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可能性の選択  作者: 桃鍋
31/38

幕間その2 わからない……

海月視点の幕間です。

 お兄に手を引かれるまま後をついて行ってたけど、ウチには何が起こっているのか全くわからなかった。今日、ウチは頑張って苦手な電車に一人で乗ってお兄に会いに来て、約束の時間より早く着いちゃったから少し周りを見て回ろうとしたら道に迷って、何とか元の場所に戻ろうとしたら凄く不健康そうな美人にぶつかってしまって、上手くごめんなさいできずに逃げるようにその場を離れて、心細くなってきたところでやっと元の場所に戻れたと思ったらお兄の姿が見えて……………………それから?

 ウチは信号が変わったのを確認してお兄の元に向かった。お兄を見つけたのが嬉しくて、そのまま抱きつく勢いで行ってしまった。後数歩で横断歩道を渡り終えるって時に、ウチに信号無視で突っ込んでくる車の姿が見えた。轢かれる!って思ったら怖くなってしまって、目を閉じてその場に頭を抱えながらしゃがみこんでしまった。そして甲高いブレーキ音が聞こえて、至近距離で風切り音目が聞こえたと思ったら、閉じている瞼の裏で視界がグルグル回転しているとしか言いようがない感覚があった。まるで、今まで体験したことがないような強烈な目眩を感じたようだった。やっと目眩が収まって、恐る恐る目を開けると、ウチに突っ込んできたはずだった車は違う方向に進んでいた。そのありえない光景を目の当たりにして、そこから先は何も考えられなくなった。

 もう一つわからないことがある。お兄が手を引いてくれてその場から移動しているけど、さっきから私と繋いでいない方のお兄の手がそこにあるはずなのにそこに感じられない。何て言ったらいいのかわからないけど、そうとしか言いようがない。お兄の身に何が起きているの?そして、一体何が起こって、ウチが何に巻き込まれたの?考えようとしても、フリーズしたままの脳からは同じ言葉しか出てこない。

 わからない……。わからない……。わからない……。

海月の恐怖は、頭がフリーズして何も考えられなくなる「思考停止型」です。

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