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幽霊さんは僕の家の家政婦さん?  作者: クロコ


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9/9

9話:キンタとさようなら?成仏できるの?

結局、昨晩もどんちゃん騒ぎで僕が布団に入ったのは深夜3時前だった。

カンナさんは僕の反応を楽しんで徐々に薄着になっていくし、それを見る婆様は意味ありげな目を僕に送ってくるし、今日も気が休まらなかったのは言うまでもない。


肇「とりあえず…4時間だけでも寝るか…。」


寝てる間もリビングでは、幽霊さん達がゲームを続けている。

婆「ちとこれで勝負はやや弱いかの…。」

爺「今が婆に勝つチャンスじゃな。」


{本当に幽霊さん達は毎晩元気なことで}

ただ、自分でも不思議だったのは、ここへきて1週間も経つとこの雑音が

いつしか気にならないまでに変わっていることだった。


{僕 どんどん非日常側の人間になってる気がする…。}


そして3時間後


肇「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ はげぇ~ なんで勝手に布団に入ってきてるん!!」

キンタ「この布団本当にあったかいなぁ~。」

目を開けると目の前には全裸のキンタがジーっとこっちを見ていた。


肇「あったかいじゃねぇぇの!!」

肇は布団を持ち上げることでキンタを半強制的に布団外へと出したのだった


肇「あったかいなぁじゃないぃぃ~!おっさんが入るならまだ婆様のほうがいいよ。」

その声を待っていたかのように婆様が目の前に現れる。


婆「肇やぁ 呼んだか?わしと寝たいならもっと早く言わんか」

肇「違う 違う 違う!それはそれで少し違うんだって。例え話的なぁ?

あと、婆様 今出てくるとややこしいから! ちょっとあっちで遊んでて。」


寝ても、起きても僕の世界は戦争みたいに激しいなと強く感じた朝だった。

そんなぼーっとしてるとカンナさんが何かが書かれたメモをこちらに


{話を聞いてあげて?}


肇「ん?なに? なにか話しあるの? キンタからボクにてめずらしいじゃん。」

キンタ「そう!俺は肇にお願いしたがある。ただ、なんでわかった?」

肇「だって…。カンナさんがカンペを出してるから…」

といいながらカンナさんの方を指で差す。

キンタ「あっ そういうこと…。」

肇「で? 話って何さ。 あと服着てね(笑)」

キンタ「それなんだけど…。わかった服着るわ。」

キンタは一回転した。つぎ正面に向いた時には、服を着ていた。

肇「幽霊って便利。それだけ人間もつかえないかな~。」

そして、キンタの話はこうだった。

前回嫁さんの所へ帰れたものの、もう現世に未練ないから、

天国へ行ってのんびりしたいとのこと。

そして、その成仏を僕に手伝ってほしいというものだった。


僕は話を布団の中で聞いていたはずが、

気が付くと食卓に座らされ。目の前には朝食とキンタそしてカンナさんがいた。


肇「うん。話は分かったけど…。っていつの間に朝食タイムに…?」

カンナ「話は長くなりそうでしょ?それなら尺的にもちょくちょくと併用がいいかなって」

キンタ「尺は長くなったら読者逃げるからな。ダメだな。」

肇「たしかにそう…ってそれメタ発言ですよね。」

カンナ「で? 奥さんが成仏したいんだよね? どうしたらいいの?」

婆「カンナもわかっとるの~ 小僧の肇の話を完全スルーしよったわ」

爺「婆さんや スルーなんて言葉使って若いの~ ピチピチじゃわい!」


肇が、爺婆のほうへ見ると、婆様は本当に29くらいに若返っていた!


肇「いやいやいやいや。なんでそうなるねん!てかスルーってそんな若ないから~」

婆「あっ…そうなの?」

真実を知ると婆様は一気に元の年齢まで老けた。

肇「てか それどんな原理だよ。そもそもキンタの話どこ行ったの~。」


―そして話はキンタ成仏へと移る―


キンタ「生前この家に住んでいた時の話なんだけどな…。あいつと2人で撮った写真を

どっかやっちまった矢先に死んだから…俺はそれが未練なんだ。

アイツはそんなの…今も一緒に居れてるからって言うんだけど…」

カンナ「ハゲてるとやっぱり優しいんですね。キンタさん」

肇「ちょ!ちょっとカンナさんなんてこと言ってるんですか?」


すると、婆様が爺様の頭を叩きながら、

婆「そうじゃぞ。男は髪を犠牲にして優しい心を手に入れるんだ。

  つまり、剥げてない肇の心に優しさはない。剥げてからが一人前じゃぞ?」

肇「知るか!!!初めて聞いたわ。その成長過程の話。

  ていうか 髪がある人全員に謝れ!!」


カンナ「髪がない人は写真という紙までも無くすことが多いんですね?」

肇「もうやめたげて~。カンナさんキンタに恨みある?」


すると、カンナの目は光を亡くし、包丁を手に取る。

肇「あるんだ。あるんだね。 心から恨む何かが!!って キンタなにしたの!!」


肇の質問に対して、答えようとすると…包丁がキンタの真ん前に突き立てられる。

カンナ「言ったら、成仏を通り越して無にしますからね~。

それでもいいなら他言してください?」

その目は誰がどう見ても笑っていなかった。すると、婆と爺様が声を合わせるかのように


婆「あんな事したらそうなってとうぜんじゃろうの~」

爺「キンタ 嫁にばれとらんけ~。今ここに居れるんじゃぞ~」


{だから、カンナさんとキンタの間にいったい何があったの~!!

  誰か教えて~~!!!!!!!}

婆様が心の念話で

{肇や!この世には、知らぬが仏という言葉もあるんじゃ~!}


肇「とはいえその写真どこでいつ亡くしたのさ」

キンタ「25年くらい前にこの家で…だからきっとあるはずなんだ。」

肇「いや…絶対にねぇだろ!!」

キンタ「一度でいい! 一度でいいから家じゅう思いっきり探してみてくれないか?

    頼む!!肇が思いっきり探した上でないなら、俺もあきらめるから…」

少しの間 沈黙になる…。

肇「じゃぁ 今諦めてもらえると助かるんですけど…。とはいえ…それほどなら

  無下にもできないか…。」

婆「やっぱこいつはあほが付くほどのおせっかい焼きじゃ」

カンナ「うちなら探したふりで終わりですね。」

爺「わしもハゲのために汗かきたくはないの~」

キンタ「ハゲにだけはハゲって言われたくないからな~!!」

爺「わしはハゲじゃなく坊主!!意図的なの~!!」


{えっ! これボクがおかしい…の? ってかキンタ嫌われすぎじゃない?

  てか…ハゲと坊主の違いはマジでどっちでいい…。}


肇「とりあえず、今日は予定ないから家中だけでいいなら探すけど…。

  それ以上はできない。理由は25年も前だから…。」

カンナ「とはいえ、当てはあるんですか? 

闇雲に探すっていうのも賢くはないですよ?」

肇「25年も前…せめてその次の人とその次の人くらいには話が聞きたいな~」


すると、カンナさんから思いもよらない事実が…

カンナ「確かに…って皆さんはいったん帰る時間ですね…。では、また夜に!!」

カンナ以外の幽霊さん達は個々で消えていったのだった。


肇「何気に消える瞬間初めて見たかも…」


カンナ「不動産屋さんもあてにはなりませんし。 んー あっ!いいのがあります。

    磁場の管理表です!! ここに囚われた順番に見れば…ってハゲは最後ですね。

    つまり、彼の死の後、ここに住んだのはうち。その次は肇くんってことですね。」

肇「以外に後ろの人すぐそばにいたんですけどーー!!」

カンナ「ただ…」

カンナさん曰く、カンナさんが入る前もボクが入る前も一定の修繕は入っている。

そして、キンタからのカンナさん カンナさんからのボクってだけでも10年は空いてる。

あったとしても写真としてあるかどうかすら危ういものだった。


とりあえず、僕はカンナさんが住んでるときに絶対に触れてない個所は無いかっと質問した。

僕はここにきて浅い、家具家電はもともとついていたから配置は大きく触っていない。

カンナさんも触っていない個所があれば、そこにまだある可能性があるんじゃないか。

っと考えた。とはいえ、望みは限りなく薄いんだけど…


そう言いながらも、ボクはカンナさんにいろいろ聞きながら、探していた。

途中で休憩を取りつつ、お昼を食べて、大きいものも移動させて…気が付くと16時だった。


カンナ「そういえば…押し入れの中にあるタンスは触ったことがなかったですね。

    うちもここにきて見えるところは割と移動させましたが、普段隠れてる所は…」

肇「たしかに…周りから見えない所は視角になってるから触りませんね。

  ボクなんて触れたことがないですもん(笑)」


そう言って押し入れの中のケースや全てドかしてみると…古い紙?がでてきた。

肇「確かに大きさは…写真と言えなくもないけど…」

その紙には日付が書いていた。


25年前の12月25日 クリスマス


肇「カンナさんこれって…」

カンナ「写真こそ画像は分からないけど…もしかしてかもしれないですね。」


そして20時になるとキンタがやってくる。

キンタ「どうだった?」

写真を見せて期待させて 違うかったときの悲しみを考えて

肇「キンタ その写真って25年前のいつとったの?」

キンタ「いつってのはさすがに俺も覚えてはいないけど…寒かったから冬だ。」


淡い希望が肇とカンナに襲う。

そして、キンタに髪を渡すと…その古い紙は発光し、当時の写真へと変貌を遂げた

肇「うそーーーーー!!! そういう仕組みなんそれ~ まじか!!!」


そして、写真をみるなり、キンタは涙し

キンタ「ありがとう ありがとう肇 これで心残りはないわ。本間にありがとう~。」

俺を言いながらキンタは写真をこちらに見せる。

その写真は、奥さんとキンタが産まれたばかりの子供の写真を抱く姿だった。

すると…女性が現れて

「うちの人が毎回迷惑かけてたみたいやね。君が肇くん? ほんまありがとうー

 初めてやね。キンタの妻の香苗です。」

総自己紹介を済ませると、キンタの傍に行き。


香苗「いつまで泣いてるねんあんた!!でも、ありがとう!この時の写真私が

   大事にしてたからそれで…あんた!!」

香苗さんも喜びのあまり涙する…。


肇「なんだか大変でしたけど…探した結果こうして夫婦に涙してもらえるなら

  必死に探した甲斐がありました。 本当によかった。」

香苗「あんた ハゲて本間優しなったな。髪の毛なくなって私は感謝やわ…ほないこか!!」


肇「えっ!やっぱり髪の毛と優しさって関係あるの?まじ…」


キンタと香苗が消える瞬間

香苗「あっ…そうそう…あんたがカンナさんにしたこと知っとるからな。

   天国でしっかり話つけよか!! 場合によったら地獄落としたるわ~」

肇「だから一体 カンナさんとキンタの間に何があったんだよ~!!」


そうしてキンタは無事に成仏していった。もちろん。天国でどうなったのかは知る余地もない。

今晩は静かに…寝れると思ったんだけど…それはみんなの想像に任せるよ(笑)


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