第5話:変身タイム?
タイトルに困ったので後半のことを書きました。
こんな友だちが一人欲しいなというのが願望です。楽しそうだし(笑)
そんなこんなで始まったあたしの恋。
自他ともに認めるマイペースなあたしとその上をいくマイペースな元ちゃん。そんなあたし達を見てなっちゃんは、苦笑しつつ見守ってくれた。
でも、本当に何かしたいとかしてもらいたいとも違うんだよね。ただ一緒にいると自然と落ち着く感じなのだ。だから、一般的なラブラブカップルとあたし達カップルのラブラブは違うらしい(なっちゃん談)
一応、カップルらしくデートでもするかと元ちゃんが言い、そうだねと返したあたし。行き先は動物園(これもチョイスが違うらしい)二人でプラプラと歩きながら、好きな動物の前で立ち止まり元ちゃんはカメラであたしは自分の目と脳にその姿を焼き写す。そんなのんびりと過ごす時間が一番大好きだ。
そして付き合ってから初めて迎えるクリスマス。そうあの日は、世のカップルと同じように様々な光に彩られた街でのデートをすることにしたのだった。
クリスマス・イブ当日。その日は、朝から忙しかった。何故に忙しかったかというと、朝からあーでもないこーでもないと友人二人に飾りたてられていたからだ。着せ替え人形の様に。
「やっぱり、ワンピでしょ!!」
なっちゃんはそう言うとあたしを自分行き着けのショップへと連れて行き店員さんにあれこれと聞きながら服を物色していた。
「梨佳ちゃんは、小柄だし少し短めのやつよね絶対!!これ何かどう? 白で胸元にフリルがついてるの」
そう言って振り向いたのは、友だちの春ちゃんこと五嶋 春信。性別は自称女性で書類上は男性。つまり、おねぇ系である。
元々はなっちゃんの彼氏でした。
あたしにとっては恋に落ちたクリスマス、でもなっちゃんにとっては恋が終わったクリスマスだった。
大学に入学したあたし達は、春ちゃんに再会しました。でも当然のことながらなっちゃんは黙殺。
でも、元々姉御肌でそこいらの男子より男前ななっちゃんは、同級生から腫れ物扱いを受ける春ちゃんがほっとけなかった。それからは、三人でつるむようになり今じゃあ、親友です。
「それもいいけど、ベビーピンクで甘くしたほうがいいんじゃない?」
「夏の言うことにも一理あるけどやっぱり白じゃない?」
「でも、コートが白だからさ………」
どうしてこんな状況になったかというと昨日カフェでデートのことをうっかりと口を滑らしたのが原因だ。
「デート!! 梨佳ちゃんが!!」
「春ちゃん………、そんなに大声で言わなくても。それに今までだってしてるし」
「だって、梨佳ちゃん達のデートは微妙に世間とずれた次元だから。ねぇ? 夏?」
「そうよ。それが、クリスマスに街でデート。明日は雨かしら」
(ひどい、ここまで言うか………)
「で、どんな格好でいくわけ?」
「格好? 普段着だよ?」
バンッ!!
あたしが答えると隣にいた春ちゃんがいきなり机を叩いた。
「なっ、何?」
「駄目よ!! せっかくのデート! それもクリスマスなのよ。それなのに普段着ですって!!」
そう言うと春ちゃんは、あたしの頭から足の先まで見回すとため息をつきこう宣言した。
「明日は、あたし達がコーディネートするわ!! いいわね!!」
「はい」
以上が昨日の出来事です。何か、悲しむべきか怒るべきか分らなくなってきたので二人にまかせることになったのだけれど………。
(約束の時間に間に合うのだろうか………)




