清廉なる、絶世の美少女……?
次回第8章、まだバカンス編は続きます。
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「四大精霊の力が必要とは、あの方もずいぶんな注文をなさるな」
「そういうな。これも我々の仕事だろう?」
「それは、そうだが」
デセウス湖のはずれに、二人の男がいた。
彼らは口々にそう言いながら、周囲をくまなく探索している。口ぶりからして、水の精霊であるアンディーンを探しに来た、ということのようだった。
しかし彼らは、根本的な問題にぶつかっている。
「我々は、その精霊の姿を知らないだろう?」
「それは確かに……」
そう、精霊の姿は誰も知らない。
存在は確認されていた。だが、知る者はみな口を噤むのだ。
まるで、見てはいけないものを見てしまった、というように……。
「頼りなのは文献だけだな」
というわけで、男の一人は資料を取り出す。
そして、そこに書かれている内容を読み上げ始めた。
「見目麗しきアンディーン。姿は女性を模っており、清廉なる印象を与える美少女である。清らかな心を持ち、あらゆる者に優しき心をもって接する――だ、そうだ」
「身体的特徴は、なにかあるのか?」
「美しい水色の髪に、水色の瞳――程度だな」
「なんだそれは。手掛かりと言っていいのか?」
「仕方ないだろう、これ以上は無理だった」
内容について、議論する二人。
手掛かりは乏しいが、仕事である以上は動かなければならない。
「とりあえず、アンディーンは『心清らかな絶世の美少女』だ」
「分かった。それでいこう」
不安極まりないが、その男たちは捜索を開始した。
◆
「ぶえっくしょい!?」
「え、どうしたのアンディーン」
「気にするな。誰かが妾の噂をしていたのだろう」
一方その頃、件の精霊は。
鼻水を大量に垂れ流していたのだった……。
今日はもう一話、上げたい!!!
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