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その部屋に棲舞うモノ  作者: 稲葉 鈴
たち別れ いなばの山の 峰に生ふる

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3.黒猫の草太

 紺の同居人は猫である。黒猫の草太。

 草太の自認は猫であるが、紺は猫化けと呼ぶ。


 夕方、嫌そうに紺が出勤した後、草太はおもむろに巡回に出かける。もちろん、出かけない日もある。そこはほら、猫なので。

 玄関から出てもいいのだけれど、それだと施錠が面倒だから、ベランダから外へと出る。草太の住まう部屋は角部屋なので、いとも簡単に、ひょいひょいひょい、おまけにもうひとつひょいっとジャンプすれば、最上階のベランダに到着できた。

 ベランダの手すりは大体紺の腰上くらいで、部屋と部屋を区切っている隔板は紺の頭の上だけれど、天井と足元には隙間があるから、草太にとっては隣のベランダに移動するのも苦ではない。

 このマンションはロの字型になっているから、隣の部屋に移動するのも簡易であった。

 草太はベランダのサッシ越しに、部屋を覗いていく。飼い主が仕事に行っていて暇な猫や小型犬が、寄ってきては軽くお喋りをする。

 このマンションのボスは、大家の石井さんが飼っているフローラちゃんである。飼い主が出張とか帰省とか、長期になり過ぎなければ、石井さんがペットたちを預かってくれる。皆その時に色々と、彼女から教わるらしい。

 しかしフローラちゃんは室内飼いなので、マンションの治安を守るための平時の巡回は難しい。その代わりを草太が勝手に買って出ているだけである。

 一通りの巡回を終えたら最後にフローラちゃん家のベランダに行って、報告をする。まあ、大体いつも何もないから、いい天気とか、外は暑いよとか、そういった話になる。

 草太はそれから外に出て、気分気分で散歩をした。売られた喧嘩はとりあえず全部買って勝ったので、近隣のボスになったのである。

あまりにも今日の分短いですが、明日をお待ちください。

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