1.精霊からの課題。
ちょこっと、御伽噺を交えて。
応援いただけますと幸いです。
あと、昨日は爆睡しました、すみません。
昔々、あるところに人間好きな精霊様がいました。
その精霊様は本当に人間が大好きで、いつか一緒に暮らせるように、と願っていました。そのために、まずは人間が快適に過ごせるように頑張ったのです。
いつしか、精霊様は人間の王子に恋をしました。
王子もまた精霊様を敬愛し、二人は湖で共に過ごすようになります。
互いの気持ちや、この国の行く末を語り合いながら。
将来、皆が幸せに暮らせる世界にしよう、と。
◆
「はっ……皆が公平に、幸せに暮らせるなど幻想だな」
「それ、精霊様であるアンディーンが言うの?」
ミレイラの話を聞いて、水色髪の精霊様は鼻で笑った。
ボクは思わず苦笑いをしながら、そうツッコミを入れる。するとアンディーンは、ミレイラを睨みつけながらこう言った。
「いいか、そこの王女よ。まず訊きたいのだが平等、あるいは公平とはなんだ?」
「なにか、ですか……?」
「あぁ、そうだ。口で語るには簡単だからな」
「………………」
精霊の言葉に、王女は押し黙る。
安易な答えは許されないと、そう分かっているのだろう。
だから、簡単に口を開くことはないのだ。そして、それはアンディーンも理解している。彼女たちがジッと見つめ合って、しばしの時が流れた。
すると、先に口を開いたのは精霊。
「まぁ、よい。しばし、この湖に滞在するのだろう? それまでに、答えを聞かせてもらおうではないか」
彼女はそう言うと、ゆっくりと――寝そべった。
そして、ミレイラの持ってきた菓子に手を伸ばすのだ。
「ふむ、人間が作ったにしては中々に美味だ。褒めてつかわす」
「本当に精霊様なのか……?」
その姿に、思わずそんな声が漏れる。
でもアンディーンの方は、そんなこと気にしないといった感じだ。
王家の別荘の一室で、完全に堕落し切った精霊様。これを国民が見たら、いったいどのように思うのだろう。
「そこの人間――リンク、といったか」
「え、うん」
「貴様も、考えておくのだな。そこの王女を支えるつもりなのだろう?」
そう考えていたら、こちらにも課題を投げてきた。
ボクは思わず黙ってしまったが、そんなこちらの反応は知ったことではないらしい。アンディーンは勝手に使用人を呼び出して、飲み物を注文した。
その上で、最後にこう口にする。
「貴様ら人間は、何度も言うが下劣な存在だ。それが如何に考えられるか、それを妾に示してみろ」――と。
あぐらをかいて、ゲップをしながら。
ボクとミレイラは互いに顔を見合わせて、思うのだ。
この精霊、大丈夫なのかな――と。
今日は計三話更新できたらいいな。
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