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第25話:青空

 目が覚めるともうお昼近かった。


 「嘘!遅刻する〜」


 梨佳は急いで身支度を整えると大学へと急ぐ。

 しかし、授業には間に合わず欠席するはめになった。

 この授業の教授は、厳しく遅刻したら入室は出来ないのだ。


 仕方ないのでいつもの場所で時間を潰すことにした。

 いつもの場所とは、教室棟と教室棟をつなぐ通路の階段だ。


 「あーあ、寝過ごすなんて有り得ないよ……。こんな顔じゃあ春ちゃんにも会えない」


 只でさえ、昨日あんな姿を見せたのだ。心配性の春には、絶対会えない。


 梨佳は、仕方なしにカバンから写真の束を取り出し眺める。

 亡くなった父の写真だ。母親との約束でこの中から個展と写真集の候補を上げなければ。


 (でもこれでほんの一部だし。けっこう撮りためてたんだ、お父さん)


 実は、父の作品をちゃんと見るのは初めてだったりする。

 父は自然写真家で、でも家では自分と母を撮ることしかしてなかった。

 長期の不在と変なお土産ばかり買ってくるのでかろうじて仕事しているんだなと認識出来た。


 今日持って来たのは、空の写真ばかり集めたもの。

 朝焼け、夕焼け、星空、青空などたくさん。


 (すごーい、お父さん。素敵!)


 さっきまでの憂鬱さが嘘のように晴れていく。

 きっと元ちゃんもこういうのが撮りたかったんだよね?

 そろそろ動き出す時が来たのかもしれないね?

 そうだよね?元ちゃん。


 晴れ渡った空を見上げながら梨佳は、思った。

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