同象玉 愛ver last
迫りくる閃光に、愛は残りの魔力を振り絞り空間転移を使い回避する、だが残りの魔力量も少ないのと戦闘による疲労が蓄積しており愛は肩で息をしながら分身を見る。
「なんとか回避したみたいだけどよ、オレはまだまだ魔力もあるし戦えるぜ?でもみるからにもー限界だろ?今楽にしてやるよ、」
そういい分身は掌に魔力を集め、ゆっくりと歩きだす、
一歩一歩近づいてくる分身に、愛は一か八かの賭けにでる事にした。なんとか同じ様に掌に魔力を纏う、それをみた分身は嘲笑いを浮かべながら愛に止めを刺すべく正面に立つ
「あーあ。最後だってのに結局ダメだったな。気絶した段階で試験は不合格だからな、まあまた受講しにきてくれよ」
そういい分身は腕を振りかぶり愛に向け殴りかかった。分身の拳が愛に直撃する瞬間に愛は自らの拳を同時に振りかぶり分身の顔面を殴り飛ばした。
「なっ!!」
止めの一撃になる筈だった攻撃を回避され、完璧なタイミングで打ち込んだはずの拳撃にカウンターをくらった分身は、冷静に愛の攻撃を分析しようとするが、愛は分身が態勢を整え切る前に魔力切れを起こしそうな時特有の、倦怠感を感じる身体を引きずりながら近寄る
「あーあ。こんなぼろぼろになっちった、ったく師匠何て言うかな・・・」
愛は自らの師匠の顔を思い浮かべながら、愛は魔力を拳に纏わせ
このまま止めを刺すべく分身に攻撃を仕掛ける。
ゆっくりと近寄ってくる愛に分身は迎撃しようとし、愛の顔目掛け殴ろうとする、それを愛は首を少し動かし回避すると同時に拳を振りかぶり殴り飛ばす。
「くっ!?なぜだ!」
もはや近接戦闘において完全に攻撃が見抜かれていることを理解した分身は距離を取りながら魔力を収束する、が。
愛は即座に魔術を組み、距離を取り出した分身に向かい魔術を唱えた。
「術壊」
愛は収束される魔力を散らしたことを確認すると同時に分身に接近し魔術ではなく、闘技による攻撃を仕掛けた
「もー落ちろ」
愛は掌に魔力を馴染ませ、分身の腹部を突き刺す様な拳撃を放つ
「闘技・破掌」
言葉と同時に、愛の放った闘技が当たると分身は崩れ落ちるように倒れた。
「あー!負けちったー!」
分身は倒れ込んだまま大の字になると、敗北宣言をし試験合格を告げる。
「ちっくしょー!、良いとこまでいってたんだけどなあ……。なんで闘技あそこで使ったんだよ?」
試験合格を告げた分身の周囲に光の粒の様なモノが産み出されていく、だがその合間にか分身は最後に闘技を使用した理由を愛に聞いた。
「んー……それ以外手がないと思ったからだなー、いやほんとぶっつけ本番だったけど、成功して良かったわ。」
愛は今だ掌に残る感触を感じながら言う。
「なるほどなー……くそー……」
分身は最後に悪態を付きながら、光の粒となり消えていった。愛は背後で扉が出現するのを確認すると自らがまだまだ能力を使いこなせていない事を再確認しながら扉に向け歩き出した。




