episode4
流生「オレはっ!いつだって叶芽ちゃんの味方だから……!」
叶芽「……」
……は……?
何 いきなり。
…あたし そんなに顔に出てた……?
叶芽「…そう。それで?」
モブ「いきなり松崎どうしたんだろうな?」「味方?なんの話だ?」「てか松脇さんそれで?って……。」「キツイなー」
流生「えっと!だから!いつだってオレに頼ってね!!」
叶芽「嫌。」
モブ「即答かよwww」
……まぁ 根は良い人なのかもしれないけれど
あたしは余裕がない。
父さんの事でいっぱいいっぱいな現状に
新たに(面倒くさい)人物が入り込まれたら
あたしはもっと苦しくなってしまう。
流生「そ、そっか……(´;ω;`)」
叶芽「………………で、でも…………」
モブ「……?松脇さんなんか喋ってね?」「聞き取れねぇ」
叶芽「……貴方の事が…嫌いな訳じゃ…ない……から……。」
流生「え」
叶芽「……じゃ。」
そう 小さな声で言い放った後 あたしは席に着いた。
モブ「な、なぁ松崎」
流生「……」
モブ「松脇さんになんて言われてたんだ?………松崎?」
流生「ふぇえ?」
モブ「どっ、どーしたお前?!」
流生「ふへっ、オ、オレ…超〜〜幸せ……へへっ、やべ、にやけ止まんね……。」
モブ「え、お、おう……?」
[チリコーンカーンコーン]
休み時間が終わった。
授業…面倒だな。
けれど 父さんの事を少しでも忘れていたいから
あたしはちゃんと授業を受ける。
……あ。馬鹿チャラ男が寝てる。
流生「ぐーーー、ぐーーー……」
先生「松崎ー。ぐーぐーうるせぇー。誰かそいつ起こせー。」
モブ「お、おい、松崎起きろよ…。」
流生「ん……んぅ……ゃぁ……」
モブ「っ///」(不覚にもキュンとしてしまった!!)
先生「起きねーのかー。なら」
[スコーーーーーン]
流生「っっってぇ!!!!!!」
モブ「ナイスコントロール!」「チョーク投げられるとかwww漫画かよwww」
叶芽「……」(本当に……馬鹿なのね……。)
先生「痛ぇのが嫌なら起きてろチャラ男ー。」
流生「せんせーオレチャラくないよー!」
[ドサッ]
流生「グェッ」
先生「お前みたいになー、髪染めてピアス付けて授業中寝てるような奴をなー」
[ベシッ]
先生「チャラいっていうんだよー。」
流生「ちょせんせー痛い痛い!!オレ泣いちゃう!!」
モブ「ちょww腹痛ぇwww」「教科書で腹殴られた後に頭叩かれるとかww」「馬鹿じゃんwww」
いや本当馬鹿じゃん……。
というかこれ、騒ぎ過ぎじゃない……?
もしかしなくても……
先生「よーしお前らみんなうるせーから今日居残りなー。」
一同「はぁー?!」
…やっぱりか…。
モブ「いや待ってよ先生!」「なんで俺らまで?!」
先生「いやだからうるせーからだって」
モブ「松崎だけでいーじゃん!」「あいつ居眠りしてたんだぞ!」「ウチ今日放課後デートなんですけd」「んなの知るかよ女子ィ!」
先生「……だーかーらー」
[メキョッ]
先生「うーるーせーえーよー?★」
モブ「ひっ」
流生「うーわーせんせ……教科書カワイソーだよ……。」
先生「いや元凶お前だかんな?」
流生「へぇーい……。」
……今日居残りか……。
後でナゴにでも言っておくか…。
[チリコーンカーンコーン]
先生「あ 授業終わっちまった。居残り確定な?」
モブ「ちくしょー!!」
流生「みんなごめ〜ん(´Д` )」