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わすれもの
しょうたくん の おうちに きて、たくさん
そら が あかるくなって くらくなった。
しょうたくん は ぼくを かくすのが じょうず。
だから、そら が あかるい うち は はなしあいて も いないんだ。
そんなとき、ぼく は いろいろな ことを かんがえる。
おはなし は できないけど、しょうたくん が おもってるより ずっと いろいろ かんがえてるんだよ。
さいきん は、まえ に いたところ に ついて、かんがえる。
ただ、ぜんぜん おもいだせないけど。
さいご に、やさしそうな おねえさん が、ぼくを くらい そら に おっことしたこと は、おぼえてるんだ。
そのとき、「だいじょうぶ。こわがらないで」っていったことも。
おねえさん の やさしそうな あおい ひとみ も。
でも、ひとつだけ ひっかかるんだ。
まえに いたところ では、ぼく は おはなし できたんだ。
きっと、おくち を わすれて きちゃった んだろうな。
とりに もどりたいなぁ。