身から出た錆
反省会を開くのはたいていが因果応報のあと
喉もと灼かなきゃ熱にも気づかず
あけた口にほおりこんだ迂闊さをいまさら悔やむ
誰かを怨むなら おかどちがいさ
おのれのおこない ふるまいを省みてよ
身から出た錆
溜めこんだ膿よりましかもな
身から出た錆
みずから蒔いた種が芽を吹き 生い茂る
懲罰房で眠るのはいつだって自業自得の果て
足もとお留守であたもからっぽ
あいた口がふさがらねえ軽薄が禍いを呼ぶ
喚いて散らしても あとのまつりさ
おのれをそのとき そのつどで戒めなきゃ
身から出た錆
赤潮な海の水面のよう
身から出た錆
みずから敷いた芝生 刈るのに日が暮れる