発売と喜び(後半)
30分ばかり遅くなりました。すみません。
-午後4時-
ピンポーン、ガチャ
そこにいたのは凛と結だった。
そして結の姿にびっくりした。
「え、結!めっちゃ綺麗なんだけど!?」
「そこまで驚く必要はないでしょ、でもありがと。しっかり肌のケアしてたからね!」
そこに凛が割り込んできた。
「そうそう、忠義と芽衣はどちらとも少し遅れるって。」
「あ、ああ、わかった。じゃあ先にリビングのソファーに座って待っていてくれ。瑠衣も待ってるから。」
-俺は台所で最後に食べるケーキを作っていた-
「結、fpsが好きなら先々週発売された新作fpsも買っただろ?戦績とかどうなんだ?」
「たしか、キルレシオが12.65で勝敗比率が97.00だったかな?98戦して97勝1敗だったよ。負けたときは相手にRueXとかいうidの人がいてさ、106k1dだったよその人。」
そこで俺は思い出した。
「強すぎでしょ!?てか、そのアカウントどこかで…あ、瑠衣、お前の戦績聞いてもいいか?」
「私はね、キルレシオが99.99で勝敗比率も99.99でね、普通なのにチート扱いされて垢BAN喰らっちゃった!」
「普通じゃねぇ!それとアカウントあとであげるよ。」
しばらくして、忠義と芽衣がきて、騒がしい夜になりました。
-発売日当日-
俺が起きて朝食を作っていると瑠衣が階段から降りてきた。
「おはよ〜…。」
「昨日は夜遅くまで起きてたもんな、まだ寝ててもいいんだぞ?」
「有名なゲームの専門店に行くなら、身だしなみ整えなきゃ。」
-朝食を食べ終わり、出かける準備をしていると-
「お兄ちゃん、先に駅に行ってて。」
俺は驚きながらも了承した。
「わかった。」
-駅-
「おまたせ、お兄ちゃん!」
瑠衣が小走りで来た。その姿はまるで春になり満開になった桜の花の用に美しかった。
「お、おう。それじゃ、行こうか。」
こんな可愛い子と俺がいたら俺がただの犯罪者にみえてくると思っていたが、瑠衣の笑顔を見ていると自然とそんな気持ちは消えていた。
-次は〜横浜、横浜でごさいます…-
そのお店は横浜駅のそばにあるため、そこで降りた。
「よし、着いたー!」
そこには既に行列ができていた。
俺たちが並ぶと数人が少しざわついていた。そして、一グループの数人がこっちに来た。
「すみません、天野叢雲さんと女性ゲームプレイヤーの【ねんど】さんですよね?」
瑠衣はプロゲーマーからのクランへの招待状が毎日の様にきている。そして【ねんど】というユーザーネームでやっている。
「はい、そうですが。」
「応援してます!今日発売されたW.o.Rの体験版も面白かったです!次回作も期待してます!ねんどさんは前にゲームをやっていたら対戦相手に当たって、ボコボコにされました。ですが、楽しかったです!またお願いします。」
そして、何事もなく買って家に帰った。
しばらくバグの最終確認をしながら、妹のプレイ画面を見ていると、妹はこう言った。
「お兄ちゃん、一緒にやろう…!」
「ああ。」
なんだかんだでテレビゲーム版は発売され、一安心だ。
明日からはしっかり休もう、いや学校かよ!
【発売と喜び(後半)】
とりあえず6部で一区切りです。
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