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田中家、転生する。  作者: 猪口
辺境の地 パレス
1/196

一家団欒。

よろしくお願いいたします。

田中家は猫をこよなく愛する一家である。

小器用な父、一志(65)

料理上手な母、頼子(65)

天然ボケな長男、航(38)

守銭奴の長女、港(35)

残念な次男、平太(33)


両親二人は、日本有数のド田舎で今年から年金暮らし。

三兄弟は独立し、それぞれ一人暮らし。

三人とも中々いい年だが、誰一人として結婚出来ていない。


長男は土建屋、長女はOL、次男はコンビニアルバイトで生計を立てている。


年に数回は両親がド田舎から出て、家族揃って母の手料理を食べる。

場所は決まって比較的広い長女、港のマンションである。


本日のメニューはもつ鍋。

誰も遅刻せず、晩餐が始められる。

いつもなら、働き方改革って何だろう?と思う程の残業の航と時間にルーズな平太が遅れてくるのだが、珍しく揃って食べ始めることができそうだ。


美味しそうにぐつぐつ沸騰している鍋を囲み乾杯のためのビール缶をぷしゅっと開けたその瞬間……。


大地が突き上げるように、揺れた。


「うぇ?地震?」


「結構でかいな!」


「取り敢えず!火消して!」


「早く!逃げっ」


「危ないっ!」


かねてより危惧されていた南海トラフ大地震であった。


マンションの一階にある長女の部屋は大地震によって、その日、ぐしゃりと潰され一家は全滅した。




…………はずだった。
















「田中家、転生する。」

2020年6月5日 書籍化発売いたしました。

2020年6月27日 「電撃マオウ」様にてコミカライズ連載もスタート!


よろしくお願いいたします!


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― 新着の感想 ―
[良い点] ピッコマで出会えて何度目かの 読み返し中 チートなのにどこか残念で 呑気でお人好しな田中家が大好きです 一話を読んで読み続けるか迷う方がいらしたら読み進めて下さいませ決して損はさせませんと…
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