表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
送信ボタン  作者:
26/30

第26話:真実

 次の日、梨佳の昨日の様子が心配になった春は朝から大学へと急いだ。

 何故なら、午前の授業で夏樹が来ているはずだからである。

 授業が終わるの見計らい、メールでカフェテリアに呼び出し到着を待っていた。


 「お待たせ、春。急にどうしたの?」


 夏樹は席につくなり難しい顔をした春に尋ねる。


 「実はね…………」


 夕べの梨佳の様子や言葉を自分がみたまま伝え、夏樹の反応を待つ。


 (どうしたのかしら? 夏も様子が変だわ)


 「春は、どう思った?」


 逆に問い返された春は、慎重に自分の考えを述べる。


 「多分、大切な人を失った喪失感や悲しみが梨佳ちゃんの中にあってそれが芝居を見て爆発したのかしらと仮説をたててみた。けど、梨佳ちゃんのお父様は小さい頃に亡くなられているのよね?」


 夏樹は、コクリと頷き、顔の前で手を組みしばらく考えこんでいた。

 そして他の人には聞かれたくないとばかりに春が聞こえるか聞こえないかの声でささやいた。


 「………………亡くなったらしいの。熊さん」


 ガチャン!!

 春は驚きの余り、グラスを倒してしまう。そしてそのまま固まってしまった。


 (熊さんが亡くなったって、でもじゃあ、あのメールは?)


 梨佳が毎日送信しているメール。返事は時々しかないと笑ってでも時々来るメールには本当に喜んでいたのだ。

 じゃあ、梨佳は一体誰にメールを送っているのだろうか。


 そんな二人を柱の影から見ている人物がいた。

 その人物は、会話を最後まで聞くと二人にばれないように駆け去って行った。

 駆け去った人物。それは梨佳だった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ