表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
可能性の選択  作者: 桃鍋
16/30

第3幕 プロローグ

第3幕、開幕です。

明香里先輩視点でお送りいたします。

 私には1年前から気になってる男の子がいる。初めて出会ったのは2年前。私が2年生のときで、新入生だった彼が友人と一緒にサークルを探していた時だ。ちょうど仲の良かったオカ研の先輩(もちろん女の先輩だよ!)が卒業してしまって、オカ研の部員は私一人になってしまった。

 部室に一人ぼっちになった私は寂しくて、でもオカ研の部室周辺はキャンパスの中でも端っこにあるから、なかなか人がやってこない。新入部員なんて来るはずもないって思ってた。でも、全てのサークルを見学に行っていたのか、そこに通りがかった新入生の姿を見たら嬉しくって、気がついたら恥も外聞もなく「オカ研に入ってくれ〜」って泣きついていた。その泣きついた相手が陽ちゃん。それが私たちの出会い方。

 1年オカ研の仲間として一緒に過ごしているうちに、陽ちゃんはちょっとおバカさんで、すぐ調子に乗るけど、とっても気遣い屋さんで優しかった。ほら、私って髪の毛長いし天パだから、昔の同級生とかによくお化けって言われるし、目のクマもずっと取れないし、何よりオカルトが好きな女だから、今まで異性の友達なんていたことがない。そんな私が、初めて男の子に優しくされた。もう、陽ちゃんのことを好きになるのは時間の問題だったと思う。

 でも、私が好きになった彼は最近少し様子がおかしい。急に3週間もいなくなったと思ったら、右目を火傷で怪我をして帰ってくるし、しばらくそれ以外は普通だと思っていたけど、最近になって行動がすごく慎重になったような気がする。まるで物にぶつからない事に細心の注意を払ってるみたい。でも、彼は私に心配をさせまいと思っているのか、いつも優しく微笑んで「大丈夫ですよ。」と言うんだ。その笑顔に影を潜ませながら。きっと陽ちゃんが私に話したくないことなのかもしれない。だから、私もあえて聞いてしまわないように努力している。

 ……あぁ、でも、悪魔や黒魔術が好きな私がこう思うのもおかしいかもしれないけども、神様、どうかお願いします。陽ちゃんが本当に困っているのならば、どうか、こんな私でも彼の支えになれたらいいなと思います。だから、これ以上彼が傷つかないように、祈らせてください。そうして私は手を合わせた。私の祈りを神様に届けるように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ