冒険者登録と認定試験
通りを歩きしばらくすると、先程露店の男が言っていた宿屋を見つけ言われたとおり反対側の建物をみると、他の建物よりでかい建物があった。二人はそのまま入り口を見つけて中に入った。
中に入ると広い吹き抜けた空間があり、入り口から真っ直ぐの所に巨大なボードが設置されておりそこには無数の紙が貼られていた。それから両サイドにカウンターが2つづつ並んでおり受付の人間がいる。協会の中は少し混んでおり、アレイとロアは右側のカウンターに行き受け付けに話しかけた。
「すみません、冒険者登録をしたいんですけど…」
アレイが代表して受け付けに話し掛けると女性の協員は二枚の紙を取りだし質問を始めた。
「本日は二人共の登録で宜しいですかー?」
「はい。」
「でしたらこちらの用紙に、登録名と職業をお書き下さい。
代筆が必要でしたら申告お願いします。
それと協会の実施しているランク試験を受けますか?」
「解りました、代筆は大丈夫です。あとランク試験ってなんですか??」
アレイは手元の紙に記入事項を書き込むと、ロアの紙も書く。
そして書き終った頃に協員は話し始めた。
「では、ランク試験の前に協会の定める冒険者ランクの説明をしますね。まずランクとは依頼に対して危険度を協会が定義してるんですけど、それを冒険者様に見あったレベルの依頼を割り振る為に、協会の定めた依頼内容の危険度になります。大抵の依頼の内容が魔物の討伐、危険な場所での採取、または新たに発見された迷宮と遺跡の調査など、が殆どなのでこういった措置を取っています。ランク認定試験とは魔物と戦闘経験があったり冒険者協会に登録されていない方が登録されるときにご自身にみあったランクから始められる様に協会がつくった仕組みになります。それをふまえた上でお決めください。」
「じゃあ、認定試験お願いします。試験の内容はなんですか?」
「試験内容につきましては、協会に登録している冒険者と戦っていただきます。」
「解りました。」
「それでは此方に来てください」
そう言うと協員はカウンターから出て来て、二人を訓練所に案内した。