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幽霊さんは僕の家の家政婦さん?  作者: クロコ


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7話:幽霊さんを縛るものってなに?

僕はその日、寝付けずにいた。

もちろん理由ははっきりしている。

1つは、ネットカフェによる仮眠。物理的なもの

もう1つはユズハちゃんについてずっと考える自分がいたんだ。


ここにきて出会った幽霊さんはカンナさんも含め大人だった。

でも、ユズハちゃんは立派に喋りはするものの、どう見ても1歳になっていない。

以前、カンナさんが婆様が若くなった際に、亡くなった年齢に戻ることはできる。

   亡くなったら年はとらない。ただ、こっちの世界に来た年齢分老けることは可能。


肇「するにユズハちゃんは……てことだよね。赤ちゃんなのに成仏できてないって…」

カンナさん「やっぱり肇くんは優しいね。他人の事でそこまで考え込むなんて。」


目を開けると優しい笑みでこっちを見るカンナさんがいた。

カンナ「それじゃ、ココアでも飲みながら、話してあげる。

    ここに来る人たちが成仏できない理由を。じゃないと寝れないんでしょ?」


-その時 時刻は4時を回っていた。-


僕はリビングの扉を開けると、ポチ 婆様 爺様 キンタ 元さんがいた


{まだやってるよ…。}


ポチ「拙者 リーチでございるよ」


{うん…君の時代に麻雀なんてないよね…? てか、守護霊の仕事して?}


ポチ「肇よ。安心していいぞ。今日からは肇が外へ行くときは、ついていくからな。」


{そういう問題じゃないよね…。}


婆様「お前さん すっかりルール覚えたの。ほれ、爺の番じゃぞ。」

爺「んー どうすべきかの~。」

ユズハ「そこはイーピンを捨てればいいよ?」

爺「おぉ~ありがとうな。ユズハよ。」


{ユズハちゃんまで麻雀ルール覚えてるの?絶対 ほかに教えることあっただろうな…?}


元さん「ふむ。その心配は至極当然だが、肇 もう後の祭りだ。」

キンタ「うんうん。」

肇「それが安心できないんだよね…。あと、せっかくだから、キンタもなにか喋ろう?」

目の前の光景に対し、ツッコミをしてると、カンナさんが飲み物を持って

リビングじゃ話せないからと寝室へ戻ってきた。


2つ日前くらいから、幽霊さん達は僕が寝るまでは寝室で、僕が布団に入ったら

麻雀台ごとリビングへお引越ししてくれていた。


カンナ「うちも、聞きたいことあったんだよね。先にそれについて聞いてもいい?」

肇「はい…?もちろんですけど」

カンナ「肇くん 霊的力が強い人と昨日会ってた?」

その質問に僕は少し考えた。僕の記憶の中でそんな人と会った記憶事態がなく…。

霊的力がつよい…。霊的力…。


肇「あっ!! 会っていたわけじゃないですが、仕事場の廊下で霊媒師って人と

  すれ違いましたね。」

カンナ「すれ違いだけじゃない…よね?」

肇「はい。確かにその人が僕に守護霊が居ないことに気づかれたみたいで。血相を変えて

手をつかまれて質問は受けましたけど?」

カンナ「つまり…気にすることは…ない みたいだね。」

肇「どうゆうことですか?」


そういうとカンナさんは説明をしてくれた。

霊的力が強い人が触れると、そこにつく痕跡がつく。

本来は霊が多い所に行く際はその力を体にまとって、悪い霊から身を守るんだけど、

その人が未熟なのか わざとなのか 僕に触れた際も体に纏っていたようで、

霊痕が僕の手首についていた とのことだった。


霊痕の話を終えて、本題について語り始めた。


カンナ「ここって今でこそこんなにきれいなマンションだけど

    その前ずっと前は戦場後 戦争跡地 病院 礼拝と神社 

そしてマンションって流れなんだよね。」

カンナさん曰く、ここ土地に縛られてる理由は、このマンションが

「負の念」をずっと溜めていたことが要因。


その「負の念」を収めるための神社が取り壊され、お清めという形を

これまで収めていた場所(神社)がなくなり、幽霊たちの「残穢ざんえ」に変った。


カンナ「それを収めるためにうちが霊体となり、みんなの負の念を収めて今になるんだよね。

    つまり、なんとなーく収めてるだけで、納得はできていない。

    わかりやすく言うとこんな感じかな?」

肇「つまり、磁場に囚われてるっていうのは、ここで亡くなったから

  でも、実際はみんな納得してない所があって成仏できない。ってことですか?」


カンナ「肇くんは理解が早いね~。読者もきっと助かるよ?」

肇「メタ的に回収するのやめてください!」


カンナ「そう、そして婆様や爺様はいつでも成仏できるけどしない側」

肇「えっ!! どうして?」

カンナ「あの人たちは肇くんがここに来て特に楽しくなってるからだね~」


{とっとと成仏すればいいのに…。そしたら、もう少し睡眠がとれると思うんだけど…}

 

カンナ「でも一番問題なのはユズハちゃん。あの子は未練とかじゃなく…。」


「生まれてすぐ亡くなってる。病気ではなく、人の争いで。」


カンナ「彼女だけが唯一 未練しかないんだよ…。」

肇「一番成仏させたい子が1番結果的に残酷だからゆえに…ってやつですね。」

カンナ「うん…。うちもここの人たちを開放したいんだけど ユズハちゃんがね…。」

その時僕は初めて、本当に考えこむカンナさんを見た気がした。


肇「でも…。彼女が成仏さえできれば、また生まれ変わることはできるんですよね?」

僕のその言葉でカンナさんの表情は笑顔えと変わった。


カンナ「うん。そうだね。うちも頑張って解放してみるよ。手伝ってね。肇くん」

肇「もちろんです。」


カンナさんとの話でここに来る霊たちすべてが生きてる者の一方的な考えだけで

事が進み、死者への配慮がないがゆえに生まれてしまったことが分かった。

僕が余韻に浸っていると。


ユズハ「なに陰キャが重たい空気発してるねーん(笑)

     肇はたくさんユズハとあそんでや~。」


{見た目と発する言葉がおかしい…おかしすぎる。}


肇「ユズハちゃん どこでそんな言葉を覚えたのかな?」

ユズハ「えーと、婆様と爺様がこういうといいよって言うててん。」

肇「やっぱり…。婆様言葉を教えるなら使い方も教えてください。幼いんですから!」


婆「何を言ってるんじゃ。使い方も状況もばっちりじゃったじゃろ!

  肇、そんな必死に頭を抱え込んで得た答えなんぞ。いい結果にはならん。

  ほれ、カンナが朝飯を作ったみたいじゃ、今は肇の出来ることをするんじゃ。」


{なんか妖怪婆的なひとがまともなこと言ってるんですけど…。}


婆「肇 わしが主に取り憑いて冥途という名のデートに誘ってやろうかの。」

肇「すいませんでしたーーーー!!

  カンナさん 今日の朝ご飯は何ですか?もうおなかがすきすぎてて…。」

婆「っち!あの若造 逃げよったわ。」

元さん「相変わらず優しいですな。清さんは。」

婆「その名で呼ぶな。今は婆様じゃ。」

そんな2人の意味ありげなやり取りは、もちろん僕は知る余地もなかった。


カンナ「今日の朝ご飯は朝からうちも肇くんも普段使わない頭を使っちゃったからね。」

    フレンチトースト サラダ モーニングサーブとハムエッグ コーンスープ。」

肇「ここに越してきて大変だけど、一番いいことはしっかりした朝食がカンナさんの

  おかげで食べれることなんですよね。(ぱくっ 今日も最高です。)」

カンナ「ありがとう。そう言ってくれるとうちも頑張ってる甲斐があるよ♡

    ユズハ~。ミルクできたよ?」

ユズハ「はーい 飲ませてカンナちゃん」

僕の目の前で馴染のある抱き方と飲ませ方でユズハちゃんが食事を始める。


{いや…こんなにしっかり喋って、食事はミルクなんだ…。}


{当たり前やろ? ユズハは赤ちゃんやで? 赤ちゃんが普通に

ご飯食べてたらおかしいやん!おにいちゃんちょっと頭使いや~。}


{いやいやいや...。だとするなら喋ってる方がおかしいからね ハハハ

 あと、食事してるからって心の中で対話しないでもらっても?}


{これ便利やろ? いいやん。食事マナーは守ってるで?

 それに男が細かいとモテへんよ?}

僕は飲んでいたココアを吹き出す。


カンナ「大丈夫?肇くん! 今のはユズハの勝ちだね!」


僕は笑いでごまかして バイトへと向かった。


バイト先ではいつも通り、品出しをして基本裏方に徹する働き方をし、大学へと

いつものルーティンをこなすかのように、当たり前の日常を過ごす。


肇「これが普通なんだよね…。これが普通!」

孝則{今日のタスクとやらは終わりであろう?家に帰らないのか}

いつかに味わったことのある思考が止まる感覚に襲われた瞬間だった。


ちなみに【孝則】は武士単体の名だそうで、ポチの状態から守護霊として元の位置に戻るとサムライと犬に戻ることがそうで…。


肇「いや…そうじゃなくて!!! なんで当たり前に話しかけてきてるですか!!

  しかも 無駄にイケメンだし。」

孝則{何をそんなびっくりしておる。それにだ。ちゃんと心で話さぬか。

   大声で独り言喋っとると周りに移ってしまうぞ?よいのか?}

そう指摘をされ、周囲を見ると、変なものを見る視線が僕に集まっていた。


{なんで僕に喋りかけてこれてるんですか?}


{そんなもの拙者が知るわけがなかろう。再度主の傍についた時、心の念話だったら

 話しかければそれだけの話なのだ。}


{もう何でもありじゃないですか…。どっかの異世界アニメかよ…。

  今からネカフェで仮眠をとって買い物して帰るんです。}


倉庫との説明を守護霊に説明をしている間にもお店について、手続きを済ませ部屋へ


{そうかそうか!! 帰ったら夜更けまで寝れぬからな。

 以外にこ奴ちゃんと考えておるわ。歓心!関心!}

{いや…誰のせいだと思ってるんだか…。}


-20時-

僕は帰路に着いた。


{ガチャ!!}

肇「ただいま~。」


家に着くなり、孝則とポチは僕の背中から剥がれていった。

ただ、離脱する時は言うまでもなく、ポチがベースになっていた。


肇「そこは武士と犬が部屋に戻るじゃなくて、一緒になるんだ(笑)」


リビングに戻ると、予想はしていたが今日もご新規さんがいたのであった。


肇「あの~ カンナさん? 毎日誰か来るのってどうにかなりません?」

カンナ「そこはうちの管轄外!! 材料預かるね~。」

「あなたが肇ってひと? ユズハちゃんにモテない陰キャの部屋だけど、

 トイレがきれいと言われたから来ました、小学生 3年2組の花子って言います。」

見た目は学校の制服におかっぱ 赤いスカート?


肇「カンナさん!! もう ユズハちゃん誘ってますけど? そこは制御できるのでは?」

カンナ「うん?止めれるけど 今日はね。そこじゃないよ?気づくポイント!

    その子も磁場とか関係ないし!」


肇「二日続けて エキストラ? もういい!僕はおなかいっぱいです!」


{ただ…小学生 赤いスカートにおかっぱってどこかで?}


肇「ユズハちゃん 1つ質問なんだけど…この子とはどこで?」


ユズハ「もちろん ここの下やで? ただ磁場?にあるトイレでおった子やけど?

    ユズハも初めて見る子やねん!なんかきれいなトイレ無いかって言われたから

    紹介してあげただけやで?」

カンナ「そろそろ気づいたかな? かの有名な怪異 トイレの花子さんです。」


肇「違う違う違う そんなさら~と紹介していい事じゃないですよね?

  しかも、トイレの花子さんってある意味さんまさんより有名ですよ?」


カンナ「ある意味そうだね。 ん? そこじゃないんじゃないかな?

    驚きすぎて肇くんポイント ズレてるよ?」

花子「早速なんですけど… ここのトイレに居座っていい? あの~自由に使っていいから」

肇「絶対ダメです。 女の子がいるところでトイレはできません!!」


婆「そこじゃないの。」

爺「肇のやつ、完全にてんぱっとるの~。」

カンナ「あーなってる肇くん一番面白いんですよね(笑)」

ユズハ「カンナちゃんも悪いよね?誘ったのはユズハだけど、霊の道だっけ?

    通るんはカンナちゃんの許可がいる。つまり許可したのカンナちゃんやで」


花子「気まぐれで来るだけだから安心していいよ?

   肇さん。花子さんには仕事があるからね。休憩所的に使うね~。」


肇「使うな。使うな。やすやすとトイレに行けないからやめて!

  あと、花子さんあれを仕事というのはやめてあげて(笑)」


その日以来、時折、トイレを開けると花子さんがいる、


「これ以上 僕の部屋を非日常にするのはやめてくれーーーーー」


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