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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

社会人デビュー

作者: 輝夜

今日から社会人デビュー。


今までは、やんちゃ・・・ゲフンゲフン。

ごめんなさい。気にしなくても大丈夫!!


試験や、訓練は大変だったけど今日一人前の社会人として頑張るわ。


ちなみに私の職業は、刑事よ。

昔よく、お世話になった・・・。

いぇ、何でもないょ。


さて、私の配属先は…アレ?交通課に任命されたはずなのに私の名前がない。


あぁ、まだ名乗ってなかったね。

改めて私の名前はカオリ田村香タムラカオリよ。

よろしくね。


あら?異動掲示板に私の名前を発見!!

まだ何もバレてないはずなのに、異動ってどういうこと?


しかも、『特別対策課』に配属を任命するなんて、なんにも聞いてないよ。警視総監!!


「書類の警視総監の名前を睨んでも先には進まないぞ。田村」


『げっ、あんたは・・・』


「ふっ。上官にしかも、配属先の上司に向かってその態度。警察学校では何を教えられてきたんだ?田村」


『ぐっ。申し訳ありません…でした。木村班長』


「…嫌々か!?田村。まぁいい。お前対策課の場所知らないだろ?ついて来い。」


『はぃ』

この人が班長とか、おわった。私の社会人デビュー。絶対終わった。


「おぃ、グズグズするな。田村!!」

『はい。今行きます。』



木村 雅裕 (キムラマサヒロ)


特別対策課 新班長

エリート刑事

次期警視長官候補の一人。


田村 香とは、子供の頃からの顔見知り。

彼女の過去も知ってる。

香の父と幼なじみ。香の家によく出没する。

たぶん、イケメン。



とあの人の紹介はこれぐらいでよいですか?

私の心がえぐれそうです。


「ほら、着いたぞ。ここが新たに設置された。特別対策課だ。もう他のやつらも集まっているはずだ。田村お前が一番下っ端だ。頑張れよ!!」


『…言われなくても、ちゃんとします。』


「良い意気込みだ。」


そう言い木村班長は『特別対策課』の扉を開けた。



対策課では、色々な部署優秀な逸材を集めてきたらしい。しかし、人間としては、一癖も二癖もありそうな人達だ。


SATTOから来た射撃一のイケメン。

鑑識から来たメガネイケメン。

交通課からは爽やかなイケメン。

刑事課から、来た細マッチョイケメン。



何だこの人達。

ここの課に入るのにイケメンじゃないと入れない基準でも、あるの?


この人達をみた私はとっさに

『なにココ?ホス・・・』


「田村。黙れ!!」


つい本音でホストクラブかと言いそうになりました。

ナイス!!木村班長!!


「あははは。田村ちゃんの気持ちボクも分かるよ~。ボクもついつい言っちゃて殴られちゃった。」

エへっと軽々しく私に声をかけてきたのは爽やかなイケメンの光司コウジくん。

一応私の一つ先輩に当たるらしい。


「それは、オマエがうっさい声でホストクラブ出来ますよってゆーからやろ。」


「だって、このメンツみて思わない方が可笑しくないですか?北上先輩」



この、関西弁で喋るのが刑事課から来た細マッチョ北上先輩。光司コウジくんの2こ上。

私から数えると三年先輩だ。サングラスをかけてていかつく見えるけど、刑事課では舐められないようにかけていたらしい。



「あんた達うるさいよ。一分と静かにできないの?」


この、嫌みそうな言い方が鑑識から来たメガネイケメン。頭は良いらしいが人とコミュニケーションがとるのが苦手らしい。名は遠野さん。


私はコミュ病では?と疑ってる。

あくまで本人は苦手と言い張っている。



「田村だな。お前の机は俺の隣だ。今日から三週間教育係りを任された。よろしくな。」


『宜しくお願いします。田村 香です。』


最後にSATTOから来たイケメン。

どうやら私の教育係りらしい。バディだろうか?

かなり紳士的で優しいこの人は、後藤さん。

彼もエリート組だったらしいが事件が有りその道から下りたらしい。



こうして、私の社会人デビューは華々しくとは行かなかったがデビューはデビューである。



けして、まわりがイケメンばかりで、私の存在感が薄れていることなんか気にしてなんかいない!!





無事、三週間の教育期間が終わり正式に後藤さんのバディに慣れた私。事件は休みなく起こる。


『特別対策課』の主な仕事は簡単に言えば他の課にたらい回しされた事件や時効がくる事件を改めて処理をしたり雑用が主な仕事である…。


上の人間が木村班長をよく思ってなく成果を立たさせないための嫌がらせらしい。


でも、それでも事件には関われる。事件に大きいも小さいもないと私はおもう。

光司くんや北上先輩は他の家が大きい山を持ってて羨ましがるがそんな動力源があるなら早く書類を終わらしてほしい。どんな事件にも加害者と被害者が存在するのだから・・・


あっ、二人が遠野さんに嫌みを言われて後藤さんに怒られている。




「お前ら、よく聞け!!大きな山が動くぞ。

今回は俺達特別対策課も絡む事になった。」


「班長。急にですね。しかも、この山刑事課の人間が張ってたものでは?」


「おっ。よく知ってるな。後藤」


「しかも、強制措置がとられるはずだったものじゃないの?」


「遠野のお前も何で極秘情報知ってるんだ。」


「警視庁のサーバーにアクセスしたから。」


「遠野・・・お前それ犯罪な。」


「大丈夫だょ。後藤さん。バレるようなヘマはしてないから。」


「いやいゃ、そう言う問題やあらへんやろ?」

「そうですよ。遠野さん!!もしそれでバレたらどうするんですか?」


あっ、さっき嫌みを言われた腹いせに二人が遠野さんに噛みついたけど無視されている。



「あいつら、ほっといて対策本部行くぞ。」


『はーい。』

「わかりました。班長」




今回の事件は麻薬捜査と簡単な事件と思われていたがなかなか尻尾を出さないバイヤーどもを強制措置で確保されるはずだったが何故かその情報が流れてバイヤー達を確保出来ずにいると言うことだった。  



そして、その場所が裏渋谷と言われ若者たちの無法地帯化とかしている。


主な取引場所はクラブで行われており人混みの、中なかなか目が入らないらないと言うのと、どうやらバイヤーが殺人事件の容疑者でもある可能が出てきた為今回の特別対策課も、人数確保のため措置されたようだ。



「って、やっぱりボク達雑用じゃないですか~!!」


「いゃ、喜べ今回俺達はクラブに直接潜入捜査が許可されている。」


『潜入捜査っていいんですか?』

「あぁ、本来の特別対策課は他の部署とは出来ない事ができる課なんだ。」


『だから、特別なんですか?』


「「知らなかった」わ」

と、光司くん北上先輩がハモる。


「じゃ、PM7:00に例のクラブに張り込むぞ。全員それまで準備しとけ!!」


「「「『はい!!』」」」





例のクラブに潜入捜査をするため、全員身支度を整えるため一度解散になった。


クラブなんてひさびさだなぁ。

しかも、裏渋谷。みんな元気だろうか?




そんな事を考えながら支度をしていたら、あっという間に時間になり、クラブ付近で全員と落ち合った。




『皆さん。全員スーツですか?』


「わ~。田村ちゃん可愛いね。白いギャル系ワンピ。意外だけど良く似合ってるよ!!」


『ありがとう。光司くん』


「せやかて、オレらマトモなんてスーツくらいやで?」


『いゃ、せめてもう少しラフな格好でも良かったんじゃないですか?』


「しかし、田村。お前そのヒールでは、犯人を逃がしてしまうぞ。」


『後藤さん。大丈夫です。これぐらいのヒールなら全力疾走出来ますよ。しかも、武器にもなりますから。』


「ヒール15㎝で全力疾走とか信じられない。」


『遠野さんもしつこいですね。慣れれば問題ありませんよ。』


「いいぞ。田村。そこらにいるギャルと変わらんな」


『班長にいたっては失礼です。』



「まぁ、お遊びはココまでだ。俺、北上、後藤がさきにバラバラにはいる。田村と光司は若いカップル客を装え。遠野は外でモニター待機」


「「『了解。』」」


「うわっ。光司だけズルいですわ。班長!!」



「なんだ?俺が決めた事に文句でもあるのか?」


「(やべっ)スイマセン。何にもないです。」



「よし、各自なにかあれば無線で知らせろ。田村は初めての現場だからな。気を緩めるなよ。」


『はい。班長!!』


こうして、私たちはクラブに潜入捜査を始めたのだった。


クラブに入り最初は一緒にいた光司くんがいつの間にか遠くに可愛い子に匿われていてとっさの判断を上ばれた私は麻薬組織の若者たちに囲まれていた。



「めっちゃ、綺麗お姉さんがいるかと思ったら警察さつかよ。」


「ねぇねぇ。お姉さんで遊でいい?」


などと、好き勝手に組織若者たちは口々に言ってくる。

私の持ち物を探った彼らの手には私が頑張って手にした警察手帳が握られていた。




『もうすぐ、警察が強制措置をとるわ。あなた達おとなしく…』


「あっ、手が滑った。」

ビリビリビリ・・・


棒読みにリーダー格の男がわたしのワンピースを引き裂いていった。


「わぁ~。お姉さんて以外に胸あるね。」


「「「キャハハハハ」」」


何が面白いのか爆笑する男達。


『…あほらし。』


「ああん?なんか言った?お姉さん?」


『なかなか、応援来なくて大人しくしてるの馬鹿らしくなったの。』


「あははは。何いってるの?下着姿にされて大人しくされてるの飽きちゃった?なら俺達と激しく運動する

?」



『そうだな。運動するか?』


「おっ。意外にお姉さん好き者?」


じゃ、一番にやりたい奴~とリーダー格の男が私を廻す順番を募っている。



「オレ一番!!」


下っ端の奴が私に手を触れる瞬間、縄抜けをしてその男をヒールで倒す。


「このアマやりやがった。」

なんて、雑魚そうな男が私に鉄パイプを振りかざしてきた。



ぱし。

『鉄パイプの使い方がなっちゃいねぇ~。鉄パイプはな、こう使うんだよ!!』


そう言いわたしは振りかざされた鉄パイプを奪い襲ってきた男も伸した。


「なんだ、このあま。おい全員で思い知らさせてやれ!!」


『多勢に無勢だな。いいだろう。かかってこい。』


リーダー格の男以外の男どもが一斉にかかってきた。


しかし、こんな雑魚対した事はない。


5分もすれば、お掃除終~了。



「田村チャン!!助けに来たよ。ぶ・・・じ?」


そこには下着姿とヒールを履いた香が鉄パイプを使って男どもを伸してる瞬間だった。



「だれ?あれ?香ちゃん?」


「あぁ、お前たちはあいつの素初めて見るんだったな。」


「班長!!あれ、香ちゃんですか?」


「田村は、学生時代ここら一帯を仕切って俗の総長だったんだ。名を夜桜会か?」


「夜桜ったら、裏渋谷の頂点で全国の女達を取り仕切っていたあの夜桜会ですか?」


この、事件のせいで私が隠していた秘密が暴露されてしまったのだ。



やっぱり、これって社会人デビュー失敗?

読んで頂いてありがとうございます。


突然思いついたお話で連載の話も書いてないのに投稿してしまいました。


きっと仕事で、疲れて現実逃避です(笑)

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― 新着の感想 ―
[良い点] ラスト笑いました。 香さん、キャラ立ってます。 [一言] メンバーが言葉通り「無駄にイケメン」
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