35 弾劾3
本当は昨日投稿するはずだったのですが途中で寝てしまって・・・
「くくっ、はっははは!!」
(え? 壊れた?)
突然の出来事に困惑してしまう。
「な、何がおかしいのです!? 本当に頭がおかしくなったみたいですな!!」
張白も困惑しているようだ。
「くくっ、ああ、悪いな、張白殿。お前の言ったことがあまりにもおかしくて・・・つい笑ってしまった」
(素の性格になってる・・・そんなに面白かったのかな・・・なにが?)
本当に何が? である。
「おかしい? 何がおかしいと言うのです。私は本当のことを言ったまでです!」
「はっ、本当に信じてるわけか、あわれだな。まあ、今の現状を考えればそう思ってしまうのも無理ないか」
「なっ」
突然笑い出したことに加え、初めて見る蒼焔様の素の性格に張白の困惑は限界に達していた。
それに比べ、蒼焔様は余裕で自信満々のようだ。そして、自信ある声でこう言った。
「次期皇帝は叔父上などではない。この俺だ」
「は? ・・・・・なっ何をふざけたことを――」
「ふざけてなどいない。本気だ」
「ほ、本気でご自分が皇帝になれると・・・思っておられるのですか!? 無理です! 不可能です!」
全力で否定している。
それに対し静かに問う蒼焔様。
「なぜ無理なのだ?」
「そんなの決まっているでしょう!! あなたを支持する貴族は少ない! それにあなたは貴族よりも平民を優先するような政策をするではないですか!? 高貴な貴族より平民を優先するなんてあり得ない!! あの下賤な者どもは我々貴族に生かされているのです! 下賤なものは下賤なものらしく我々の貴族の機嫌を伺っていればよいのです!!」
それが正しいと確信した様子で言い切る張白。
正直、私は理解ができない。
前世でもここまでひどい貴族はいなかった。
「勘違いしているようだな、お前は」
「勘違い? 何も違ってはおりませんよ」
「いや、間違っている。民は下賤なものではない。ましてや、我々貴族に生かされているわけでもない。彼らは彼ら自身で生きている。毎日、一生懸命に生きているんだ。そんな彼らを侮辱することは許さない!」
殺気とは違う、圧倒的強者のような、それこそ皇帝のような圧を出しながら言う蒼焔様。
(((やはり、この人以外、皇帝にふさわしい人はいない!)))
この時、私を含めた三人は同じことを思っていただろう。
だが、張白は違ったようだ。まだ、自分の方が正しいと思っているようだ。
「違うな! 私は間違ってなどいない!! 我々は、私は高貴な存在なのだ! 平民とは格が違う! 完璧な存在なのだ!! 平民などいてもいなくても同じ! なのにわざわざ生かしてやっているんだ、感謝してほしいくらいだ!!」
「・・・考え方を変えるつもりはないようだな」
一瞬、残念そうな顔をする。だが、すぐに元の表情に戻る。
そして、今まで放っていた圧をさらに強くし、殺気も少し込め言い放った。
「民あってこその国! それが理解できぬお前は貴族ふさわしくない!! 張白、今日この時を持って、お前の貴族位を剥奪する!!」
「な、なにをっ!?」
「そしてお前がこれまで犯してきた罪は許されないものだ、よって家は取り潰し、領地は没収だ」
「そんな!! あんまりです! 勝手にこんなことをして皇弟殿下が黙ってみていると思っているのですか!?」
「もちろん何か言ってくるだろうな。だがそれがどうした。俺は次期皇帝として民を守った。ただそれだけだ。――五丸、亮、罪人を捕らえろ」
「「はっ」」
いっつんと亮が張白を縄で縛る。
「おい! やめろ!! 無礼者、わしが誰かわかっておるのか!?」
「もちろん知ってますよー。罪人の方ですよねー?」
亮が笑顔で答える。笑顔なのだが目は笑ってない。
相当、キレているのだろうな・・・。
でも・・・
(この状況で『罪人の方ですよねー?』って・・・煽るなよ。厳格な雰囲気が一気に崩れたよ)
それが亮のいい所なのだろうが・・・。
いろいろ――かどうかは人それぞれだが無事に終わったのだった。
今回、文章考えるの難しかったなー。
変な文章になってたらすみません・・・。




