5.動き始めた闇。
急遽お出かけのため、予約。
短いですが、これにて3章終了。次回は幕間で、ギャグを挟もうかなって。
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「それで、リンク・リーデアスの現状はどうなっている?」
「はい。なにやら、王族や公爵家と打ち解けている様子です」
暗い部屋の中。
数人の男たちが言葉を交わしていた。
そこに上がったのは、リンクの名前である。
「ふん……。所詮は大器晩成、図に乗るのも大概にしろというに」
「本当にその通りだ。いまだ、進級試験にすらまともに挑めていない存在でありながら、なぜ王族たちは……」
「王族も公爵家も落ちたものだな。あのような、ろくでなしと親交を持つなど」
「まったくだ」
彼らが口にするのは、すべてリンクや王族に対する不満だった。
「我々が近年、冷遇されているのは偏に王族が無能であるため」
「先代の国王陛下は、早熟の者を重宝していた。それにもかかわらず――」
「あぁ、そうだ。すべては国王と、あの王女のせい」
「そうだな。だからこそ、見せしめが必要だ」
最後に言った者に続いて、全員が「然り」と口を揃える。
そして、中でも最も権力を持つであろう人物がこう宣言した。
「リンク・リーデアス。奴には、心苦しいが亡き者となってもらう」――と。
するとなぜか、ドッと笑いが起こった。
理由は一つ。何故なら――。
「はっはっは。心苦しいなど、冗談が過ぎますぞ」
そう、誰も彼の命を惜しんでなどいないのだ。
無能な者には死を。
自分たちを認めない者には復讐を。
それが彼らの正義であり、絶対の理だった。
「それではまず、最も身近な者に任務を与えるとしよう」
「分かりました」
主犯格がそう言うと、最も幼い声をした者が答える。
そして、ふっと笑うのだった。
それはまるで、この時を待っていたかのように……。
次回更新は、16時に予約投稿かな。
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