18 刺客2
二日も投稿できず、すみません・・・
しばらく走ると、反応があった場所に着いた。
そしてもう一度<敵意察知>を使う。
(・・・結構、広範囲に散らばってる。ここは、草原のなかでも木が多い場所だから、隠れやすいんだろうな・・・。合計で三十人といったところか、確実に蒼焔様の命を狙ってきてる)
私は<敵意察知>で人数と場所を把握しながら、どうやって片づけるか、考える。
「一人やれば、全員出てくるかな?」
そんな、簡単じゃないかと思いつつ、一番近い場所にいる、刺客の背後へ一瞬で移動する。
「あれ? あいつどこ、行っっ・・・・・」
そして、首に手刀を打ち込み気絶させ、
「弱っ・・・まあ、こんなもんか・・・」
刺客を引きずって、元居た道に戻る。
「さて、出てくるかな?」
シーーーーーン
「まあ、普通は出てこないよね」
(呼び込みパンダを増やすか)
呼び込みパンダとは刺客達のことである。
だが、葵にとっては客寄せパンダみたいなもんらしい。
哀れな刺客・・・。
刺客を道の端に寄せ、私はほかの刺客を狩りに行く。
「一人目、二人目、三人目・・・・・・・・・・十四人目。よし半数削ったし、さすがに出てくるだろう」
高速で刺客の背後に移動し、全員を手刀で気絶させた。
そして、全員を道に連れてくる。
ここからなら、残りの刺客にも見えるはずだからね。
「おっ、動き出したね」
さすがに半数も仲間をやられたら、出てくるらしい。
そして、リーダーらしき人だけが私の前に姿を現した。他は私を囲むように見えないように包囲している。見えなくても、<敵意察知>でバレバレだが。
出てきた、リーダーらしき人は40代くらいの普通にそこら辺にいそうなおじさんだった。
「ごきげんよう・・・坊ちゃんでいいのかな? 最後に話したいことはあるかい?」
(坊ちゃん?? ああ、この服のせいか。てゆうか、いきなり怖いな・・・これから殺しますって、暗に言ってるじゃん・・・こいつは危険だな、蒼焔様に近づけたらダメだ。どう対処すべきか。とりあえずなんか、答えてやるか)
「最後に一つあなた方に言いたいことがあります」
「なんですかな?」
「命が惜しいなら、今すぐ逃げた方がいいですよ」
「・・・・・」
葵は別に煽ってるわけではない。
ただ本当にそう思ったから、言っただけだ。
慈悲の心から逃がしてあげようとか、そういうのでもなく、今ここで全員を倒してしまうと後が大変なので逃げた方がいいと言ったのだ。
決して、煽ってるわけではない。
だが、刺客達は煽っていると思ったわけで、全員がキレた。
おそらく彼らの今の心情は一つに統一されていることだろう、
(((((なめてんのか? このガキ!?)))))
と。
そしてそれは、リーダーらしき人も例外ではない。
「はははっ。これはこれは・・・・・我々を随分となめてるようですね。そして、早死にしたいらしい。いいでしょう。そんなに死にたいなら、その望み、我々が叶えて差し上げましょう」
(なんか、キレてね?)
「いくぞ! お前ら、黒影の力を見せてやれ!!」
「「「「「はっ!!」」」」」
刺客達は一斉に葵に攻撃を仕掛ける。
だが当の葵は、
(へえー。黒影っていうんだ。めっちゃ中二病みたい)
どうでもいいことを考えていた。
・・・葵は蒼焔に出会ってから、少し性格が変わっていた。
今までは常にネガティブに考えてしまっていた葵だが、蒼焔の自信あふれる姿に感化されたのか物事を少し楽観的に見ることができるようになっていた。
楽観的になりすぎてしまったところもあるが。
これから、大丈夫なんだろうか・・・
忙しい忙しい・・・
でも、今日でテストは終わりだ!!
終わったら、書きまくるぞ!!




