表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/56

リーデアス家の反応。

リンクの家族、登場。







「最近、お兄ちゃん変だよね?」

「そうだよ! この間だって、朝早くに出かけちゃうし!! ……お母さんは、なにか聞いてないの?」

「アタシが聞いた限りだと、なんか胡散臭いことに巻き込まれてそうだったねぇ」

「胡散臭いこと?」

「それって、なに?」



 リンクの実家――リーデアス家。

 双子の妹であるミィとリィは、母親にそう訊ねていた。

 それというのも最近、兄の外出頻度が多くなっていることについて。それだけではないが、ひとまず妹たちは主にその点が気になっていた。


 母ならなにか知っているだろう。

 そう思って、彼女たちは耳を傾けるのだが……。



「いや、ねぇ? 王城に用事ができたとか、なんとか……って」

「王城、って――お城のこと?」

「どうして?」

「さぁ、それが分からないのさ」



 母親でさえ半信半疑に語るものだから、首を傾げてしまった。

 ミィとリィも、幼いながらに自分たちの家が平凡であることを知っている。そんな家だというのに、王城に用事ができるとはどういうことなのか。



「もしかして、お兄ちゃん……」

「なにか、事件に巻き込まれてるの……?」

「だからアタシも、胡散臭いって言ってるんだよ!」



 母は少しだけ語気を強めてそう言い切った。

 それを受けて双子は同じ仕草で、うーんと顎に手を当てて考える。

 たしかにリンクは、どこかお人好しが過ぎるところがあった。彼女たちにとっては優しい良き兄なので、そこは変わってほしくはない。

 それでも、なにかに巻き込まれているのであれば助けなければ。

 そのようにも思わされた。



「それじゃ、どうする?」

「どうするって、直接訊くしかなくない?」

「だよね。だったら、お兄ちゃんに今日訊こう!」



 リィがそう結論を出すと、ミィも頷く。

 その時だった。



「ただいまー」

「あ、お兄ちゃん帰ってきた!」



 玄関から、リンクの声が聞こえたのは。

 双子は大好きな兄を迎えに、一直線に駆けた。そして――。



「おかえり、お兄ちゃ――!?」

「聞きたいことがある――!?」




 まったくの同時に、硬直した。




「え、えぇ!?」

「う、うそ!?」




 何故なら、リンクの左右を固めていたのは――。






「お邪魔しますね。あら、妹さんですか? リンク」

「可愛らしいですわね。おいくつですの? リンクさん」





 見目麗しき、美少女たちだったのだから。

 数秒の間を置いてから、周辺の家々にも聞こえるほどの絶叫がこだました。



 


明日も3話更新するぜー。


面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★★★★★評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくお願いいたします!

<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「基礎しかできない錬金術師が最強になる話」新作です。こちらも、よろしくお願い致します。 ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ