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幽霊さんは僕の家の家政婦さん?  作者: クロコ


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3/6

3話:休日でも落ち着けない?

このマンションに越してきたのが、水曜日つまり、今日は土曜日。

講義もバイトもない1日完全オフデー。そんなことを考えていると、朝日がバルコニーから

差し込んできて、僕は目を覚ました。


肇「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

目の前にはしわくちゃお化けのがま口が俺に接近してきている真っ最中だった

カンナ「ばあ様どう?肇くんの布団気持ちいでしょ~。」

婆「ええの~。ええの~。若い男のぬくもりはサイコーじゃ~!」

肇「サイコーじゃなーーーーい!!!」

寝室のクローゼットが勝手に開く!その中から出てきたのは…

爺「はじめとやら!わしらさっきまで麻雀してたから眠たいんじゃ

  すまんが、もうちょっと静かにしてくれんか?」

僕の中で何かが切れた…(プツン!!)


肇「知るかぁぁぁぁぁぁーーーー!!」

今日の起床も昨日に引き続き、非日常的目覚めをするのだった。


僕はカンナさんにお茶を入れてもらい一息ついていた。

カンナ「今日は肇くんお休みだよね? 心の中で呟いて起きていたから~」

肇「許可なく、心を読まないでください。」

カンナ「ん?心なんて読んでないよ? 君がひとりでぶつぶつ言ってたから

    寝言にしては大きいなぁ~って思ってはいたけど…。」

肇「ナレーションから情報持ってくる早めてください!!

  それより、どうしてカンナさん達は朝でも活動できるんですか?

  幽霊って夜限定のイメージがあるんですけど…。」


そう、カンナさんと出会って2日で1番気になっていることを率直に聞いてみた。


カンナ「それねぇ~。みんなはそろそろ消えるかな。ただ、私は基本は自分の意思で

    出入りができるようになってはいるんだよね?」

肇「と言うと…どういうことですか?」


僕の質問に対して、カンナさんの説明はこう言うものだった。

まず、前提として幽霊が夜しか稼働できない。これは人間の思い込みに過ぎない。

日中でもその幽霊の持つ負の念だったり、カンナさんの基礎霊的能力が高ければ

時間に関係なく、活動することはできる。ただし、指定の地場のみに限定はされる。

わかりやすく言うと、どこでもホイホイ動けるわけじゃないという事らしい。

ここにいるカンナさん以外の幽霊さんはカンナさんが発する霊的力によってできた道を

通ってここにいるに過ぎないため、朝になればいなくなる。

ただ、いなくなるのではなく、見えなくなるが正解らしい。


肇「つまり、基本はそこにいるけれども、

光の屈折など様々な要因から見えなくなるってことですか?」

カンナ「そういう理解のほうがわかりやすいかもしれないね。

    ただ、ここの人たちは下に帰るんだけどね。朝ご飯出来たよ。肇くん!」


肇「うわぁ~一人暮らしでこの豪華な朝食は神すぎますよ!ありがとうございます。」

そこに並べられたのは、ホットドッグ サラダ フルーツヨーグルト ハムエッグ。


{ぱくっ もぐもぐ… なんだろう…この幸せな時間は~......。

爺さんと婆さんの視線がなければ}


カンナ「今日は、何か予定があったりするのかな?もし、特に予定がないなら一緒にお掃除しよ?」

肇「確かにここに引っ越してきて、家具家電付だからって掃除はしてなかったですね。

  もちろんしましょう 僕の家ですし!」

カンナ「さすがうちの狙った男だよ。もっと好きになっちゃう!」

その言葉と表情に対し、必要以上に…。


婆「ドキッとしとるんじゃろ? そうか×2 それじゃぁ~わしも言ってやろう

  もっと好きになっちまうぞ…。よだれが止まらんぐらいじゃ~。」


肇「僕のセリフを奪うのやめて下さーい!!確かに、婆さまことば心に響きそうですぅ~。

いや 悪寒が走るというべきでしょうか~。  ハハハ!! ハハハ!!」


{肇くんが心を閉ざしてるよ~。ウケル~!!}


そんなやり取りもありつつ、掃除を始めた僕は棚などのふき掃除から始めた。

掃除に集中をしていたのか気がつくとジジババブラザーズはいなくなっていた。


カンナ「肇くん ゴミ類まとめたから、捨ててきてくれる? うちその間に

    洗濯終わったから、服を干しちゃうね~。」

肇「わかりました。すいません。自分ですべきことなのに。」

カンナ「気にしなくていいよ~。共同生活なんだから~!」


そのまま大袋のごみを3つ捨てに行く。

{おれ? 俺こんなごみ作った記憶がないのけど…。}

ゴミ捨てる前に一度 中身を確認すると、袋ごとに分別はされていた。ただ…、

酒パック ビール おつまみらしき袋。

{もはや…僕の出したゴミですらないんだけど……。}


すると管理人さんがやってきた。

管理人「川瀬君 どーも。 どうだい?新生活は慣れたかい?」

肇「そうですね。すごく住みやすくて、ここに来れてよかったです。」

管理人「そうかそうか。そう言ってもらえると、私もうれしいね~。」

些細な日常会話をしながら、エレベーターホールに向かって2人で歩いていると、

管理人「おや…。あれは何だろうか…?」

そう 管理人さんの言う方へ視線を向けると、

僕の部屋のベランダでパンツやTシャツが宙を舞っているのだ。

管理人「目がおかしくなったんだろうか? そんなわけがあるわけがないの~。」

    はっははは~昨日酒を飲みすぎたみたいじゃわい!!」

僕は管理人さんへ軽く挨拶をして急いで自分の家へ戻った。


肇「カンナさんすとーっぷ!!」

カンナ「帰ってくるの早かったね~。肇くん管理人さんと喋ってたでしょ(笑)

    ここから見てたよ~」

肇「そうじゃなくて…。パンツだけ浮いてますって!!」

カンナ「あっ!そっか。うちの事は見えないけど、パンツは見えるだっけ(てへ」


肇「そのてへってかわいいですけど、まずいですって!

  大騒ぎになっちゃいますよ~。」

カンナ「そうなったらそうなったで面白そうだよ~。肇くんの困った顔が…ね!」

肇「それが一番困るんですって!」


そう、カンナさんは霊体。衣服は物質だから、衣服が宙を舞ってる現象が発生する。

ただ、本来は霊体は物体に触れないので、基本的にはこういった現象は起きない。が

カンナさんは例外だそうです…。

それからも僕たちは掃除を徹底的に行い、気づけば時刻は19時だった。

僕は、カンナさんに買い出しを頼まれ、家に戻ると

{ガチャ}


肇「ただいま~。」

また、目新しい光景をみて、僕は買った荷物をその場に落とした…。


「そうなんだよ。カンナちゃん 俺、頑張ってるのにアイツ ちょっと酒飲んだら

 怒るんだよ~。ひどくね~。誰の稼ぎで食ってるんだよ。」

カンナ「うん キンタくん もう死んでるから 何一つ生み出してないよ。

甲斐性なしだよ~。そのあたり安心して~。」


{また知らないのが居るんですけど…、誰だよ!!このはげたおっさんは…}


キンタ「おい!坊主 初対面でハゲはよく無くぞ!それにだ!俺は剥げない。

    こういうデザインなんだ。」

肇「勝手に人の家に入って、号泣してるのも良くないと思うのは、僕だけですかね?」

カンナ「それにね?キンタ君 ハゲにデザインなんてないの!

    世の中では、そのきれいな焼け野原の状態をハゲって言うんだよ~。」


心なしかこの人には冷たい態度を示しているように見えるカンナさん。


そこへ


婆「また泣いとるのか!キンタや。わしが聞いてやるぞ~。必要なら胸すら貸してやるぞ~」

キンタ「婆様じゃなくてぇ 俺はカンナちゃんがいいんだよぉ!」

婆「ほう~。そうか×2 若いのがいいのかい!それじゃ話は簡単じゃ!」

そう言うと婆様自身が発光し、光が止むと…そこにいたのは、30代くらいになった婆様だった。


{えぇぇぇぇぇぇぇーーー!!そうはならんやろ!}


カンナ「うん!可能なんだよね~。なくなった年齢に戻ることはね。

    ほら、亡くなった人は年はとらない。って聞くでしょ?

    ただ、こっちの世界に来た年齢分老けることは可能なんだよね!」


肇「つまり、婆様は元の年齢に戻っただけということ?」

カンナ「そういうこと!!」


肇「とりあえず、夕ご飯お願いできますか?カンナさん。」

カンナ「そうだね~。うちらのテーブル婆様達が使ってるから、今日は地べたで食べよ。」

肇「なんで…そうなるの?」


それから、婆様によるキンタさんの死後の人生相談は、深夜3時を回っても繰り広げられていた。


夕飯後、僕は寝室に布団を敷き、寝転びながら、携帯を触っていた。

肇「はぁ 年齢操作可能か…若くなれるならせめて、

  てか そっちの姿で布団に入ってきてくれればいいのに…。あと、相談いつ終わるんだよ~!

  僕をもう寝かせてくれ!」

婆「そうかそうか。そんな一緒に寝たいのかい!誘わなくても言ってやるぞ?坊主。」


肇「決して!!誘ってませんから!!!」


{明日は普通の1日を過ごせますように…。}


婆「むりじゃな」

カンナ「きっと無理だと思うな~。」

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