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崖の先は異世界  作者: ザマソー小説部
一章β 此処にいる理由
14/17

第二話β  森と魔術士と

投稿がかなり遅れてしまった。

本当にすまなかったと思ってる

   by なつみかん

月明かりが森の木々を照らし出す中

俺は目を覚ました…

この頃良く気絶するのは何でだ?

俺の普段の行いが悪いからか?

今更だが右腕に痛みが戻ってきた


 「痛ってぇな!!」


俺は月明かりが差す森の中で一人転がっている

取り合えず上半身を起こしてみるが

多分こんな事してんのは現代人は俺ぐらいだろう

ホームレスだってもっとましなはずだ…多分

左手で触れてみるが痛みが和らぐ事はない

むしろ痛い…

血は止まってが相変わらずありえない方向を向いてる

っていうか良く見ると骨が突き出てる…

  

 「直るのかコレ」


もしここで医者に見てもらってもこの腕が元に戻るんだろうか?

元より医学の知識がそこまでない俺には良く分からないが

これって複雑骨折とか完全骨折、捻転骨折そういう症状じゃないのか?

要するに、腕が180度んじれてて骨が腕から突き出てる

腕を見てると不安になってくるが心配してもしょうがないか?

それにニュースで聞いたが遭難した時は前向きになるほうが

生存率が高いらしい


 「落ち着け俺…焦っても良い事は無いぞ」


自分に言い聞かせるように呟く

先ずは自分の措かれてる状況を考えてみよう


一、現在地………不明


二、食料………無し


三、煙草………火があれば吸えるが、ライターは持ってない


 「ふざけんなチクショウーーー!!!」


一と二は仕方ないとしても

三の煙草が吸えないとはどういう事だ!!

それに腕も痛てぇ!!

やりきれない怒りを左拳に込めて近くの木にに叩き込んでみたが

痛みで悶絶する羽目になった…

どうしてこんなことになったか考えてみるが

どう考えても分からない

別に石山を攻める気はない

石山だってこんなことになるとは思わなかっただろうし

石山も危ない目に遭ってるかもしれないしな

いや…危ない目に遭ってなかったら思いっきり殴りつけてやる!!

それよりも…

 

 「腹減ったなぁ~!!」


人間は痛みよりも友達よりも空腹を強く感じるらしい

『ぐうぅぅぅぅぅぅぅっ』と腹が鳴っる 

腕の痛みに耐えてるのに腹が減るとは我ながら厭きれたしまった

もちろん食べ物なんて持ってない

リュックはまだ見つかってない

落ちていても拾う暇もなかっただろう

それよりも煙草が吸いたい!! 

前向きになるにしても煙草が吸えないのは辛い

ライター!!!!カンバーーーーっク…ついでにカバン


 「そもそも見つかるのか?…」


この際変な望みは捨てるべきだろうか?

今は生き残ることを考えるとが大切だ

とりあえず明日になったらどっか近くの町に行こう

そんでもって病院に行って家に帰る

幸い財布とケータイは持ってる



 「…待てよ……俺ケータイ持ってるじゃねぇか!」

 

そのことを思い出しポケットからケータイを取り出し飛び起きる

開くと待ち受け画面が表示され

そこで俺は愕然とした

なんとケータイのアンテナは立っておらず圏外と表示されてる

現実は甘くない非常だ…

 

 「チックショーふざけんな!!」

 

腹癒せにケータイを投げつけようとしたが止めといた


 「ケータイ壊してもしょうがないいよな」

 

溜め息を吐きケータイの電源を切って再び横になる

そう簡単にはこの状況は打開できないらしい

どうするかやっぱり明日の朝 町を探そう

そんでもって…腕治して……家に帰ろう………

そして眠りにつこうと

…!!…

 

ガサガサガサ


草に何かが擦れる音で目を覚ました

森の奥からから足音の様な音がしている

足音は随分小さいが起きてしまったのはしょうがない

不意にあの白黒の熊を思い出した

 

 「ヤベェ!!」

 

さっきはまだ明るかったから

走って逃げられたが今は夜である

人間の目ではこんなに暗い場所で走るのは危険だ

辺りは薄暗く月明かりのおかげでなんとか辺りの様子が分かる

状況確認をしているうちに足音はさらに近づいて来る

 

 「どうする…どうすればいい…」


とにかく行動を起こさないと

 

 「一か八か!!」


とりあえず隠れることにした

だが…熊だって犬程ではないが鼻が利く

下手をすれば見つかってしまう

なにより…犬でなくてもこの右腕の血の匂いに気づかもしれない

だが何もしないよりいいだろう

俺は近くの木に登った


ガサガサ 

ガサガサガサガサ


足音がすぐそこに近づいて来きた

そして姿をあらはしたのは人影だった

とりあえず一安心だ…が

その人影はローブの様な物を着ている


 「…目茶苦茶怪しい」


ああゆう格好の奴には関わりたくない

…ここは助けを求めるべきか?

しかしあんな格好の奴にはろくな奴がいない

俺の今までの経験がそう語りかけてくる

って言うか目茶目茶自分は不審者ですってアピールしてだろコイツ

 

 「これはいったい!?」


声の低さから言って男だろう

下に転がってた

肉の塊を見て驚いてる

まぁ、あんなもん見たら誰だって驚くだろう


 「いや…まさか……でもこ…力…間違いなく…のお方………」


何やらブツブツ言ってるが

全然聞き取れん


 「そこの人隠れてないで出て来きていいですよ」

 

は?

っていうか、何で即発見されてんだよ

こんなに早く見つかったんじゃあ隠れた意味がねぇじゃないか!!

つうか、どうやって俺を見つけたんだ!?

木の上しかも葉や枝に上手く隠れたつもりだったんだが!?


 「そんなに警戒しなくても良いでづよ 怪しい者じゃないですし」


ローブの男?は言ったが…

だが見るからに怪しいし身構えつつ答える


 「いや…悪いが俺から見ればあんたの格好はかなり怪しいから警戒させて貰う」


ローブの男?はアハハと能天気な笑うとこう言った


 「そうですか…貴方達の世界じゃあこんな格好は怪しいのですかW」


何言ってんだコイツ?

貴方達の世界?

一体どう言う意味だ?


 「ハァ?何言ってんだアンタ?」

 

 「まぁまぁそんなに邪険にしないでくださいよ」

 

なんだコイツ何となくムカツク野郎だ

それに何となく…危ない感じがする

…いや危ないと言うより

…とにかくなんか変だ

さっきから妙に冷や汗が止まらない

 

 「あっ 貴方怪我してますね 結構重傷みたいですが大丈夫ですか?」


ローブの男?俺の右腕の怪我に気づいたろうだ

陰に隠してたつもりだったが意外と目ざといな

 

 「アンタには関係ない。悪いが気にしないでくれ」


そう言ったがローブの男?はまた能天気に笑いながら

 

 「そんな事言わずに私が直してあげましょうW」

 

確かにこのままだと傷口が化膿するかもしれないし

応急処置くらいしておいた方がいいかもしれない

 

 「それは応急処置ってことか?」


ローブの男?は首を振った

 

 「いえいえそんな半端な真似しません しっかり完治させたあげますW」


やっぱりコイツは頭が可笑しいらしい

 

 「骨折が今すぐ治るわけないだろう!?」


 「一々説得するのは面倒ですね…Anfang」


奴が言葉を発すると共に奴の右腕が青光る


 「何だそれ!!?」


 「気にせずそのまま御眠り下さい…Ich schieße es」

 

奴が青く光る腕を俺に向けると光が手に集まり野球ボール程大きさになると

俺に向かって飛んで来た


 「うぉお!!」


驚いて木から飛び降る

っ!!それなりの高さあったから結構痛いな


 「おやおや 今の反応出来るとは…まったく才能がないと言う訳じゃないんですねW」


なんだか分からんが…一つ分かった様な気がする

コイツは俺に喧嘩を売ってる

ローブの男?は再び笑うと

 

 「行きますよ」


言葉と共にローブの男?の姿が消える

辺りを見回すが見当たらない

何処行きやがった!?

 

 「此方です」

 

後ろから声がした


 「っ!!」


ローブの男?は再び俺の腕を掴もうと手を伸ばしてきた

左に飛び退きそれを避ける

何だか分からないが触れられてはいけない気がする

 

 「何のつもりだ!?」


 「何言ってるんですかWその腕を治してあげるって言ってるじゃないですかW」


この男はマジに狂ってるのか

普通にコイツの言ってるが信じられないし…信じる気もない


 「何考えてるんだお前!!普通そんな事出来るはずないだろ」


ローブの男?はケラケラと笑い言い放った


 「大丈夫ですよちゃんと私の魔術で治しますから」

 

今コイツ何て言った?

魔術?………魔術ってのはあのRPGや小説なんかに出てくる魔法なんかのことか?

だとしたらローブの男?は本当に頭おかしいんじゃないかなのかもしれない


 「アンタ本気で言ってるのか!?」


ローブの男?は少し首をかしげて手を打った

 

 「あぁ…貴方の世界には″魔術″はないんでしたね

大丈夫ですどうぞ気にしないで私に体を預けてくださいw」


 「ふざけんなよ!!お前なんか信用出来ないって言ってるんだろ!」


ローブの男?は何か考えてるのか少し黙ると


 「仕方ありませんね…やはり、少しの間寝てもらいますね」

 

そう言うとローブの男?は右腕を前に突き出す


 「Uma cano para mim uma dana uma cano de guerra do crculo」


何語だ!!と心の中で突っこむが何か唱えてる


 「!!」


ローブの男?の右腕が再び光り出す


 「何だそれ!?」


ローブの男?はしてやったりと言った感じに笑い出す


 「だから言ったでしょう私は魔術が使えるんです」


ローブの男?が右腕を胸に当てると光は吸い込まれる様に消えていく


 「この手の術はあまり得意ではないので出来れば動かないでください」


そう言うとローブの男?俺との間合いを詰めてきた

間合いを詰めると言っても先ほどのように消えるのではなくものすごい速さで近づいて来る!

もう目の前まで迫っている


 「速っ!!」


 「行きますよ」


そう言うと再びローブの男?の右腕が迫ってくる

今度は俺の腕を狙っているわけじゃない!

狙いは顔か!?今からじゃ避けれない!!

 

 「今度は逃がしませんよw」


片腕しかないが!!

俺は左腕を相手に手の甲を見せるように構え

ローブの男?の腕を払い上げる


 「!! 面白い技を使いますねw」


ローブの男?は少し驚いた様だがまだ余裕の笑みを浮かべてる

 

 「オラァ」


俺はそのまま回る様にして右足を振り上げた     

俗に言う回し蹴りだ


 「っ!!」


だがローブの男?の姿はない!!

 

 「こっちですよ」

 

ローブの男?は俺の蹴りを屈んで避け

 腕を振り上げようとしてる


 「クッソ!」


俺は蹴りの方向を無理やり変えローブの男?手首辺りを踏みつけた

筈だったがローブの男?にはまたしても避けらた

ローブの男?は危険を察知したのか後方に跳んで避けた様だ

ローブの男?がため息を吐いた


 「ふぅぅぅ…全く貴方は厄介ですねこのスピードにも着いて来きますか」


コイツ…今のは人間の動きじゃない!

俺だって蹴りの軌道を変えるなんて無茶をやったが

コイツはアレをかわして後方3mは跳んだ


 「お前マジ何もんだ!」

 

ローブの男?は右腕を上げ言った


 「唯の魔術師ですから気にしないでくださいw」


あの光った右腕にあの動き…

確かに魔術師とか言われても信じれそうだが…

何でその魔術師が俺を助けるんだ?

 

 「アンタなんで俺を助けるんだ?何か理由があるのか?」


ローブの男?は即座に返事をする

 

 「ハイ…ありますよ 

貴方にはこの世界…

いえ…少なくともこの国を救って下さい」


この世界を救う?いよいよ可笑しな話しになってきた

 

 「それじゃあ今俺がいるのは異世界とでもいうのか?」


 「そうです厳密に言えば違いますが貴方の居た世界ではないことは確かです」


 「どう言う意味だ!?仮にアンタの言うことが正しいとしても

  俺はこんな所に来るつもりなんて無かったぞ」


ローブの男?は何か考えてるのか少し間を空けて言った


 「確かに貴方は此処に来るつもりはなかったでしょう

  しかし…コレは言わばこの世界の意思なのです」

 

随分スケールのデカイ話しだがそうなると1つ疑問が残る


 「…もし世界が呼ぶとしたのならもっと強い人間を呼ぶんじゃないの?

  俺は唯の学生だ悪いが世界を救う方法なんか知らないし…すげー力を持ってるわけじゃない

  なのに何で世界は俺を選ぶんだ?」


 「確かに貴方言う通りですが…流石に世界があなたを選んだ理由は分かりません

   しかし貴方に力が無いわけじゃないようですし」

 

確かに俺は少し格闘技をかじったり喧嘩なんかよくするが

俺より強い奴は沢山居るだろう


 「俺よりアンタの方が強いだろ?

  何たって魔術師なんだろ!?俺は魔術なんか使えないぞ」


 「その点については大丈夫ですその腕を治すのと一緒にルーン〈呪文〉を刻みますから」

  

ルーン?よく分からないが俺にも魔術を使えるようにしてくれるらしい

だが…


 「悪いが腕を治すだけでいい」


ローブの男?は首をかしげた


 「何故です?」


 「悪いが俺は世界なんか救う気はないしここが異世界なら元の世界帰る!」


ローブの男?は少し困った様な素振りをすると言った


 「あー…それなんですけどね確かに私は色々と知識は持っていますが貴方を異界まで送る魔力はありません」


魔力が足りない?


 「どう言う意味だ?」


 「えーとですね…魔術を使うには魔力つまりマナが必要なんですが」


ちょっと話しが分からなくなる前にマナとは何か聞いておかないと(汗


 「すまん…まずそのマナってのは何なんだ?」


 「そうですねぇ…この世界全てに満ちている大気の様なものです我々魔術師はマナを呼吸や食事なので補給します。

まぁ、補給と言っても我々生物は生まれた瞬間にマナの貯蓄量が決まってしまうのです

だから貴方を異界に帰す魔術を知っていてもそれを行うだけのマナが私は持ってないという意味なのです」


つまりこの魔術師は俺の帰る方法は知っているが

帰すための力が足りないってことなのか?

そうなると俺の帰る手段は無いって事になるんじゃあ…

俺が深刻な顔をしているのに気づいたのか魔術師(自称)は笑って言った

 

 「大丈夫です別に帰れないという訳ではありませんw

  正直私は貴方様な人が来るのは予想できましたから一様貴方の帰る準備していたのですが…」


魔術師(自称)は少し恥ずかしそうに続けた


 「準備はしていたのですが………」


 「で…どうしたんだ?」


 「この魔術は貴方の世界と私たちの世界に次元の穴を空け対象者の魂を穴に通すものなのですが…」


 「ちょっと持ってくれ!!」


また1つ愚問が浮かぶ

 

 「魂を通すという意味はよく分からないが

要するに俺の体から魂を切り離す事なのか?」


 「はい…そうですよ」


少し可笑しい気がする…

確かにそんなことが出来るなら俺の魂は元居た世界帰れるが

俺の体がこっちに残るって事だ

それじゃあ帰った俺は幽霊みたいなものになってしまうんではないのだろうか?


 「それじゃあ帰れるのは魂だけって事なのか?」

 

 「それは大丈夫です…魂だけでも違う世界通してやれば後は勝手に体がついていきますから」


コイツが言ってる事は


 「よくわからないが…そんなもんなのか?」


 「ええ…そんなものです」


魔術師(自称)は平然と言った


「本当なら貴方が嫌がったらすぐに帰してあげようと思っていたんですよ…別に嫌々助けてもらおうとしても勝手に死なれるのがオチですから

 そんなんじゃ私も目覚めが悪いですから…ですが」


なんだか言い方が気に食わないが

確かに嫌々やらしてもいいことがあるはずはない

魔術師(自称)は続けて言った

  

 「貴方は今回召還された中で一番素質がありますし…それに貴方だって友達を見殺しにはしたくはないでしょう?」


待てコイツは今なんて言った友達!?

確かにそう言ったつまり!! 

 

 「オイ!! ”友達”って石山がこっちにいるってのか!?」


 「はい…イシヤマって言うのですか?名前は知りませんでしたが

貴方ともう一人この世界に呼ばれました

彼は彼で楽しくやってる様でしたよw」

 

そうか…


 「アイツは無事だったのか?」

 

 「えぇ…可愛い女性達と楽しそうでしたよw」


 可愛い女性達?…そうかアイツは俺が大変なときに女とイチャイチャしてのか後で絶対…


 「ブン殴る!!」


 「は!?」

 

魔術師(自称)は驚いたのかスットンキョンな声を上げた


 「いいや…なんでもない」


とりあえず…アイツの無事は確認できた


 「安心してるところ悪いんですが」


 「別に安心なんかしてない」


 「とにかく貴方はココで帰すには惜しい位の素質があるんです」


 「悪いがさっきから言ってる通り俺は助ける気はないし…

この世界がどうなろうと知ったコッチャないんだよ」


 言い方は厳しかったかもしれないがしっかり断っておかないと

 後腐れがないようにしたい


 「確かに貴方には関係ないかも知れませんですが…」


 「第一さっきの状況を見る限りアンタの方が優勢だったろ!!

 それにアンタ本気じゃなかっただろ」


 「バレていましたか…ですがそれは私が上級魔術を使わなかっただけで

本気で貴方を拘束しようとしたんですが?」


こんな事言ってるがあまり信用できないが嘘ではないだろう


 「調子の良い事を言いやがって…そう言えば素質がどうのこうの言ってたな」


魔術師(自称)は言いにくそうに言った


 「はっきり言って貴方は人間じゃないんです」


 「ハァ!?」

 

いきなりなり何を言ってんだコイツは?

俺が人間じゃない?そんなはずないだろ

じゃあいったい俺は何だって言うんだ?

 

 「ふざけんなよ!! 俺が人間じゃないってどお言う意味だ!!」

 

 「まぁ…落ち着いてくださいよ」


 「俺が人間じゃないってどお言う意味だ!?}


 「私もよくは分かりませんが…貴方の眼の色片方違いますよ」


そう言って魔術師(自称)は手鏡を取り出した

どっから取り出したんだ?

 

 「ハァ!!?」 

 

鏡を見ると月明かり照らされてるが薄暗く顔の輪郭しか分からないが

俺の右眼が真っ赤に光ってる

まるで…おとぎ話に出てくる怪物の様だ


 「何だこれ?」


 「この世界でも赤眼の人間なんていません…いるとすれば亜人ぐらしか…」


亜人?…


 「亜人って何だ?」


 「亜人って言うのはですね…

人間みたいで人間じゃない生物ですね。

基本的には人間の姿ですが、種族によっては翼が生えてたり

耳があったり尻尾が生えてたりしますね」


信じられない…嫌………むしろ信じたくはない

だが…瞳の部分が赤いのだ決して充血とかじゃないのは分かった…

じゃあ…俺…俺は 


 「俺は…一体何なんだ!?」


 「それは私にも分かりません…それも序でに調べますから

貴方の怪我…私に治療させて下さい」


 「………分かった…」


まだ…どこかで嘘じゃないかと考えてるが

この赤い眼を見るだけで俺が人間でなくて…もっと別な生き物じゃないか考えさせられる

それほどこの赤い眼はどこか不気味だ…



こんな状態じゃあ母さんの顔もまとに合わせられない…

きっと何だかんだ騒ぎだすだろう

 

 「これから治療から始めますから横になってください」


 「嗚呼…分かった」


魔術師(自称)の言うことをおとなしく聞き地面に横になる

今は帰ることより

この眼が何なのか…俺が何なのか知りたい


 「これから貴方を眠らせます…明日の朝までに何とかしますから安心してください」


魔術師(自称)はそう言って俺の額に手を置いた

そして俺の意識は無くなった…

亀投稿ですが最後まで頑張りたい所存にございます。

       by なつみかん

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