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多田氷雨の作品集

さくら色の少女の花弁を…

作者: 多田氷雨
掲載日:2022/03/08


月明かりが煌々照る夜。


夜風のなかを、ひらりひらり。


さくら色の長い髪をひとつに纏めた青年が、ひらりひらり。


さくら色の袴を纏った、美しい青年。


夜風のなかを、ひらりひらりと踊る。


誰かを待つように、ひらりひらり。


すると、夜空からひらりひらり。


さくらの花弁が夜空からひらりひらりと落ちてきた。


青年は細くて白い美しい掌を夜空に伸ばす。


降り落ちてくる待ち人に両手を伸ばす。


ひらりひらり。


ふわりふより。


月明かりに照らされるさくらの花弁。


さくら色の少女の花弁カケラ


風に乗ってとおくの山々から、青年桜のもとへと会いに。


花弁カケラを散らし、青年桜に会いにきた。


夜空から降り落ちるさくらの花弁…


両手を夜空に伸ばす青年の掌に、ひらりひらり。


さくらの花弁は青年の手の中で指先になり。


指先から手のひらに。


手のひらから腕に。


肩、胸、腹、足…そして。


さくらの花弁は、さくら色の着物を纏った美しい少女に。


さくら色の青年は目を細め、さくら色の少女に微笑む。


さくら色の少女もにほりと、さくら色の青年に優しく微笑む。


少女桜と青年桜。


桜の花が咲く頃。


風に乗ってとおくの地から。


さくら色の少女がさくら色の青年に会いに来る。


恋慕うさくら色の青年に会いに来る。


さくら色の青年とさくら色の少女は手を重ねて。


冷えた夜風吹くなかを幸せそうに踊る。


くるくるひらひら…


ひらりひら…








今日、徳田さんが旅先の詩集内に「さくら色の少女」という詩を書いていたので、なんとなくその詩への返歌を書きたくなったのでした。


あなた様の刹那の時を下さり、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おはようございます。 とても良い雰囲気の詩なので、前の詩もこちらに掲載されてはいかがでしょうか(^^)
2022/03/09 08:08 退会済み
管理
[良い点] 返歌なんですか~! こんなやり取り、素敵ですね! 憧れちゃいます♪
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