一方的な戦い
アレイは街の南側に一人で向かって行った。巨悪鬼との戦いで消耗した愛をロアとプレアに預け一人で向かっていた、南側に近付くにつれ爆音が大きくなっていく
アレイはふと南側をみると激しい立ち上る粉塵や爆炎をみながら南側に辿り着くと、建物の4階建て程の大きさの巨大なキマイラの様な生き物がいて、ヴェルとオリビアが戦っていた。
……戦ってはいるのだが、様子を見るとヴェルとオリビアが一方的に攻撃しているような構図だった。魔徒獣も良く見ると至るところに傷があり、このまま放っておいても問題なさそうなぐらいの戦いだが突然魔徒獣が動きを止め、ひと鳴きすると魔徒獣の周囲に青い結界の様な者が出現した
アレイは怪訝に思いながら様子を窺うと、どうやら青色の結界は自らを治癒する為のものの様だった。みるみる内に傷が癒えていく姿をそなぜかヴェルとオリビアが動きを止め、距離を取り静観しているのを見てアレイはなにか理由があるのかと思いながらも賢術で攻撃を仕掛ける
扱う術は、自らが最も多く使っている術。莫大な魔力を収束しそこに更に指向性を持たせた魔力でもってして打ち出す魔術師の特性を生かした術今回はそれに少し改変を加え、周囲に滲み出るほどの魔力を絞りだしアレイは鍵言を唱える
「魔祓いの一矢」
術の発動と共に収束された魔力はその特性を分解に変え真っ直ぐと魔徒獣に向かっていく。極大なビームの様になったそれは青色の結界と衝突し一瞬拮抗するが、アレイが更に魔力を注ぎ込むと結界を突き破り魔徒獣の身体に直撃した。
魔徒獣は夥しい悲鳴をあげ、悶えていた。
「やあ、南側はどう?」
気付いたら先程まで街から少し離れた所にいた筈のヴェルがいた、それにアレイは残滅したと伝える。ヴェルはそれに驚いた様に言う
「本当かい?早いね。それで来てくれたの?」
「ああ、所で何で攻撃しなかったんだ?」
「あの獣の青色の結界はさ、物理に対しての防御力が凄い高いんだよね。アレイが来る前に破壊しようとしたんだけど、僕かオリビアが真面目に壊しにいこうとするとどっちも加減ができないから街から距離を離そうとしてたんだ」
「んじゃあ、問題解決だな。あの結界は俺が壊せるから」
「ヴェルフェゴット、奴がそろそろ動き出すようじゃ」
気付けばいつの間にか、オリビアまでもいてヴェルに注意を促す、そして。
「仕切り直しじゃな。じゃか戦士と魔術師がそろったからの、そう時間かからずおわるじゃろ。」
「そうだね。頼りになる魔術師さんだから。」
オリビアの言葉に答えながらヴェルは剣を構える。そんな光景、人族最強の2人が前衛を努める事にアレイは過剰戦力なんじゃないかと思いながらも、自らも戦うべき準備をする。




