大会最終日 後編
申し訳ございません、
お待たせしました。
Ⅲはこちらで終わりとなります!
昼食を食べ終わった俺は会場に戻った。
「瑠衣はどこだ?」
探しているとすぐ見つかった。
「あ、お兄ちゃん!」
瑠衣はそんな反応をしていた。
「昼食は食べたか?」
「今から食べに行くよ…」
「気をつけろよ」
そして、瑠衣は外に出ていった。
「今はちょうど試合が終わったところかな?」
アナウンスが流れた。
「決勝戦のMuRasaME vs Phoenixに関係する方々は控え室に集まってください」
俺は決勝の解説をするので控え室に向かった。
控え室に来るとMuRasaMEクランのリーダーであり、親友の結がいた。
「おぉ!天野くん」
「お、結じゃないか、頑張れよ!」
結は少し恥ずかしそうに言った。
「あ、ありがとう…」
そのとき後ろから肩をたたかれた。
「ん?」
「よう、むも!」
そこにいたのは芽衣だった。
「ん、なんでここにいるんだ、メル?」
「オレはPhoenixクランに所属してるから」
「へえ」
すると、芽衣のところにPhoenixのメンバーがきて、何かを耳元でささやいた。
「ごめん、リーダーが呼んでいるみたいだから、もういくわ」
「ああ、頑張れよ」
芽衣と別れてしばらくすると、控え室だけにアナウンスが流れた。
「それでは解説などの方々はステージに上がってください」
俺が登壇すると歓声に包まれた。
「解説を担当していただく、W.o.R制作者の天野です、よろしくお願いします!」
続いて選手たちが入場し、俺のとき以上の歓声に会場は包まれた。
しばらくし、それぞれのチームのリーダーが意気込みを発表した。
「それでは、W.o.R公式大会決勝戦スタート!」
合図と共にMuRasaME vs Phoenixが開始した。
…
二十分後…
最終的な結果としてはPhoenixが300対298で勝利した。
前半戦ではMuRasaMEが100対20でリードしていたが、中盤になりPhoenixが180度戦法を変え、見事に勝利した。
「接戦でしたね!それでは閉会式に移りましょう」
真美さんがそう言って、閉会式に入った。
「これから、W.o.R公式大会閉会式を始めます。」
俺はステージに立ち、言った。
「みなさん、三日間お疲れ様でした、ここで自分から発表があります、なんとDLCに装備が追加されます!見た目がチェンジ出来ます、そして今大会の優勝、準優勝チームのユニフォームの迷彩や装備を追加させていただきます!」
ものすごい歓声があがり、俺は一礼して席に座った。
そして、表彰に入った。
「準優勝、MuRasaMEクラン」
そう言われると結が登壇した。
「おめでとうございます」
そう言って、トロフィーがわたされた。
「ありがとうございます」
結は一礼してステージを降りた。
「優勝、Phoenixクラン」
登壇したリーダーが誰かに似ている。
「おめでとうございます!」
その瞬間、ものすごい歓声があがった。
「ありがとう…ございます…」
その声を聞いた瞬間、その人は誰かがわかった。
それは、瑠衣だった。
帰り道
「いや、まさか瑠衣がPhoenixのリーダーなんて!というか、制作者が参加して大丈夫なの?」
「それは、真美さんがいろいろな人に聞いてくれて、みんな『直接は関わってないからいいんじゃない?』って言ってくれたの」
そして隣にいた結が言った。
「瑠衣ちゃんと芽衣ちゃん強すぎない?あれは勝てないよ〜」
それを聞いてみんなで大笑いしていた…。
しばらくして俺は言った。
「みんな、ありがとう!」
【大会最終日 後編】
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