#0 プロローグ
「この村は安全じゃなかったのかよ!」
「赤ん坊は置いていけよ!抱えてちゃ逃げきれねーよ!」
「ふざけないで!母親が我が子を見捨てるわけないでしょ!」
月明かりが優しく照らす夜。
そんな悲鳴を聞いて僕は目を覚ました。
朦朧としたまま何事かと外へ出た。
瞬間。その光景は僕の目を覚まさせた。
異常な体の怪物が何体も月明かりに照らされてこの村を襲っていた。
なんだこれ...
夢じゃなのか...
やばい、見つかった...
「やばいやばいやばい...」
思っていることが声に出た。
そう思っているのに走れない。
足がすくんで動けない。
怖い...
ついにその怪物は僕の目の前までやって来た。
どうも出来ずに尻餅をついた。
手に食い込んだ砂利の痛みが「これは現実だ」と告げる。
その怪物は大きな腕で殴りかかってきた...
「危なかったね。この村は直ぐに潰されるよ。あんな数、流石の僕でも無理だ」
彼が指をさした方向には僕を殴ってきた怪物が軍隊のように歩いてきている。
あれ?...殴ってきた...よな?
なんでさっきの怪物は目の前に倒れているんだ?
「この村にいた奴らは全員倒したよ。村のみんなも大丈夫。安全な街に避難させた。」
全部倒した?どうやって?安全な街ってどこだよ...ここら辺に街なんかないぞ...
言いたいことはいくつもあったが呆気にとられていた俺は声がでなかった。
「じゃあ飛ぶぞ!」
彼がそういった瞬間に目のにした光景。
その光景は賑やかな街だった。




