終幕 楽笑
ストーリーテラー視点
笑う。嗤う。呵う。
楽しくってしょうがない。
如月 陽太、コイツは今まで遊んできたオモチャの中で一番楽しいかもしれない。“オイラ”の言ったとおり、どうやら自力で答えに辿り着いたようだ。まぁ、その答えに辿り着いた最後のピースが傑作だ。一番の理解者であるはずの天川 翔が感情をぶつけた結果、それがそのまま答えになってしまったというのが何よりも面白い。やっぱり、一番最初に“狂う感覚”をもらって正解だった。上手くいけばこのまま…………。
正直、今までのオモチャは本当にすぐ壊れてしまった。基本的に二回、たったの二回大きな代償をもらっただけで、酷い時は一回目の大きな代償で自ら命を絶つオモチャしかいなかった。本当につまらないやつらだ。まぁ、楽しませてくれなかったオモチャたちの魂は、その後喰ってやったんだけど。
如月 陽太は何があっても最後の最後で狂うことができない。代わりに天川 翔が壊れてしまいそうだが…………まぁそんな些事なことはどうでもいいだろう。十分楽しめたことだし、そろそろこの物語をたたむための準備をしていこう。そして今までなし得なかった計画を実行する時がきたのかもしれない。そのためにも、お前は一体どんな結末を“小生”に見せてくれるのかな?楽しみで楽しみで仕方がない。
虚無の空間に抑えきれなくなった笑い声がまた響き出す。
笑う。嗤う。呵う。
第5幕〜[完]〜




