謎の少年
さて、仕切り直しと言わんばかりにオリビアとヴェルが息巻いているがアレイはまだステータスを覗いて無いため魔徒獣のステータスを閲覧しようとするが、どうやら何かしらのスキルで隠蔽している様だった
「ステータス覗けた?」
アレイがちょうど覗こうとしたところにヴェルが声をかけてきた
「ダメだった。スキルかなんかの妨害かわかんないけど。」
「やっぱりかー。僕らも覗こうと思ったんだけど除けないんだよね…そしたら作戦はとりあえず生き残る!だね。」
「なにがとりあえず生き残る!じゃ、作戦でもなんでもないじゃろうが。」
ヴェルがなぜかうきうきしながら作戦?を告げると即座にオリビアが訂正させる。そんな話をしている内に魔徒獣が完全に治癒したのか敵の正面に赤い光がどんどん収束していた
「お二人さん、敵が攻撃してくるぞ。」
アレイがそう告げるとあーだこーだ話していた二人が即座に警戒する
「あー…あれはブレスだね。アレイが来る前に何度が見たよ、射程がやたらと長いんだけど威力はそこそこかな。そのあと少しなにもしてこない時間ができるからその隙に僕とオリビアで攻撃してくるね」
「そうじゃな、そしたらアレイがこれを防ぎきれば問題ないな」
そんな話をしている間に魔徒獣はブレスを射出した。魔徒獣のデカさがデカさの為に3人纏めて攻撃できる程のブレスだが、アレイは冷静に賢術を唱える。
「術理・空間断絶」
唱える魔法は空属性最上級上位の術、アレイ達の正面をちょうど覆う程の空間を世界から隔離する。アレイが唱え終り魔法が発動したタイミングでブレスが魔法とぶつかり合うがまるで見えない壁があるかの様にブレスは止まる。
空属性は、空間を統べる属性でありその特性は面、または線の攻撃に対しての無類の防御力と、空間と空間を繋ぎ距離を無くす事に基本的に特化していた。そしてその特性は見事に役目を果たし魔徒獣のブレスを全て防ぎきった。
「一撃とめたぞ。早く戦ってこい。」
アレイは一歩も動こうとしなかったヴェルとオリビアにそう告げると、自身も更に魔法を唱え初める。そして問いかけられた二人は、
「さすがアレイ」
テンション少し高めのヴェルが一言残し、姿が霞む程の速さで魔徒獣に斬りかかる、
「負けてられんの。」
顔に笑みを浮かべたオリビアもそう言い残し、魔徒獣に斬りかかった
ヴェルとオリビアが無防備な魔徒獣を斬り刻んでいると、突如魔徒獣が咆哮をあげる、そしていったんヴェルとオリビアが距離をとり離れると魔徒獣の前に少年が浮遊していた。
「ダメじゃないか、せっかく手間暇かけて作ったのにもう少しで討伐される所だったね。」
少年は困った様に魔徒獣に言う、そして一言詠唱し、
「対象転移」
自身と魔徒獣を転移させた。
「どうゆうことじゃ?」
オリビアは魔徒獣が完全に飼い慣らされていて、さらに造られたであろうことに疑問をもち、思案する。
「これは、あまり良くない事が起きている気がするね」
ヴェルもいつもの飄々とした態度を潜め、思案する。
アレイは戦い終った平原を見ながら、
先程の転移魔術について考えていた。




