登場人物紹介
登場人物
・ダミアノ公家ブライト 二十六歳。178センチ、68キロ。
前国王陛下の末子。十歳年上の女性より美しい端麗な顔立ちをした金髪碧眼、眉目秀麗な美丈夫。
女性と見まごうばかりに美しい華奢な青年だが、鍛え上げた弓の名手でもある。
正妻にエレオノーラがいる。
・ダミアノ公家エレオノーラ 二十二歳。156センチ、43キロ。
ブライトの正妻、元グラビス伯爵家第二令嬢。金髪碧眼
数か月前に起きた馬車の転落事故から奇跡的に生還したものの、記憶を失っている。
存在しないはずの女性、ブライトの側室オフィーリナを覚えていて、たまにそのことを口にする。
しかし、そんな女性は存在しないので、ブライトが帝国との血縁を求める王国の事情を逆手に取り、本物のオフィーリアを側室にした。
普段は病床にあり、臥せっている。
・ゼニアス伯爵家第二令嬢オフィーリナ 十六歳。168センチ、55キロ。
魔石彫金師になりたくて、六歳から師について学んでた。頑張り屋さん。
男性のような服装を好む、行動的な令嬢。
銀色の長い髪を指先で弄びながら、草原によく似た深緑色の瞳
負けず嫌いで勝ち気な性格。こうと決めたら何が何でもやり通す、頑張り屋さん。
独立心旺盛だが、ときたま、欲に負けてしまい、ポカをやらかすこともある。
腕のいい魔猟師。魔導具を使って捕獲するのが得意。
最近、魔石彫金技師になり、工房を開いた。
死んだ亡母は、隣国の皇帝家の血筋で、彼女は皇帝の姪に当たる。
その後、父親が再婚し、オフィーリナは義理の母親によって育てられた。
両親の間には、連れ子の姉がいる。
結婚した後に生まれた弟が二人と妹が一人いる。
・ラバウル 五十六歳。180センチ、80キロ。
赤髪に黒目の壮年。
魔石彫金師の中でも抜きんでた者のみが選ばれる、四大王宮魔石彫金師の一人。
オフィーリナの師でもあり、自分が若い頃に経営していたがいまは誰も管理者のいない、王都の一角にある魔石工房を譲ってくれた、オフィーリナの大恩人。
〇冒険者パーティ『緋色の羊毛』
・カレン 二十四歳。160センチ、55キロ。
C級冒険者。長いストレート赤髪の綺麗な女性。緑の瞳をしている。
パーティの姉後肌的存在だが、あまり押し出しは強くない。交渉事はカナタに任せている。
・ギース 二十八歳。180センチ、72キロ。
C級冒険者。短い黒髪に黒目。無口な槍使い。カレンの相棒兼恋人。
パーティの用心棒的存在。
・カナタ 十四歳。160センチ、50キロ。
B級冒険者。金髪、黒目、女性。
炎属性を持ち、主に炎を投擲などして使う炎術師。
パーティのムードメーカー。甘いもの好きで、オフィーリナを「姉様」と呼び、慕ってくる可愛い妹分。
温厚で人当たりの良い、気さくな性格。
〇クレイドル王国 王都カルシファー
王国の西北にはガルガンティア渓谷と呼ばれる、魔石を採取するのに最適な狩場がある。
さらに北に行けば、グザンドナの大地と呼ばれる枯れた大地がある。
魔哭竜たちはもともとここに多く生息していたが、二世紀前の聖女ジェニファーの活躍により、その数は激減し、もはや稀少種となっている。