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3.レッスンの終わりに現れた少女。

明日も三話更新しまぁす(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

応援よろしくです!!









 ちょうど木々や岩が混在している場所があったので、ボクとミレイラはそこへ移動する。そして、準備運動してから練習を始めることにした。



「……よしっ! それじゃ、まずは水に入ろうか!」

「は、はい!!」



 ミレイラに言うと、彼女は緊張した面持ちで湖へと足を踏み入れる。

 そして――。



「はうっ!?」

「ミレイラ!?」



 思い切り、足を滑らせた。

 すってんころりん、ミレイラはらしくない声を発して慌てる。



「た、たすけ……!?」



 バタバタと必死に暴れて助けを求めていた。

 ボクは、そんな彼女にこう伝える。




「あの。そこ、まだ足着くと思う」――と。




 それを聞いて、ミレイラはハッとして。

 ゆっくりと立ち上がった。膝上までくらいの水かさだった。



「…………」

「…………」

「それじゃ、始めようか」

「…………はい」



 なんだろう。

 ボクの前ではずいぶんと、隙だらけなミレイラだった。







「そうそう。身体から力抜いて、そうすれば勝手に浮くから」

「は、はい!」



 ――ぱちゃぱちゃ。



 浅いところでゆっくりと。

 まずは顔をつける練習から始めたミレイラ。

 現在は少しだけ離れた場所で、彼女の手を取りながらバタ足の練習をしていた。こうやって指導してみると思うのは、決して筋は悪くない、ということ。



「それじゃ、少しだけ手を離すよー?」

「え、え……!?」



 そんなわけで、ボクはゆっくり彼女から手を離した。

 すると――。



「あ、ぶぶぶぶぶぶぶぶっ!?」

「って!? いきなり溺れた!?」



 いきなり、沈没。

 それは見事なまでの轟沈だったと言えるだろう。

 ボクは慌ててミレイラの身体を支えた。



「大丈夫? ごめんね、いきなり手を離して」

「い、いえ。私の方こそ緊張してしまって――なっ!」

「へ……?」



 そうしていると、唐突に彼女は赤面。

 ぐるぐると目を回すのだった。



「あの、その……!」

「どうしたの、ミレイラ?」

「少し近いかな、って……!」



 近いとは、どういう意味だろう。

 たしかにいま、バランスを保つためにミレイラの身体に触れているけど。これには別に、他意というやつは微塵もなかった。

 それは先ほどまで、手を繋いでいたことからも明らかだと思うけど……。



「その、こういうのは夫婦になってから――」



 ミレイラは、そう思わなかったらしい。

 震える小さな声でそう言って、顔を半分沈めた。その時だった。




「えええい、この湖で勝手にいちゃつくでない!!」

「いたっ!?」




 女の子の声がして。

 直後に、後頭部に何かを投げつけられたのは。

 ボクは何事かと思い、声のした方へと振り返った。すると、




「え、どなたですか……?」

「うるさい! 妾のことなど、いまはどうでもよいのだ!!」




 水色の髪に、水色の瞳をした少女が立っていた。

 だけど、その場所が問題で。




「とにかく、この神聖なる湖に不純な関係を持ち込むではない!!」




 少女はなんと、水の上に堂々と仁王立ちしていたのだった……。



 


さぁ、この少女の正体は!?(予測はつくでしょうけど。



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「基礎しかできない錬金術師が最強になる話」新作です。こちらも、よろしくお願い致します。 ツギクルバナー
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