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崖の先は異世界  作者: ザマソー小説部
一章β 此処にいる理由
15/17

第三話β 魔術師と俺と

すいません!!

前回の投稿からずいぶんと経ってしまいました。

それから今回の内容ですが、全くもって話が進んでませんw 

チュンチュン…チュンチュン…

鳥の囀り?何か眩しい…あぁ!?…朝なのか?

俺は目を覚ますと…

辺りは見回すと森だった

つまり…昨日のは夢じゃないのか


 「ハァ…」


俺は片手で右目を覆った

昨日の事は全部本当で…俺が…人間じゃない?…

何かの冗談じゃないのかと疑う自分がいるが、

昨日見た、自分の目はそんな考えをフッ飛ばす位異質な物だった 

凄い憂鬱な気分だ…

こんな気分になるのは中学の頃に不良に絡まれてた女の子を助けるのに

不良共を半殺しにしたら女の子に絶叫されながら逃げられた時以来だ…

俺は木に寄り掛かる様に寝かされていた

きっと、あの自称魔術師がやったんだろうか?

そして、俺の右腕には黒い線の様なもので文字の様なものが描かれている

…これがルーン文字ってやつなのか?変な刺青みたいだ

余計なことしやがって…そういえばあの魔術師(自称)は何処に行ったんだ?

俺の前方2m程の所に焚き火をしたのだろうか…燃え残った木?と言うか燃えてる炭が残っている

そういえば、産まれて初めて道具なしの野宿をした所為<せい>なのか体のあっちこっちが痛い


 「やぁ…御目覚めですか?」


突如後ろから声をかけられ振り向くと

水色の髪の二十代前後青年が何かの木の実?の様な物を抱えて立っていた

…誰だこいつ?

俺は咄嗟<とっさ>に


 「アンタ誰だ?」


と聞いた。すると


 「へぇ!?」


水色の髪の青年はスットンキョンな声を上げた

と言うことは俺はこいつのことを知ってるっ事なのか?

とすると…ここでの知り合いと言えば昨日のアノ魔術師(自称)なのかコイツ?


 「お前昨日の魔術師(自称)か?」


水色の髪の青年は肯き答えた


 「ええそうですよ…私は貴方の言う昨日の魔術師です(自称)はいりませんが」

 

驚いたコイツは俺の考えてることが分かるのか?

(自称)は口に出してなかったんだが

まぁ…魔術師って言うくらいだしその位はありなのかもしれない


 「あれ…図星でした? 本当に信じてくれてなかったんですねw」


どうやら当てずっぽうで言ったのか、勘のいい奴だ。

一瞬、覚<さとり>かなんかかと思っちまったぜ…

それよりコイツには訊かなければならない事がある


 「それで…どうだったんだ?」


水色の髪の青年は最初何を訊かれてるのか分からなかったのか少し首を傾げたが

すぐに何を訊かれたのか分かったのかポンっと手を打って答えた


 「ええ貴方の右腕は見た目ほど損傷は酷かったので足りない部分を補って

骨折の方治直しておきました」

 

 「…そうか、右腕は今の所問題なさそうだ

それで、結局俺は何なんだ?」


昨日コイツは俺は人間じゃないって言った

確かに俺の目は瞳が真っ赤になっていたアレはどう考えって人間のものじゃない

まるでウサギみたいだ…なんか例え方が恰好悪いな

水色の髪の青年は俺の前に座り木の実の様な物?を置いて

少し困ったような表情で話し始めた



 「う~~~んとですねぇ…

正直言って今のあなたの状態は人間と亜人の間という非常に中途半端な状態なんです。

貴方が亜人なのは変わりないのですが…

え~~っと何処から説明すればいいものか…」


 「別に急いでいる訳じゃない…だからサッサと教えろ」


 水色の髪の青年は少し考え始めて言った


 「…まずですね亜人についてお教えします

亜人と言うのは昨日お話しした通り人の形はしているが人ならざる

者人の形じゃないが人である者の事です

ですが亜人だからと言って最初から人間じゃない訳ではないんです

亜人は最初は人間として産まれてくるのです…

そして年を重ねる毎に人からかけ離れていくのです

つまり…貴方はいままで人間だったのですが昨日のアーベンググリズリーに襲われた時に

危険を察知したために急速な覚醒が起きたのです」


 「覚醒?」


 「はい…人間から亜人になる事を覚醒と言うんですよ」


 「…所でそのアーベ何とかって言うのは何なんだ?」


 「それは昨日貴方が逃げいた白黒の熊の事ですよw」


 「そうか…」


あのパンダの事か?

…ちょっと待て何でコイツが昨日のことを知ってるんだ?


 「オイ…何でお前が昨日の事知ってるんだ!?」


水色の髪の青年はヘラヘラ笑いながら答えた


 「それは昨日貴方がアーベンググリズリーに襲われる前までは貴方の後を付けていましたからw」


そうかそれなら納得できる…


 「待てよ…だったら何で助けてくれなかった!!」


水色の髪の青年はまだヘラヘラ笑ってる


 「いや別に助けてなかったわけじゃなくてですね

アハハハハハ…」


…嫌な野郎だ、コイツ絶対友達少ないだろ

それに何だよ昨日は俺の怪我を知らなかったふりしやがって


 「いや…そんなに睨まないで下さいよ

 貴方がアーベンググリズリーに右腕を折られて時に助けに行こうとしたんですよ…一応」


 「一応なのかよ!!…それにしても何で助けてくれなかったんだ?」


コイツが俺を利用する、もしくは協力を仰ぐならあそこで俺を助けて信用させるのが

効率がよさそうだが…まぁコイツにアレが倒せないか、俺がどの程度できるか見極めるつもりだったのかもな


 「いや本当に助けようとしたんですよ!!そしたら貴方がとんでもない速さで走りだしたんですよ

それで貴方を見失ってしまって探すのに時間が掛ったんですよ」


 「そうか?…」


そんなに速かったか?

無我夢中だったから覚えてねぇな


 「とにかくあの時に貴方は亜人として覚醒しかけたんです」


 「その覚醒しかけたってのは?」


 「はい…そこが問題なのです

本来であれば時間かけて徐々に亜人に目覚めるはずなのが

突如の生命の危機を感じた

貴方の亜人としての血が無理な覚醒引き起こさせたために

今の貴方は人間と亜人の中間の中途半端な状態なんです」


…要するに何だ?

俺が今中途半端な状態って言うのは分かったが…


 「俺の何が問題なんだ?

その中途半端状態でいる事でなんか問題があるのか?」


「いえ…今の状態事態は大きな問題ないのですがただ

このままだと貴方の本来の能力の60%程使えれば良い方です!!」


コイツは人の話を聞いてたのか?

俺は昨日あんだけ帰るって行ったのにホントしつこい奴だ

しかしこんな眼を母さんに見せるわ訳にはいかないか

キャーキャー五月蠅そうだしな 


 「別に力なんかいらないんだがな」


水色の髪の青年は俺の両手を掴むと顔を近づけ言う


 「何言ってるんですか!?

貴方は別に力なんかいらないかも知れませんが

完全体になった貴方はそれだけで十分な価値があるんです!!」


価値?…価値って何のことだ?

 

 「俺が完全に亜人なる事で何の価値が出来るんだ?」


水色の髪の青年は興奮してるのか少し息が荒い


 「貴方はこの世界でも残り少ない絶滅寸前のズメウという種族なんです、

このまま貴方を目覚めさせなければ

この世界の…いいえ全宇宙的な損害です!!」


…見た目とは裏腹で暑っ苦しい奴だ

要するにコイツは絶滅した日本狼見て興奮してる様なもんか

そのズメウって言うのが俺のことなのか?

俺は珍獣じゃねぇぞ!!

 

 「…まぁいい、

…でアンタは俺をどうしたいんだ?」


コイツの言い分は少し気に入らないが

もう少し話に付き合ってやるか

…それにコイツの助力なしに帰れそうにないし


 「貴方にはまずこの先にある村に行って貰おうと思います

そこでこの世界の事を知ってもらいます」


 「それで俺に世界を救えと?」


半分ため息を突きつつ言った


 「いいえ…この世界この国を救うのはあなた自身に決めてもらいます

貴方がこの世界の事を知り貴方が変えたいと思ったのなら

この世界を救ってください」


何だコイツこの世界を救えって言ったり

救わなくていい言ったり

 

 「なあ…俺はこの世界を救うためにこの世界に呼ばれてんだよな?」


 「まぁ、一応」


 「一応?

まぁ、取り合えず何で素直に世界を救えって言わない?」


 「まぁ、ぶっちゃけ貴方は巻き込まれただけだからです…」


 「はぁ!?何だそれ?

俺が何に巻き込まれたt…ぁ」


俺は何故巻き込まれたか問いただそうとしたが

何となく分かった…


 「アイツか?…」


 「ハイ、世界を救うのに呼ばれたのは貴方の友達です」


そうか、石山か…何時も何時も俺の邪魔をしやがって


 「あ…あのどうしました?」


俺が石山に対して怒りをふるわせていたら俺の様子の変化に気付いたのか

魔術師(自称)が話しかけてきた


 「何でもねぇよ」


 「いや、何でもないと言うには余りにも…」


 「うっせえ!!」


何故だろう何時もより感情のふり幅が大きいような気がする

何時もよりイライラするな…

アイツは何時も何時も俺の邪魔をしやがって

俺がイライラしてるその時


 「グゥ!!」


頭にフライパンで殴られた様な痛みが奔る

何だコレ!?

俺は痛みで立つこともままならなくなりその場で膝乙を突いた


 「如何しました!?」


魔術師がいきなり倒れた俺に駆け寄り俺の肩に手を乗せ揺するが俺は激しい頭痛の為に反応することができなかった


 「うぉぇぇ!!!」


俺は成す術もなく、吐き気に負け胃の中の物をぶちまける

焦点が合わない目で吐瀉物を見ると白い石の様な物が混じってる

これは!?


 「歯?」


そう、俺が吐き出したのは紛れもない俺の歯だった…

一体何がどうなったんだ!?

何で俺は歯を吐き出してるんだ?

グルグルと疑問が頭の中を駆け巡る


 「確り、意識を保つのです!!

今意識を失うと取り返しが効きませんよ」


誰かが俺の肩を揺すっている

頭が上手く働かない、気を抜けば一気に意識が飛ぶだろう…

俺の体は一体どうしちまったんだ!?


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