「おはよう」って言える幸せ
今日も一日、始めましょう♪
目が覚める
いろんな夢を見てた
楽しい夢
何かに追われる夢
誰かに逢えた夢
たった一晩だけで
いろんな夢を見たもんだ
ぼーっとした頭でいる内に
夢は霧散していった……
「おはよう」と、
誰ともなく呟く
言える家族は居るけれど
とりあえず自分にだ
布団から出る
鏡を見ると、頬に涙の跡があった
霧散していった夢の残滓を思い出す……
誰かに逢えた夢……
それはあの人だったのかもしれない……
顔を洗って、さっぱりする
涙の跡を消した
何だか、寂しい気がした
後ろに誰か立つ気配がした
家族の一人だった
「おはよう」と言うと
「おはよー」と返してくれる
その時、ふと思った
家族は勿論のこと誰かに「おはよう」と言えるのは、当たり前だか幸せなことなのかもしれない
夢に囚われたまま、帰って来れなかった人の話を思い出す……
「どうしたの?」
と、家族が訝しげに顔を見てくる
「何でもないよ」
と笑って返す
「変なの?」
家族は朝ごはんの用意を始める
「くぅーん」
足元では、我が家の愛犬がご飯をねだって鳴く
「おはよう」と、愛犬にも挨拶
嗚呼、お腹空いた……
…………あなたは、「おはよう」と誰かに言っていますか?
それって、実は、とてもとても『幸せ』なことなんだってことに気付いてくださいね
一人なら、近所の人に
恥ずかしいなら、その日の空に
そう言ってみてくださいね
小さな幸せ、「おはよう」の幸せ……
朝から、本当にありがとうございます。
お読み下さり、本当にありがとうございました。