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エピローグ、七回目はくりかえす
ふと目が覚めて寝具から、微睡みながら起き上がる。
確かに僕は死んだはず。どうしてそれが、今ここに?
見慣れた私室だ。
――まだ僕に、死ねと言うのか?
偶々 奇跡に与って、
犯した罪は消えないけれど、
やり直したよ。――君だって、
こんな結末、望まないよね?
何度も何度も突きつけられて、
やっと答えを見つけた気がした。
だがそれも、訂正されて、
またやり直せと突きつけられた。
死ぬのは辛い――寒くて痛い。
それでも耐えてやって来たんだ。
もういいだろう? まだだめなのかい?
ああ、これは、罰なのだろう。
アレクサンドラ、君の心を
壊した僕の心もきっと……。
――最良の、結末さえも否定され、
戦う気力ももう湧かないよ。