魔物襲来のその後と報酬
首都の魔物襲来が無事に収束しアレイ達は街に戻って来ていた。今回の事でアレイはSランクに昇格し、首都防衛の功績で白金貨500枚と、首都の郊外にある屋敷をもらっていた。
冒険者協会にて、新しくなったSランクのプレートとずっしりと詰まった白金貨を空箱にしまい、街外れの今回の功績でもらった屋敷に向かう。
首都アトリビアは主に4つの区域に別れており、構造的には街の中央に王城と貴族達の住む上流地区、そして東側から南側にかけて学園地区、北側から西側が一般市民及びスラムと言われる地区になる。冒険者協会は北区にあり、アレイがもらった屋敷は街の東側にあった。
アレイはもらった屋敷の地図を見ながら歩きつつヴェルにいわれた事を考えていた、というのもしばらく愛の護衛もあってアトリビアに在住する事になった訳だから趣味でもさがしてみれば良いという事だった。確かにこれと言ってこの世界に来てから戦いに身をおいていたからあまり考えた事がなかったが、
わりと重大な問題だと、アレイは珍しく重くとらえていた。
アレイが唸りながら歩いていると地図に目を落としていたのもあってか、人とぶつかる。
「痛いです、アレイさん。」
ぶつかった相手から発せられた声が女性の者でなおかつ自分の名前を知っている解るとアレイはだいたい予想がついていたがやはり、顔をあげて見てみるとそこにいたのはプレアだった。
「あ、わりー。大丈夫か?」
いくら武道派の女性だからと言って軽くぶつかったくらいでものともしないと解っていても、アレイは謝った。だがプレアはなぜが睨み付ける様にアレイを見ていた。
「なんだよ?」
「今、凄く失礼な事を考えていませんでしたか?」
「そんなことない」
「そうですか、なら良いんですが。」
一瞬自分の考えを読まれたのかと思ったが即座に否定し事なきを得る、そしてプレアの手に持っているものが気になり声をかける
「なんだその紙袋」
「これですか?これは食材ですよ、冒険者協会に避難していたのですがアレイさん達が帰って来てすぐに屋敷の報酬が決まっていたので、なにか作ろうかと思って買ったんです。」
「ふーん。そんな話し込んでたっけか?」
「ええ、というよりもヴェルさんがどうやら受付の方に先に言ってたみたいで私と愛とロアは先に屋敷に行ってたんです。」
「そーゆー事な、じゃあ場所知ってるなら連れてってくれよ。」
「変な感じてすね、家主の方が知らないなんて。」
「お前らが早すぎんだよ、」
そんな他愛ない話をプレアとしながらアレイ達は歩きだした、そしてふと考えてた事をプレアに話す。
「そーいやさ、ヴェルから趣味でも探したらどうだって言われたんだがなんかおもしれーことねーかな。とりあえず愛に訓練つけんのと、武器作成とかは考えてんだよな」
「なるほど、趣味ですか。私なんかは修行が趣味みたいな所がありますからね、後は料理ですけど。」
「でも良いんじゃないですか?趣味探しの趣味でも。案外意外な事が趣味になるかも知れないですよ」
プレアはそう言いながら、もうすぐ着きますと良い黙って歩き出した。アレイは言われたことをぐるぐる考えながら、取り敢えずいったん考えるのを放棄し明日からの事を考えながら歩いて行った。




