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1.精霊からの課題。

ちょこっと、御伽噺を交えて。

応援いただけますと幸いです。

あと、昨日は爆睡しました、すみません。








 昔々、あるところに人間好きな精霊様がいました。

 その精霊様は本当に人間が大好きで、いつか一緒に暮らせるように、と願っていました。そのために、まずは人間が快適に過ごせるように頑張ったのです。


 いつしか、精霊様は人間の王子に恋をしました。

 王子もまた精霊様を敬愛し、二人は湖で共に過ごすようになります。


 互いの気持ちや、この国の行く末を語り合いながら。

 将来、皆が幸せに暮らせる世界にしよう、と。







「はっ……皆が公平に、幸せに暮らせるなど幻想だな」

「それ、精霊様であるアンディーンが言うの?」



 ミレイラの話を聞いて、水色髪の精霊様は鼻で笑った。

 ボクは思わず苦笑いをしながら、そうツッコミを入れる。するとアンディーンは、ミレイラを睨みつけながらこう言った。



「いいか、そこの王女よ。まず訊きたいのだが平等、あるいは公平とはなんだ?」

「なにか、ですか……?」

「あぁ、そうだ。口で語るには簡単だからな」

「………………」



 精霊の言葉に、王女は押し黙る。

 安易な答えは許されないと、そう分かっているのだろう。

 だから、簡単に口を開くことはないのだ。そして、それはアンディーンも理解している。彼女たちがジッと見つめ合って、しばしの時が流れた。


 すると、先に口を開いたのは精霊。



「まぁ、よい。しばし、この湖に滞在するのだろう? それまでに、答えを聞かせてもらおうではないか」



 彼女はそう言うと、ゆっくりと――寝そべった。

 そして、ミレイラの持ってきた菓子に手を伸ばすのだ。



「ふむ、人間が作ったにしては中々に美味だ。褒めてつかわす」

「本当に精霊様なのか……?」



 その姿に、思わずそんな声が漏れる。

 でもアンディーンの方は、そんなこと気にしないといった感じだ。

 王家の別荘の一室で、完全に堕落し切った精霊様。これを国民が見たら、いったいどのように思うのだろう。




「そこの人間――リンク、といったか」

「え、うん」

「貴様も、考えておくのだな。そこの王女を支えるつもりなのだろう?」




 そう考えていたら、こちらにも課題を投げてきた。

 ボクは思わず黙ってしまったが、そんなこちらの反応は知ったことではないらしい。アンディーンは勝手に使用人を呼び出して、飲み物を注文した。


 その上で、最後にこう口にする。



「貴様ら人間は、何度も言うが下劣な存在だ。それが如何に考えられるか、それを妾に示してみろ」――と。



 あぐらをかいて、ゲップをしながら。

 ボクとミレイラは互いに顔を見合わせて、思うのだ。




 この精霊、大丈夫なのかな――と。




 


今日は計三話更新できたらいいな。


面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


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