第4幕 プロローグ
第4幕の開幕です。
ここから物語は第2部となります。
ウチの名前は如月 海月。如月家の長女で、つい先日誕生日を迎えて17歳になった。そしてウチには3歳年上の陽太っていうお兄がいる。お兄はすぐ調子に乗ってしっぺ返しを食らったり、締まらないことも多いけど、根は真面目で優しく、困ってる人がいたら放っておけない。いつも誰かのために行動することができる、ウチにとって自慢の兄だ。
その自慢のお兄なんだけど、最近全くといっていいくらい連絡がない。元々家族に対して、あまり連絡をしてくるような人じゃないことは知ってるけど、それにしたって、今年に入ってから全然連絡をしてくれないのはおかしい。
「って思うんだけど、ママはどう思う?夏休みも結局こっちに帰ってこなかったし、絶対おかしいよ!」
「みーちゃんは相変わらず、お兄ちゃんのことが大好きだね〜。そんな心配しなくても、便りがないのはよい便りって言うじゃない。あっ、それとも彼女でも出来たのかしら?だったら忙しくて連絡なんかしている暇ないわよね〜。」
ハハハ〜とママは笑いながら言うけど、それを聞いたウチは、はっきり言ってそれどころじゃなくなってた。
お兄に彼女!?あのお兄に?それで本当に連絡をしてこないんなら、ウチにとっては尚更問題だ!ウチの知らないところで、何処の馬の骨とも知らない女にお兄が取られてしまうなんて、そんなの絶対嫌だし認められない!
ウチの通っている通信制高校は、月に一回だけある登校日までに、課題レポートさえちゃんと提出していたら問題ない。つまり、普通の高校生と違って時間に自由が効くということだ。だから、お兄が連絡をくれないのなら、直接行って真相を確かめるしかない。そうとなったら善は急げだ。一先ず、お兄にRAINでメッセージを送ることにした。
『お兄、ウチ来週そっちに遊びに行くから!部屋綺麗にしておいてよね!』
よし、これで問題なし。後は荷物を準備してしまえば、いつでもお兄のところに突撃できるはず。待っててねお兄。絶対に変な女にお兄は渡さないんだから!
陽太の妹、如月 海月の登場です。




