33 弾劾1
なかなか投稿できず・・・すみません!!
(あー、来るタイミング、ミスったよね。これ絶対)
私は今、とても後悔している。
本棚を壊した勢いのまま、隠し部屋に入ったらこの状況だ、誰だって後悔する。
見てはいけないものを見た・・・。
私はすぐに目をそらす。今の状況をじっと見るのは失礼だろう。
「「「うわ・・・」」」
蒼焔様達も驚いて・・・いや、これはかなり引いている。
「そ、蒼焔様・・・! なぜ、ここに!?」
「「「きゃあっ」」」
そして張白と女性達がパニックしている。
まあ、しょうがないよね。いきなり、第一皇子が入ってきたのだから。
それも隠し部屋に。
「そ、そ、蒼焔様、これはその、ち、違うんです!」
「・・・何が違うのでしょうか? はあ、まさか昼間からこんなことをする人が領主とは・・・この地の人達が本当にかわいそうです」
「本当だねー。最低―」
「早く断罪しましょう」
三人とも冷静過ぎない?
「だ、断罪とはっ・・・どういうことですか!? 私は何もしていません!」
おいおい、張白。お前はお前で頭大丈夫なのか?
これは私を含め、四人とも思ったことだ。
「何もしていない、と。今の状況でそれを言いますか・・・。はあ、こいつマジで頭、壊れてんじゃね?」
最後の方はボソッと言っていたので張白には聞こえていない。
「蒼焔様ー。さっさと証拠、見せればー、あいつもわかるっしょー」
「そうだな。張白殿、あなたは何もしていないというが、だったらこれらの資料は何なのです? 私には不正の証拠にしか見えないのですが?」
そう言って、亮から渡された資料をバッと空中へ投げる、蒼焔様。
一度はやってみたいかっこいい動作である。
「こ、これはっ!! なぜ、蒼焔様が!? 完璧に隠蔽していたはずなのに・・・!!」
・・・張白は本当に頭が壊れているようだ。
さっき、自分が不正しているって認めたようなもんだよ・・・。
「隠蔽とは・・・やはり不正をしていたのですね」
「はっ! い、いや、その・・・これには理由があるのです。あるお方から命令されて! それで自分は仕方なく、やっていたのです!!」
(今更気付いたところで遅いというのに、まだ言い訳をするのか・・・)
ここまでくると逆に感心してしまう。
「では、その『あるお方』とはどなたですか?」
「そ、それは・・・言えません」
「そうですか、言ってくれれば、情状酌量の余地があるかと思いましたが・・・残念です」
そう言って、蒼焔様が部屋から出ていこうとすると、
「お待ちください! 私に命令したのは皇弟殿下です!」
「・・・叔父上が?」
蒼焔様の感情が少し動いたのを感じ取ったのだろう。
張白は自分に有利な状況になったと判断し、笑顔に戻って話し出した。




