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球児転生~剣と魔法の世界を戦い抜きます~  作者: 白熊公爵
第一章 転生、そして初心冒険者
13/22

1-9.それぞれの初依頼”四御の明星”①

来週から本業が忙しくなるので、更新頻度落ちるかもです・・・

*   *   *


ニンゲン

我々を襲う野蛮な生き物。

グゲゲっ

あんな奴ら一気に甚振ってやらずに毎日ちょっとずつ襲ってやル。

あんな奴らよりも我々の方が頭が良イ。

それに指導者も良イ。

進化したあの方が我らに戦い方を教えてくれタ。

武器を持っタ。

剣・弓・槍そして魔術

これだけでニンゲンどもは逃げ惑ウ。


グゲゲ

今日はいつもとまた違うゾ。

村のニンゲンではないニンゲンが来タ。

エルフも連れていル。

ニンゲンは何でもかんでも従えたがル。

どうせあいつらは我々が武器を持っていることに驚き、逃げるに違いなイ。

仲間を呼んで襲ってやル。

ちょっとずつ、ちょっとずつ苦しめてやル。


グゲっ

ほら、驚いてやがル。

今まで我々は個で動いていタ。

今日は軍隊として動くのダ。

すぐには終わらせられないゾ。


ほら、あの方も滾っているようダ。

目にモノ見せてやるニンゲンどモ!


*   *   *


「おいおい、なんだよあれ」

小鬼(ゴブリン)が10体1組で森から村を包囲するように近づいてくる。

小鬼(ゴブリン)って集団行動するんだっけ?

小鬼(ゴブリン)が集団で行動してる・・・」


あぁよかった。

小鬼(ゴブリン)の行動がおかしかったらしい。

それに・・・

「みなさん、木々の間から見えてますか?まだまだ小鬼がいるようですよ?」

シェリーが奥の方を指さす。


「見えてる。こりゃFランクの依頼じゃないな、全く。」

ユージンが溜息をつきながら腰に手を当てている。


「アード君はどう思います?」

シェリーが俺に尋ねてきた。


「どうもこうも、異常事態だな。」

さて、どうするか。

依頼内容としては、小鬼討伐だけど、数がちょっとおかしいよなぁ。

奥の方にまだまだいるし、弓やら槍やら通常では考えられない状況だし。

でも・・・


「やるしかないよな」


「このままでは村が確実に大変なことになります!」

とマリア。


「距離をしっかりとって!確実に仕留めていくぞ!」


「「「おう!(はい!)」」」


「メイたちはサポートに徹底してくれ!」

「「「「はっ!」」」」

回復専門の彼女らが討たれないように、後方支援を徹底してもらう。


「くたばれ〜〜〜!」

<火魔法>を小鬼集団の1つに放つ。

直撃した小鬼(ゴブリン)は、黒焦げになった。


あれ?2匹生き残ってるな・・・

無傷じゃないけど、そんなに加減しすぎたかな?


「アード!なに手加減してるのです!」


「いや、やりすぎると森が・・・」


「そんなこと言ってる場合かよ!」


「弓部隊や槍部隊、それにまだまだその背後に怪しい小鬼(ゴブリン)もいますよ!」

・・・え?そんなに気にしないでやってるの?


「別に森が吹き飛ぶ訳でもないんでしょう?」


「・・・」

フイっと目を逸らす。


「「「えっ?」」」


「・・・やってみる?」

片手で撃っていた魔法を両手に切り替える。

火はまずいよな・・・と言うことで、水蒸気爆発を魔法のイメージにする。

これなら、爆発魔法だけと、森林火災の心配もない。

我ながらよく考えた。


「おりゃぁぁぁぁぁ!」

と、気合を入れて放つ。

物質に直撃するたび爆発をしながら、小鬼たちを吹き飛ばす。

・・・・・・火を使ってないのに粉塵がすごいな。


「こ、これは予想してなかったですね」

シェリーが引き気味にそう言うと、ユージンがすごい勢いで頷いている。


土煙が晴れてきた。

あれ?


「え・・・今ので壊滅させられてないの?」

と、ユージン。


「おっかしいなぁ」

う〜ん・・・


「あれだけの爆発の中であれだけ残るのって不自然ですよね?」

マリアも不思議がっている。

どうしたもんか。



*   *   *


なんだあのニンゲンは

あらゆるところで爆発起こす魔法を唱えてきた。

仲間がすごい人数やられた。

この小鬼(ゴブリン)の王子へと進化した私はあんな小さきものにやられないのだ。

こちらにも魔法部隊はいる。

小鬼(ゴブリン)は上位種族なのだ。


私が進化したことで、種族全体の能力が上がったのだ。

あんな下等種にやられてたまるか。


さぁ、行くのだ!

まずはあの魔法を放ってきたやつ以外の雑魚から刈り取るのだ!


*   *   *


「なんか1体だけでっかいのいるな」


「いやいや、それだけじゃないでしょ・・・」


小鬼(ゴブリン)が魔術使おうとしてるぞ・・・?」


「指示もしてるし、あいつがこの集団の頭だな」


「っ!来ます!」

マリアがそう叫ぶと、同時に小鬼(ゴブリン)の集団が詰めてきた。

先ほどとは打って変わって剣と槍の混合で攻めてきた。


「おいおい、今度は明らかに突撃してきてるぞ!」


「展開が早いので気をつけてください!」

ユージンとシェリーの声にも変化が。


「魔術師もいます!・・・あっ!」

マリアが後方に控えている小鬼魔術師(ゴブリンマーゴ)を意識しているとことに、剣と槍の混成部隊が攻撃を仕掛けてきた。

「マリア!」

くそっ。なんだこの攻め方は。

俺以外の3人を狙っている・・・?


「みんな!気をつけ・・・」

そう言っていると、小鬼3体で合成魔法を放ってきた。

小鬼(ゴブリン)なのに、合成魔法なんて上級技使うなんて・・・

そんな事あるのか?

今の攻撃で3人と完全に分断された。

メイとも離れてしまった。


「メイ!そっちのサポートをしろ!!」

大声で叫んだけど、多分聞こえてないだろう。

これはまずい・・・


*   *   *


「みなさん、アードと離れてしまいましたが、なんとか耐えましょう!」

マリアはそう言いつつも、数の暴力が激しい。


「マリア様!」

ヘルメスがマリアに駆け寄る。


「おい!後ろ!」

ヘルメスの後ろへ(ジャヴェロット)小鬼(ゴブリン)の集団が。


「任せて!」

シェリーがカバーに入る。


しかし

「この数は・・・ほんとに不味くねぇか?」

刈っても刈っても数が減らない。


「でも!小鬼(ゴブリン)は!技術が!ないから!耐え!られるっつ!けどね!!」

シェリーは購入した弓を連続で射出しながら答える。


「おい!あんまり無駄打ちすると・・・」


「あっ・・・」

矢が切れた。


「まずいまずいまずいまずいまずい・・・・・」

シェリーは矢がなくなったことで、動揺をしている。


「シェリーさん!魔法でカバーを!」

マリアが短剣(ショートソード)を構えながらシェリーにカバーを求める。


「・・・っ!はい!」

マリアの一言で平静を取り戻す。

アードにおんぶに抱っこでは今後の冒険者生活は生き残れない。

そんな思いを胸に、魔法を唱える。


「・・・!火よ!敵を討ち滅ぼす鏑矢(かぶらや)となれ!【炎火矢(フレイムアロー)】」

無数の火の矢を小鬼(ゴブリン)目掛けて撃ち続ける。


「シェリー!いい調子だ!」

ユージンも、剣で小鬼(ゴブリン)たちを薙ぎ払いながら、鼓舞する。


「あの厄介そうな魔術師と、大きい小鬼(ゴブリン)はアードに任せて、私たちは雑兵を始末しましょう!」

マリア・ユージン・シェリーが小鬼に向かっていく。



*   *   *


魔術師の後ろの大きいのが控えている。

先に魔術師を叩くか。

魔術師(マーゴ)たちよ、やつを焼き払うのだ」

大きい小鬼(ゴブリン)が命令をする。


・・・指示を出した?

小鬼(ゴブリン)()()()()()

そのことにも驚きだが支持を出し、その言葉を理解し行動に移る小鬼魔術師(ゴブリンマーゴ)に違和感を覚える。


飛んでくる魔法を防御しつつ、

「・・・お前がこの集団のリーダーか?」

モノの試しに敷いてみる


「そうだ。下等種である貴様ら人間を滅ぼすために進化した存在。私は小鬼(プリンチペ)王子(ゴブリン)。やがて(レイ)へと昇る選ばれし小鬼(ゴブリン)。貴様を殺し、村を滅ぼし、小鬼(ゴブリン)帝国を築き上げるのだ」

おおぅ、大層な夢だ・・・

にしても、<王子>か。

小鬼(ゴブリン)も進化するのか。


「・・・夢を持つことは良いことだが、分相応の夢にしろよ!」

魔術師に攻撃を仕掛ける。


火魔法で小鬼魔術師(ゴブリンマーゴ)の立っている位置に火壁を出し、攻撃をする。


「小癪な」

小鬼(ゴブリン)王子がそういうも、魔術師たちがやられらことに驚く。


「あとはお前だけだぞ」

そう小鬼(ゴブリン)王子に言い放つ。


「・・・貴様など、私一人で充分だ」




小鬼王子との決戦を迎える。




「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

ぜひよろしくお願いします!



※鏑矢は狩猟用の矢の一種

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