『勇者』達の困惑と『連邦』の異世界における初接触
こっちの方に勇者視点を入れました。
私の名前は森見雄大、何処にでもいるような高校生。あと、世間で言うオタクである!私は性格が内向的なのもあって学校では常にぼっちである。友達といえる存在は一人だけで、その一人も私と同じ孤立よりの分類ではあるが、彼は周りの人との交流を大切にしており、孤立主義の私とは大違いだ。
それに、クラスも違うため学校外くらいでしか会う機会がない。
そして今日も同じように学校に行きいつもの席に座る。しばらくしてHRが始まり担任と副担任が教室に入ってくる。すると同時に教室の床一面にラノベでありそうな大きな魔方陣が現れた。
突然のことに慌てふためくクラスメイト達とそんな生徒達を落ち着かせようとする生徒会長や委員長、先生達。そして、光が教室中を覆いあたりが見えなくなってしまった。
しばらくすると、周りを覆っていた光は消えていた。だが、ここはさっきまでいた教室ではなく、見知らぬ場所、木ではなく石というか大理石になっていた。
ラノベではよくあることで多分ここは異世界だろう。
そして、おそらくここは何処かの王国か帝国の教会だろうという推測は出来る。こういうパターンは大体が『魔王からお救い下され!』とか、『帝国から我が国をお守りください!』とかいう、いわゆる『勇者召喚』というやつだろう。
まあ、それが果たして異世界転移なのか?異世界転生なのか?だが、前者なら帰ることが出来るかもしれないが、後者なら、一度は死んで転生したということになるのだからまず帰ることは出来ないだろう。
違うパターンで言えば、超自然的現象による異世界転移・異世界転生だろうか。ただ、これについてはありえないだろう。どうしてそんなことがわかるのかって?もしも、超自然的現象だったとしたらラノベなんかでは人気のない森とかにいることが多いから、というのが僕の推測になる。
だが、いつまでも考察してても仕方がないので、近くにいた黒いローブをきた人に話しかけることにした。
「あの~、ここは何処でしょうか?」
そう聞くと、その人はここがアスラミア王国の首都ミレスだと言った。この言葉を聞いたときに確信に変わった。そう、ここが『異世界』であることを。
確かここがランクァーツ教会の大聖堂だったななどと思っていると、奥の方から物凄い勢いで扉が開かれる。入ってきたのは大きな白と紫の色が入った司祭服に身を包んだ人であった。
多分あの人がここのトップつまりは、司祭と言うことだろう。
司祭らしき人は入ってきたばかりだが話し始める。
「ようこそおいで下さいました!!我々王国はあなた方勇者様を最大限歓迎させて頂きます!!」
僕たちがここに居る原因となったのは、どうやら彼らみたいだ。
その後、クラスメイト達の度重なる質問の後で僕たちをこの世界に召喚した理由を話し始めた。
話を聞いていると、どうやら、帝国がこの国に侵攻することが決定的であったため勇者を召喚して救ってもらおうとしたらしい。
ここで何人かのクラスメイト達は抗議の声を上げたが、司祭が真面目な顔になったのでクラスの皆は黙ってしまった。
しばらくして、司祭がクラスの皆に対してどうあがいても帝国の技術レベルや軍事レベルにはかなわないから、どうか王国をお救いください。
そう頭を下げられては何も言えなくなってしまうのは仕方がないだろう。
とりあえず頭を上げるよう言ってからラノベあるあるの「僕たちも協力しましょう」を言っておく。
そしたら、司祭が突然泣き始めるから驚いた。
しばらくして、落ち着いた司祭が「実は帝国だけが勇者を召喚させたわけではない」と僕たちに言ったんだ。
そのもう一つの理由と言うのが、大魔王の率いる魔帝国の出現が最大の理由たそうだ。
その言葉を聞いたローブを着た魔導師達がざわめきだしだしたのだが、取りあえず勇者がいるから大丈夫!という感じに治まったらしく静かになった。
一体何が大丈夫なのか…僕にはわからない…だってそうでしょ…昨日まで普通の学生だった僕たちが突然異世界に勇者として召喚されて、この国をお救いください!とか言われても出来るわけがないだろ。
そんなことを思っていると、司祭が僕に話しかけてきた。
その内容が、この後クラスメイトのステータスを確認するとのこと。そう言われたので僕はじゃあ皆のを呼んでくると言っておいた。
そしたら、司祭が貴方は素晴らしい魔力をお持ちだとか言われてなんだか少し嬉しくなった。
その後、皆のステータス鑑定が行われた。ちなみに僕は、歴代最高最強のステータスを持っているとのこと。いや、普通に喜んだよねぇ!なに反応が薄い、だと?いや、嬉しすぎる時って意外と静なもんだよなぁ!そうそう!そうだな!きっと…
ステータス鑑定の後僕たちは王城に案内され、自分達の部屋の確認や内部の案内がされた。
夕食にはとても高そうな食事が並んでたのは凄かった。さすが異世界!
司祭と王様の説明では明日から王国騎士団の人達に訓練をしてもらうらしい。
これから頑張らなくてはならないようだ、、
◇◆◇◆
今日もいつも通りの光景に青く穏やかに波打つ水面。そんな水面から20000メートル上を飛ぶ2機の飛行物体の姿があった。
そんな彼らは、オーラスト連邦空軍第6飛行偵察機小隊(ペルアギ小隊)のセクター(J-42/A)2機である。
彼らは、謎の発光現象と海外との通信不能の原因を調査するため連邦から一番近い陸地へと派遣されたのである。
「なぁ、もうそろそろフロスメア大陸につくはずなのに未だに他の旅客機の無線や電波も享受出来ないんだが…これってどういう事だ?」
「そうだなぁ~言われてみれば国内の電波は通じているのに、何故か海外の電波だけ通じないのは確かにおかしい」
「ただ、その原因ももう少しで解るだろうから待つだけだな」
そんなことを言いながら飛行していたとき、奥の方に緑色の陸地らしきものが見えた。
「お、だいぶ時間がかかったがようやくフロスメア大陸が見えてきたぞ!」
「この方向にある国は、確かメルバル共和国の首都メバルート特別市だったな」
しばらくして、陸地の様子がより鮮明に見えてくる。
だが、陸地の光景は彼らの予想とは違った。
「ん?何だこの辺は超高層ビル群が乱立している場所のはずだが。というか、町並み随分古くないか?」
「あれ、いつもならスクランブルしてくるくせに今日はスクランブル発進してこないぞ?」
「内戦でも起こったんじゃないのか?」
「だが、いくら何でもおかしすぎる、もう街の様子が目視できる距離まで来ているというのに(どう見ても
中世って感じがするのだが…)」
そんな議論をしていると、突然レーダーが反応する。
「ん?レーダー反応だ。十二時の方向に4つの生命体反応でしかも大きい、あの位の生物にしてはものすごい速さだ。速度マッハ0.19、距離120㎞、こちらの速度がマッハ0.75だから、およそ10分といったところだろう」
7分位たって生物が見えてきた。だが、それは本来彼等の常識ではあり得ないことであった。
ドラゴンが飛んでいるのだ。そして、その上にまたがっているのは、近世に出てきそうな鎧を身にまとった騎士らしき人であった。
これを見た二人は、任務中だということを忘れて飛んでいるそれを見つめていた。
だが、我にかえった二人はすぐに作戦司令部に通信した。
「こちら、セクター1大陸を発見した。だが、発見した大陸はフロスメア大陸では無い未知の大陸だ。それと、今ドラゴンと接触しそうだが、どうすればいい?over」
そんな彼らに無線が反応する。
『こちら、ミラトス島作戦司令部。了解した、ドラゴンとの接触は続行せよ。後、ついでに写真も忘れるな。over』
「了解。任務を続行します。out」
そして、3分後いよいよドラゴンとすれ違った。パイロット達はドラゴンとすれ違った瞬間にカメラのシャッターをきりそのまま方向を変えて本国へと帰還した。
この件は、本国では混乱に陥ったが、すぐに収まり発見された大陸に向けて連邦海軍からなるミラトス島第6艦隊第12ミトレス艦隊の内8艦が選ばれ本国から派遣された外交官と共に出港していった。
ーーーー
中央大陸から最も離れた大陸のラスダーズ大陸。その大陸のさらに端の方にメルニア王国は存在する。
ラスダーズ大陸は、14大陸の中では一番小さい大陸とされているがこの大陸には列強序列4番目のラスマニア帝国が存在。また、同大陸は他大陸にある平均文明水準を上回っているとして、たの大陸国家からも一目置かれている。
だが、今日はメルニア王国の王都メーマルニア中がパニックに陥る事態が発生した。
王都防衛軍 指令本部 司令官室
司令官のロアス・ヨース大将。彼はいま部下からの報告を受けていた。
「では、先ほど王都上空にラスマニア帝国の飛行器械らしき物体が高速で飛行しているということか?」
「はい、その通りです」
「では、王都防衛軍飛龍騎士団の部隊をすぐに、その飛行物体に向かわせろ」
「了解しました。」
メルニア王国 首都メーマルニア 王都防衛軍 王都防衛軍飛龍騎士団第2小隊(ドスマナ小隊)
小隊長のミルハ・マトスは、物凄い速さで飛ぶ羽ばたかないワイバーンが王都上空に侵入したとの報告を受けて、小隊を率いて同空域に向かっていた。
「隊長、羽ばたかないワイバーンて本当にいるんですか?」
「いやそんなのはいない。だが、ラスマニア帝国の空軍が所有する飛行機械なるのもがあるようだぞ。もしかしたらそれかもしれん」
「何ですか、その飛行機械って?」
「飛行機械っていうのは、魔力や生物を使わずに人口でしかも鉄で作られているものだ。俺も詳しくは知らんが、何でも航空力学というものを上手く計算して飛んでいるみたいだ」
「それって、ワイバーンとか飛龍の方が運用上絶対良くないですか?」
「ワイバーンとか飛龍は、基本体調とか気分とか状態とかでその日の飛行状態が決まるが、飛行機械ではただ燃料と整備さえきちんと飛んでいれば設計のときに出た速度も出せるし、なにより気分とか体調に気を使う必要が無いからな」
「へえ~、じゃあ以外とそっちの方が良いかもしれないですね」
その時、目の良い騎士団員が奥の方に黒い点見たいなものが2個あるのを発見した。
「隊長、多分例の飛龍だと思われます。どうしますか?」
「とりあえず、そのまま接触しよう。一応我が国に侵入しているのだから。」
飛行を続けて10分位経っただろうか。いよいよ、例の飛龍と接触。
「何だあの飛龍は!」
「奴らを追跡するぞ!」
「ダメだ速すぎる、追いつけん」
結局彼らの苦労も虚しく逃げられてそのまま見えなくなってしまったが、しばらくして彼らの飛行限界高度を優に超える高さで飛行しているそれは、そのまま来た方角へと戻っていった。
この事件は、王都のみならず王国全土に広がっていき大陸中に広がった。
なお、この件を聞いたラスマニア帝国は自分達と似た飛行機を持つ彼らに興味が湧くのであった。
後の報告書では、『未確認飛行物体王都上空に侵入!飛龍騎士団の要撃も効果無し』と記され、大論争に発展した。
この数日後にオーラスト連邦と名乗る国が彼らの元を訪れる事になる。
「一度勇者という沼に飲まれれば、そこから抜け出すことは困難だろう」
アスラミア連邦創設者 森見雄大
いよいよ、連邦との接触です。
連邦の大陸の大きさは太陽なんて比じゃないですよ。
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