が傍におるのか。確かにキツいかもな。」
女性は少し困った顔をするが
「だが、黒炎も炎神も実力は互角。黒炎次第では勝てるだろう。」
女性は笑みを浮かべながら断言した。
「さて。どうでるかな 末裔と炎神よ」