なんてこったい。
誤字脱字報告に感謝致します!
いつもありがとうございます。
お陰様で本日(2/4)、コミカライズ「田中家、転生する。2」発売です!
フランチェスカは混乱していた。
エマからいつも刺繍の絵柄のモデルにしている飼い猫を紹介すると言われた時は単純に嬉しかった。
エマの刺す猫の刺繍はとても素晴らしく、とても可愛らしい。
フランチェスカ自身、十七年間生きてきた中で高価な猫を見る機会は多くはなかった。
ペットを屋敷に飼える額を出せる者は貴族であろうとも実際そんなにはいない。
ほんの一握りの、派手さを好み、見栄を張りたがる者がお茶会で猫を見せびらかしているのを数度見た程度である。
第一王子派(比較的派手な貴族が多い)に属していたフランチェスカ。
少ないながらも一般的な猫を見たことがあるゆえに混乱していた。
目の前にいるのは本当に猫なのかと。
「もふもふですわ、ケイトリン!」
「ゴロゴロ言っていますわ、キャサリン!」
「いや、こんなに大きな猫は初めてだ」
キャサリンもケイトリンも、マリオンまでその巨大な猫らしき生き物を撫で、その艷やかな毛並みを楽しんでいる。
「え……と? まずその子が猫なのか、という疑問からでは? どう見ても大きすぎるのでは……?」
天真爛漫な双子はまだわかるとして、マリオン様まで受け入れるのが早すぎない!?
ひとりおいていかれたような気持ちになりながらも、フランチェスカだけは目の前の巨大な獣を猫だと納得ができない。
「にゃーと鳴くのが猫だと言っていたわよね、キャサリン?」
「にゃーと鳴くのが猫だと聞いたわよね、ケイトリン?」
鳴き声を聞くまでは大きさに驚いたが、にゃーと鳴くならきっと猫だと双子は頷きあう。
「にゃー!」
「「ほら、フランチェスカ様! 今にゃーと鳴きましたわ!」」
どうやら双子にとって猫の定義はにゃーと鳴くかどうからしい。
「フランチェスカ様、コーメイさん可愛いよ。こんなに可愛いのだから猫に決まってる」
マリオンは気落ちしていたのが嘘のように夢中でもっふもふの毛並みを堪能している。
「ああ……マリオン様まで……信じちゃうんですね……」
しっかりしているとはいえ、マリオンは王国に四家しかない公爵家の令嬢。
超お嬢様なのである。
筋金入りの箱入り娘で、ちょっと浮世離れしていてもおかしくは無い。
素直に信じてしまったのかしらとフランチェスカは心配になる。
「え? 猫って本当はこんなに大きくないのか?」
「「!」」
「ん?」
「え?」
どこからともなく、少年の声が聞こえてきた……が、不思議なことに姿が見えない。
「にゃあ!」
幻聴にしては少年の声は皆が聞いており、何事かと周囲を見回していると、コーメイが一声鳴き、誰もいない、何もないところをじーっと見つめている。
「コーメイさんは何を見ているのかしら、キャサリン?」
「あそこにはなんにもないわ、ケイトリン」
「え? あそこに何かが見えているの? ……幽霊とか?」
何もないところを猫がじっと見つめるのはあるあるだが、少年の声を聞いてしまっている令嬢達は身震いする。
「エマ、コーメイさんはなんて言っているのですか?」
メルサが猫語を解するエマに尋ねる。
「ん? 久しぶり〜みたいなこと言ってたけど……」
エマもなんだろう? といった表情で何もないコーメイが見つめる先を見る。
「……え? 言葉っ え?」
慣れた様子で猫語の翻訳をするエマの声をフランチェスカは聞き逃さなかった。
突っ込みが追いつかない。
「にゃっ!」
コーメイがぬっと体を起こし、じーっと見つめていた何もないところまで歩いてゆく。
「あ……」
もふもふがなくなったマリオンは名残り惜しそうに離れてゆくコーメイに手を伸ばす。
コーメイはというと、じっと見つめていた何もないところをベロンっと一舐めする。
すると……。
「うっひゃっい!」
しゅんっと音とともに、何もなかった場所に突如、頬に手を当てて悶えている少年が現れた。
「「きゃっ!」」
「誰ですの?」
「どこから?」
コーメイの動向に注目していた令嬢達が驚きの声を上げる。
「コーメイさんってばもうっ……おいら、気遣って隠れてたのに……」
「にゃあ?」
驚く令嬢達に怪しい者ではありません、と両手を挙げてアピールしながら、少年が訴える。
コーメイは、それで隠れているつもりだったのか? まだまだ修行が足りないにゃ。
まだ、ハットリに比べると詰めが甘いぞ、というかのように一声鳴いた。
「あれ? ヒュー君だ」
エマは突然現れた少年にどうしたの? と首を傾げる。
少年はスラムに住んでいた、忍者見習いのヒューイだった。
「あ、エマ様ー、お久しぶりです」
ニカッと笑い、ヒュー少年がエマに挨拶する。
「あれ? ヒュー君は、シモンズ港でハットリさんのお迎えに行くって言ってなかった?」
課外授業の期間中に、丁度皇国の船が来ることになっており、ヨシュアが泣く泣く参加を見送ったのをエマは思い出す。
その船に師匠である忍者の頭、ハットリも乗っていると聞いて、ヒューは王国駐在の忍者、モモチと共にヨシュアの仕事を手伝っていた筈である。
「うーん。ちょっと緊急事態でさ……。そうだエマ様、この辺一周したけど、国王陛下が見当たらないんだけど知らない?」
王国で最下層ともいえるスラム出身のヒューが、あろうことか国王を探している。
これだけで結構な緊急事態である。
「え? 陛下? 陛下は今……」
エマが森を見る。
「は? え? 森!? あそこって結界が近くて魔物が出るんだよな? え? こんな時に何やっちゃってんの陛下!?」
ヒューイが頭を抱える。
結界に、魔物に近づいてはいけない。
スラムの子供でも知っている。
「少年、陛下に何の用があるのだ?」
周囲を確認し、人差し指を口元に寄せてマリオンがヒューに尋ねる。
下手に誰かに聞かれたら、不敬罪で捕まってしまうよとやんわりと注意する。
「ううっ。おいら、王妃様から手紙を預かってて……。絶対に直接王様に届けないといけないんだ」
予想外の国王の行動に、声が大きくなっていたことに気付いたヒューは、両手で口を覆いモゴモゴと答える。
「え!? 王妃様?」
「ヒュー、何かあったのですか?」
ヒューの持って来た手紙の主が王妃と聞き、エマもメルサも驚く。
王妃がヒューに手紙を託すような経緯が見えない。
「あの、この子が嘘を言っている可能性は?」
とっくに突っ込み疲れていたフランチェスカだったが、進むにつれ、少年の話を鵜呑みにするエマとメルサに、なぜ疑いなく信じているのかと訊かずにはいられなかった。
「失礼なお嬢様だな! おいら、スリはしたけど、嘘は吐かないよ!」
ヒューがフランチェスカに怒る。
「ヒュー君、それ言うと逆効果……余計信用なくなると思う」
珍しくエマが突っ込みを入れる。
「うー……。急がないといけないのに……。あ、ほら、手紙の封蝋見てよ! ちゃんと王族の色だろ?」
ヒューがポケットから、預かった手紙を取り出す。
「あら! ヒュー、これ……」
メルサの顔が封蝋を見た瞬間に強張る。
王族だけが使用を許される黒の封蝋の上に一滴真っ赤な蝋が落とされていた。
これは、王への報せの中でも最も急を要する手紙だとメルサは知っていた。
「この封蝋……緊急事態ではないですか!?」
「え? おいらそう言ったよね?」
「一刻も早く陛下に届けなくては……」
「だから、それもおいら言ったよね?」
ヒューがおいらの話聞いてよと頬をふくらませて訴える。
まあ、肝心の陛下は森の中でヒャッハーバーサク中なのだが、知らない方が幸せなこともある。
「とはいっても、今このキャンプ地に残っているのは貴族令息とその護衛くらいなのよね……」
メルサが困ったわね、と考え込む。
一番守られるべき国王が森に入ったということは、動ける騎士と狩人は王を守るために殆ど森へと入っているということ。
魔物学を学ぶ生徒やその護衛には頼めない。
森はとても危険なのだ。
「おいら、さすがに魔物は無理だよ?」
一刻も早く届けたいが、忍者見習いのヒューであっても魔物の対処をするには経験値がなさ過ぎる。
「うーん……思ったより大変そうだな。割増料金の交渉しとけば良かったかも」
面倒くさいことになったぞとヒューは手紙を握り締め、空を仰ぐ。
◆ ◆ ◆
少し、遡る。
王城の一室に、側妃ローズの緊急の呼びかけで王妃ビクトリア、宰相と騎士団長の四人が内密に集まっていた。
「なんてこと……」
念入りに人払いをし、ローズが差し出したハンカチを見た王妃ビクトリアは無意識に親指の爪を噛んでいた。
幼い頃にとっくに矯正された癖が戻るほどの衝撃。
直接ハンカチに書かれた報告の内容は緊急事態を告げていた。
「ビクトリア様、こちら信じ難いかもしれませんが……」
「ローズさん。分かっています」
ローズから渡されたハンカチは間違いなく本物のエマシルク製。
刺繍の糸だけではない、生地からタグまで全てがエマシルクなのだ。
その価値ははかりしれない。
これを王国内で所持できる人間なんて限られている。
その中で、惜しげもなく手紙代わりにできるのはもう、スチュワート家と王国一の豪商ロートシルト家くらいだ。
差出人にはロートシルトの名前。
そして、皇国のタスク皇子の名前まである。
国交を始めた皇国の船の第一陣がそろそろ王国に着くという話も聞いていた。
記された内容は疑いようのない事実なのだろう。
「マクシミリアンあの子は一体……」
ハンカチには、シモンズ領に着いた帝国の船が大砲を乗せていること、その大砲は王都に向けられ、すぐにでも撃てる状態であることが記されていた。
そして、その帝国の船を手引したのは、第一王子マクシミリアン。
王妃のたった一人の息子である。
世界中どこを探したって他国に武力攻撃されたなんて話は聞いたことがない。
魔物の出現する世界で、多少の利害は絡むもののずっと国と国は助け合ってきた。
そうしなくては、人類は生き延びることができなかった。
この侵略行為とも呼べる帝国の企みに、あろうことか自分の息子が関与している。
ローズの言うとおり、信じ難い。
しかし、息子可愛さに判断を鈍らせてはならないと、深呼吸して心を落ち着ける。
ビクトリアは王妃なのだから。
王国を、王国民を守らねばならない。
「ビクトリア様、すぐに陛下へ文を送りましょう」
同席していた宰相が低い声でビクトリアに進言する。
宰相となってから間違いなく最大の危機的状況。
それなのに、こんな時に王がいないとは……いや、この時期の王の不在は王城の人間なら誰でも知っている。
つまり、マクシミリアン殿下も。
嫌な汗が、背を伝う。
王がいなければ軍が動かせない。
王妃にも宰相にも、軍の指揮権がないのだ。
王城に駐屯している騎士団も、その殆どが辺境へ魔物狩りの助っ人に駆り出され、さらに課外授業へ行った王の護衛にも人員が割かれて、すぐに動かせる騎士は数えるほどしかいないのが現状だった。
国王と第二王子が課外授業で不在の今、王城の軍を指揮できる権限を持つのは、恐ろしいことに第一王子のマクシミリアンだけだ。
一刻も早く王に帰還してもらわねばならない。
守るものも守れずに王都が火の海となるのを、ただ指を咥えて見ているだけでは宰相になった意味がない。
「しかし、スカイト領まで馬を代えて夜通し駆けても、丸三日はかかるぞ」
豪快で、少しのことにも動じないと定評のある騎士団長がこの時ばかりは唸る。
王が帰るまでに最短でも六日はかかってしまう事実。そして、
「そもそも、王城から早馬を気取られずに出せるだろうか? 出せたとしても、結局は間に合うかどうか……」
城内にマクシミリアン殿下の協力者がいるかもしれない中で、報せを持たせた早馬を出せば相手にこちらが何か気付いたと気取らせてしまう可能性もある。
「……」
「……」
「ああ、どうすれば……」
騎士団長の言葉に黙り込む王妃と宰相の顔を見て、ローズも不安そうに呟く。
何をするにもマクシミリアンが疑わしい上、他にも城内に内通者がいるとなれば、うかつに動けない。
打つ手なく、室内は重苦しい雰囲気に包まれる。
そんな完璧に人払いされた部屋に、忍者見習いのヒューは姿を消して気づかれることなく侵入していた。
(うわぁ、やっぱり皆困ってるな……)
ここまで国の偉い人達は、ヨシュアが予想した通りの動きをして、予想した通りのところで行き詰まっていた。
だからヒューは、ヨシュアの言ったとおりに、ここで姿を現すことにする。
ヨシュア曰く、ローズ様が悲しむと、エマ様が悲しむから、その時はヒューが陛下へ手紙を持って行って……と。
エマが悲しむのはヒューとしても避けたいと腹を括る。
しゅん、と音と共に姿を現す。
「それ、おいらが持って行こうか?」
「「「「!!」」」」
人払いされた室内にヒューが突然現れたので、当然、四人は驚く。
「あっ……ヒューイ君?」
現れたのが、ハンカチを届けてくれた少年だとローズが気付く。
ヒューイはビクトリアに向かって急いで臣下の礼をする。
臣下の礼さえ上手くできればなんとかなるとハロルドの兄貴が言っていたから、と。
「いつの間に……ああっ、騎士団長! この少年はハンカチを届けてくれた子です!」
ビクトリアを守るように前に出て、腰の剣に手をかけた騎士団長に、ローズが慌てて敵ではないと説明する。
「どうやって部屋に入ってきた?」
宰相も警戒し、低い声でヒューに尋ねる。
どんなに優秀な王国のスパイだって、この人払いした部屋には侵入できないはずなのだ。
「へへっ、それはキギョーヒミツ? だよ。おいらなら気づかれることなく王様に手紙を持っていけるよ」
「何を馬鹿なことを!」
騎士団長はヒューの頭からつま先までを観察し、吐き捨てる。
己の腰にも満たない身長の子供がどうやるというのだ。
「いや、オッサン達、さっきまでおいらが隣に立ってても気付かなかったじゃん! それに、おいらならスカイト領まで一日あれば行けるんだけどなぁ……」
「は? 嘘を言うな! どんなに早い馬でも三日はかかる筈だ! だが、それが本当なら……」
「宰相、無理です。王が課外授業に参加するようになってから何度も我々騎士団が、馬を走らせましたが、一日なんて……」
どんなに軽い騎士でも、どんなに速い馬でも無理だったと騎士団長が首を振る。
「そうだよな? こんな少年に足元を見られては私も宰相としてはまだまだ修行が足りん」
国のお偉い方が、少年の言動に弄ばれていた。
「……ローズさん? 私の目がおかしくなっていないのでしたら、もしかしてこの少年の着ている服は……」
ビクトリア王妃はヒューの紫色の服に目を止める。
「はい。ビクトリア様、この生地はエマシルクです」
「「んな!?」」
ローズの答えに宰相と騎士団長がヒューの服を見る。
「へへへ。レオナルド様が縫って下さったんだ」
ヒューが嬉しそうに笑う。
「こんな子供に、エマシルクを伯爵が手ずから……ん? 手ずから?」
「これほど高価な服……しかも肘と膝には猫のアップリケがついて……ん? アップリケ……をあの筋骨隆々の伯爵が付けたってこと? ん?」
もう何がなんだか分からんと混乱する宰相と騎士団長。
「ビクトリア様、きっとヒュー君は誰にも気づかれることなく、王城を出て一日で手紙を届けてくれると私は信じます。スチュワート家に不可能はありませんもの」
ローズが彼に頼みましょうと王妃を説得する。
「スチュワート家に不可能はない……か。少年、本当に一日で手紙を王へ届けられるのですか?」
迷っている暇も惜しいのだ。
ビクトリアは今も【見える】のに、気配を感じない少年ヒューを信じるべきかと悩む。
「間違いなく、一日で届けるよ!」
ヒューは、自信たっぷりに答えた。
王妃はその答えに頷き、手紙を書くためにペンを握った。
まあ、スカイト領に一日で行けるってのはスチュワート家の力っていうよりヨシュアの兄ちゃんの力なんだけどね。
スカイト領へは陸路ではなく、海路を使って行く。
本来はスカイト領近辺の海は海流が複雑で船を出すのは難しい上に、着岸できる浜もなく断崖絶壁、曲がりくねった陸路をゆくしかない地形である。
この不可能を、とびきり丈夫で速い小舟(ロートシルト商会特別製)を、めちゃくちゃ腕の良い経験豊富な船乗り(壊血病から完全復活したジェイコブさん)が操縦し、忍者のおいらが断崖絶壁をよじ登るっていう結構ヤバメな経路を課外授業に参加できなかったヨシュアの兄ちゃんが執念で編み出したっていうね。
名付けて、何かあった時にはすぐにでも駆けつけますからコース。
このためにヨシュアのあんちゃん、睡眠時間削って崖登る練習してたな……。
……ヒューはなんともしょっぱい気持ちになる。
◆ ◆ ◆
「ねえ、ヒューってば、話聞いてる?」
エマがヒューの顔を覗き込んでいる。
「わっ、ごめんエマ様。ちょっと考え事してた!」
王様が魔物の森に入ったと聞いて、これまでの苦労を振り返っていたヒューは、はっと意識を戻す。
「もう、行くわよヒュー!」
仕方ないなぁ……と笑うエマ様の笑顔はいつも通り可愛い……が、語尾に引っかかる。
「ん? エマ様? 行くってどこに?」
嫌な予感がする。
「陛下に手紙届けるんでしょ? 行きましょう?」
よいしょっとコーメイによじ登るエマ。
「え? 誰が行くの?」
嫌な予感がする。
「私達以外に誰が行くっていうの!? もう、本当に全然聞いてなかったのね?」
エマが頬を膨らませている後ろで、緊張した面持ちのマリオンと絶望的な表情のフランチェスカ、ランランと目を輝かせる双子がいる。
「私……達?」
「そう、私達♡」
ヒューと私とマリオン様とフランチェスカ様と双子。
にっこり笑うエマ様はいつも通り可愛い。
でも、それだけじゃないことをヒューは思い出した。
すべての騒動の元凶たる令嬢の笑顔もまた、全く同じ顔をしていることを。
シリアス「コミカライズ2巻発売日キタァァァ!」
ピンチ「ああ、忙しかったなぁ、あの頃……最近はもう、前フリしか呼ばれなくなってるもんな…」
コメディ「あれが、最後のバカンスだった」
ラブコメ貴腐人「わたくし、ずっと暇で暇で、出番あるのかなって。薄い本の次回作は広辞苑くらいの太さを予定しておりますわ。あ、上、中、下と3冊あります」
作者「みなさま、コミカライズ田中家2巻をよろしくお願い致します。見どころはレオナルドパッパのスタイリッシュ塩まきと、猫モフ天国、その他全部です」




